油汚れ掃除や外の掃除など、気温が高いうちにやることが推奨されている家事はよく聞きますが、寒い時期はジッとしているしかないのでしょうか。じつは、気温が低いうちにやっておくと効率な家事もあるとか。
整理収納アドバイザーのシンプリストうたさんに教えてもらいました。

1.「全出し整理」
クローゼットの中のものを一度全部出してから必要なものだけを戻すことを「全出し整理」と言います。重労働となりがちなこの作業は、寒い時期にやることで汗だくになることを回避でき、新年度に向けて思い切った判断をしやすくなるので、ベストな時期だと言えるでしょう。
外に出るのがおっくうな時期に家のものとじっくり向き合えますし、暑くなれば暖房のオンオフや換気などで室温調整もできるので、気温が低いうちに一通り終わらせておくと、新年度を気持ちよくスタートを切ることができますよ。
2.ワックスがけ
暑い時期の床面の温度や湿度が高いときには、ワックスがけのハードルも上がります。乾きが早すぎるためムラになる可能性も高くなり、上手く塗布できない場合も。
プラスして家具移動や拭き掃除などの作業もあるため、意外と大がかりです。そのため、暑い時期に行うと作業中に汗がしたたり落ちたり熱中症にかかったりするリスクもあります。
気温が低すぎても乾く時間がかかり仕上がりにも影響しますが、空調などで床面含め一定の温度をキープできれば問題ありません。30分ほど乾かす時間は長くなりますが、ムラなく均一に塗ることができれば気温が低いうちに行っていた方が安心だと言えるでしょう。
3.模様替え
模様替えは部屋の空気や気持ちをポジティブに変えてくれるので、定期的に行うとよいですが、暑い時期は家具を動かすのもおっくうですよね。
気温が低い時期に行うと暑い時期に行うよりも負担が少ないですし、マンネリ化しやすい冬の長いおうち時間を飽きずにたのしむきっかけにも。模様替えをすることで生活導線を見直せるので、家事の効率化も期待できます。
体を動かす家事は気温が低いうちに終わらせておこう
気温が高い時期は汗だくになりがちな体を動かす家事こそ、気温が低いうちに終わらせておくのが得策です。動きが鈍りがちな寒い時期は、動き回るくらいが運動不足解消にもなり一石二鳥ですよ。
日々の変化を感じにくいおうち時間が長いからこそ、ビフォーアフターの変化がわかりやすい家事は、達成感やよろこびにもつながるでしょう。
■執筆/シンプリストうたさん…ズボラでも小さな子どもがいても、スッキリ暮らすためのストレスフリーな方法を提案する整理収納アドバイザー。68平米のマンションで家族4人暮らし。
編集/サンキュ!編集部