せっかく年末に大掃除をしたのに、気がつけばもう元通り…。この時期、そんなため息をついている方は少なくありません。
「ちゃんと片づけたはずなのに」「自分のやり方が悪いのかも」そう感じてしまいがちですが、実は家がリバウンドしてしまう理由はとてもシンプルです。それは、モノの“住所”が決まっていないこと。今回は、大掃除後に家が散らかりやすい「リバウンドする家」に共通するポイントを3つご紹介します。
教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。
リバウンドする家の共通点3つ
頑張って片づけたのに、気づけば元通り。そんな「リバウンド」を繰り返す家には、実は明確な共通点があります。収納用品の買い方や「とりあえず置き」など、無意識にやってしまっているNG行動をチェックしてみましょう。
1.「捨てる」より先に「収納グッズ」を買っている
リバウンドする家では、片づけを始めようと思った瞬間に、100円ショップやホームセンターへ行き、新しい収納ケースを買い足してしまう傾向があります。
モノが減っていない状態で収納場所だけを増やすと、中身を厳選しないまま箱に詰め込むことになり、結果的に「問題の先送り」になってしまいます。
2.「とりあえず置き」のスペースがある
ダイニングテーブルの端、ソファの上、階段の隅など、「後で片づけよう」と一時的にモノを置く場所がある家は、リバウンドしやすくなります。
一度モノが置かれると、「ここはモノを置いていい場所」と家族全員が無意識に認識してしまうからです。たった1カ所の「とりあえず」の積み重ねが、気づけば家全体の乱れにつながっていきます。
3. モノの「定位置」が曖昧
これが、リバウンドする家の最大の共通点です。使った後に「どこに戻せばいいのか」がすぐに判断できないモノが多いと、片づけは一気に「面倒な作業」へと変わります。
リバウンドする家では、ハサミがリビングにあったり、別の日には引き出しにあったりと、モノが家の中で“迷子”になっています。
なぜ家はリバウンドするのか?
リバウンドの正体は、「判断の疲れ」です。仕事や家事で疲れて帰ってきたとき、鍵やバッグを「どこに置くか」をその都度考えなければならないと、つい「出しっぱなし」や「とりあえず置き」になってしまいます。
その小さな判断の積み重ねが、いつの間にか家全体のリバウンドを引き起こしているのです。
実践したい「定位置決め」3つのルール
散らからない家を作るカギは、モノの「住所」を決めること。でも、複雑なルールは必要ありません。「使う場所のそば」や「ワンアクション」など、家族みんなが無理なく続けられる、シンプルな定位置決めのコツをご紹介します。
1.「使う場所」のすぐそばに置く
掃除機を奥のクローゼットから出すのはハードルが高いですが、リビングの隅にあれば、すぐに使えます。「使う場所=しまう場所」にすることで、片づけの手間をぐっと減らすことができます。
2.「ワンアクション」で出し入れできる
フタつきの箱に入れ、さらに棚の奥にしまう収納は、見た目は整いますが、リバウンドの原因になりがちです。
理想は「置くだけ」「掛けるだけ」「入れるだけ」。この時期、出しっぱなしになりやすいコートも、壁掛けフックに掛けるだけで改善されます。
3.「1ジャンル1ボックス」にする
細かく仕切りすぎると、「分別する手間」が増えてしまいます。「薬」「文房具」といった大きなくくりでカゴを用意し、中は多少乱れていてもOK。
そんな“心の余裕”を残した収納が、長続きのコツです。
リバウンドは、努力不足ではありません。「定位置がないこと」で起きているだけです。
まずは、今出しっぱなしになっているその1つのモノに住所を決めることから始めてみませんか?