寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやっておきたい家事

2025/02/18

最近は年末ではなく、暖かい季節に大掃除をする人が増えているそうです。

「掃除に限らず、その季節に合った家事をやっていくというほうが効率いいと思いますよ」

こう指摘するのは、ハウスクリーニングの仕事に従事している掃除のプロ、土井恵子さん。今回は土井さんに寒い時期にやっておくべき掃除や家事などについて聞きました。

それぞれの家庭の事情もあるでしょうから、ご自分に合ったものを参考にしていただければと思います。

WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・...

>>>増田剛己の記事をもっと見る

ホコリ対策にもなる洗濯物の部屋干し

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

冬は洗濯ものが乾きにくい季節です。これまでの常識ですと、朝早く洗濯をして干すという流れでしたが、冬はあえて、夜に洗濯して部屋干しにするという方法もあります。乾燥している室内に洗濯物を干すことで、乾燥を抑えられます。朝になって、外に干すと洗濯物の乾きもいいでしょう。冬はベランダに出るのもおっくうだったりするので、部屋干しだけですませてもいいですね。

「部屋干しは乾燥を抑えるためホコリ対策にもなります」と土井さん。ホコリの除去は冬の掃除でも重要だそうです。

冬はホコリの除去に力を入れましょう

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

冬はこたつ布団やウールのコートなど綿ぼこりの原因になるものがあります。それが暖房器具の温風で舞い上がり、床に堆積していくのだそうです。

「いきなり、床に掃除機をかけるのはNGです。ホコリは部屋のあらゆるところに溜っているので、高いところから始め、徐々に低いところへモップなどで掃除していきましょう」

まずは、天井から始めて、壁や家具などのホコリを取っていきましょう。徐々に高いところから低いところへ進めていきます。

「ホコリはダニやカビの温床になりますから、健康のためにも除去することをおすすめします」と土井さん。冬はホコリの除去に注力しましょう。

冬こそ冷蔵庫の掃除を

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

冬のうちに掃除しておきたい場所のナンバーワンが冷蔵庫です。他の季節ではなく冬がおすすめです。冷蔵庫内のものが少ない日に掃除をしましょう。

冷蔵庫の掃除で最初にやるべきなのは庫内のものをすべて外に出すという作業です。冷蔵庫内の温度は2~5度なので気温の低い冬こそ冷蔵庫の掃除に適しています。

新聞紙などを広げて、そこへどんどん庫内のものを出していきます。そのときに傷んでいる食材や賞味期限がすぎているものがあれば捨てましょう。

冷凍庫の中のものは量が多い場合は発泡スチロールの箱やクーレーボックスなどを用意し、そこへ中のものを入れて、さっと掃除しましょう。

庫内の掃除は、ぬるま湯に中性洗剤を少し入れたものをスポンジなどにつけて洗っていきます。パッキンについているカビなどにはカビ取り剤をつけて5~10分置いて拭います。

冬は窓の内側にある結露を取り除きましょう

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

「冬の掃除で徹底的にやっておきたいのが、窓の内側です。外側の窓やベランダは寒い時期は掃除する必要はありません。暖かくなってから掃除をしましょう」
と土井さんは言います。さらに

「冬は内側の窓を掃除しましょう。とくに結露などになっていることがあるので、これはもう毎日でも乾いた雑巾で水分を拭き取るといいですね」

結露は家の中と外気の温度差で水滴が生じる現象です。この水滴をそのまま放置しておくと窓枠やパッキンにカビが発生することがあるので、気をつけてください。水滴を拭き取ったあとはしばらく換気をしておくことをおすすめします」

さらに土井さんは「洗濯前のタオルなどを使って水滴を拭き取るというのもひとつの方法です。自分に合ったルーティンの掃除手順をつくっておくといいでしょう」とのこと。なるほど、洗濯前のタオルですね。

冬の終わりに上手な冬家電の収納をしましょう

寒い季節の家事の注意点&寒いうちにやておきたい家事

冬の終わりにやっていきたいのは、冬家電をしまうことです。土井さんいわく「冬の終わりは、ストーブやこたつなどの暖房器具、加湿器などもしまうタイミングですね。これらの冬家電、そのまましまい込んでしまうのはNGです」

土井さんによれば、必ず掃除をしてからしまいましょうとのこと。掃除の仕方は家電によって異なるので、取扱い説明書をよく読んでください。

石油ストーブは石油をふいてからしまいましょう。そのまましまうと事故や故障の原因にもなります。「加湿器は掃除をしたあとで、きちんと水を抜きましょう。また、湯たんぽなどそのまましまい込んでいこんでしまってしまうことがけっこうあります。こちらもよく水を抜きます」と土井さん。

加湿器、湯たんぽなど水分が残っているとカビの原因などになるので、よく乾燥させてからしまいます。

まとめ

「寒い時期の家事は無理しないことです。たとえば、ベランダなど外に面している場所は暖かくなってから掃除してもいいんです」と土井さんは指摘します。

なるほど、無理して水を使う掃除などは寒い時期にはしなくてもいいんですね。

「拭き掃除などは、水ではなくお湯を使うことをおすすめします。手が冷たくなりませんし、お湯のほうが汚れも落ちやすいですね」

なるほど、お湯で掃除はいいかもしれません。みなさんもご自分の環境に合わせて、冬の家事をしましょう。


◆教えてくれたのは・・・土井恵子さん
アパートやマンションの原状回復工事、在宅ハウスクリーニングを請け負う会社に長年勤務したのち独立。現在はフリーでハウスクリーニングの業務に携わっている。

◆監修・文/増田剛己
WEBや雑誌などで散歩関係の記事を書いているフリーライター。主な著書に『歩考力』(ナショナル出版)、『思考・発想にパソコンを使うな』(幻冬舎新書)などがある。

関連するキーワード

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND