ホームセンターで買ったものが原因で大量発生も…?コバエ発生の意外な原因と場所を解説

ホームセンターで買ったものが原因で大量発生も…?コバエ発生の意外な原因と場所を解説

2025/06/30

夏になると、いつの間にかどこからかやってくるコバエ。病原菌を運ぶといった害はありませんが、部屋を飛び回っていると、不快で気分がよくありません。繁殖力が強いため、発生の原因を絶たないと、どんどんと数が増えてしまうことも…!

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理を始め家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、コバエが発生する意外な原因や場所を伺いました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

>>>暮らしスタイリスト 河野 真希の記事をもっと見る

玉ねぎを常温で保管していたら…

玉ねぎは日が当たらず、風とおしのいい場所に常温で保存するのがよいとされています。ただし、高温多湿になる夏は常温保存していると、傷んでしまうことも…。

じつは、コバエは腐った野菜や果物の臭いが大好き。キッチンまわりでコバエが飛び回るようになったら、どこかに腐った食べ物がないか探してみてください。

玉ねぎだけでなく、じゃがいもやさつまいもなどの根菜類、バナナやキウイフルーツなどの果物は、常温で保存することが多いですが、暑い季節は冷蔵庫の野菜室に入れておくのが安心です。根菜類は乾燥が苦手なので、新聞紙で包んでから、バナナはラップで包んだうえでポリ袋に入れてから、野菜室に入れます。熟したキウイフルーツはポリ袋に入れましょう。

ちなみに、食べ物の腐敗臭はゴキブリも寄せ集めてしまうので、くれぐれもご注意を。

旅行から帰ってきたら、浴室に…

夏は旅行や帰省など、家を長く空ける機会があるという人もいるでしょう。そのときに注意したいのが水まわり。排水口に溜まった汚れやぬめりを餌にするコバエがいます。

浴室や洗面所、キッチン、トイレなどの水まわりに汚れが溜まっていると、コバエが繁殖してしまうことも。とくに浴槽の下や浴槽エプロンの内側などはなかなか掃除をしない場所なので注意が必要です。楽しい旅行から帰ってきたら、お風呂場をコバエがブンブン飛んでいたという事態を避けたいのであれば、出かける前に汚れを落としてから出かけるようにしましょう。

排水口には専用のクリーナーを流しいれて規定の時間をおき、しっかりとお湯を流します。長時間放置すると、取れた汚れが再び固まって、つまりの原因になることもあるので注意してください。また、排水口にお湯を流して、コバエを退治するという方法もよく知られています。ただし、熱湯を流すと排水管を傷めてしまうことがあるため、60~70℃に調整したお湯を使うようにしましょう。

浴槽の下部やエプロンの内側が掃除できるかは、浴槽のタイプによります。隙間があるもの、外せるものについては、定期的に掃除をするといいでしょう。外せないものは、その必要はありません。

ホームセンターで観葉植物を買ってきたら…

ホームセンターで買ったものが原因で大量発生も…?コバエ発生の意外な原因と場所を解説
出典:Adobe Stock ※画像はイメージです

コバエというと、ごみや汚れに集まるものというイメージがあるかもしれませんが、じつは植物のまわりに発生するものもいます。土に含まれる有機物を餌にし、その土に産卵して繁殖するので、室内で育てている植物のまわりに飛び回っていることも。観葉植物をお店で買ってきたら、部屋にコバエが増えたという場合は、すでに土に卵が産みつけられていた可能性が高いです。

植物にコバエが発生してしまったら、土を室内用の土に交換したり、鉢ごと水に沈めてコバエやその卵を駆除する方法があります。また、コバエは土の表面に卵を産みつけるので、赤玉土や鹿沼土といった無機質の土を上に使っておくとコバエ予防になります。

コバエかと思ったけれど、これは…?

部屋を虫が飛び回っているからコバエかと思ったら、小さな茶色い甲虫だったということはないでしょうか。これはコバエではなく、シバンムシ。初夏から秋にかけて、コバエが多く発生する時期と重なって現れます。

シバンムシは米や小麦粉、麺類、お菓子、ペットフードなど乾燥した食品を好みます。加工食品の袋もかじって穴を開けてしまうので、要注意。常温に保存する食品は、保存容器や瓶に入れておくと安心です。

シバンムシが人間を刺したり、病原体を媒介することはなく、万が一食べてしまっても食中毒を起こすようなことはありません。ただし、シバンムシにはシバンムシアリガタバチという人を刺す虫が寄生していることがあるので、注意が必要。

シバンムシを見つけたら、早めに駆除をすることをおすすめします。大量に発生してしまったときは、部屋全体に効果を発揮するくん煙剤を使うといいでしょう。



◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

PICK UP ピックアップ

TOPICS 人気トピックス

RECOMMEND