来年の春に出遭わないために…秋のゴキブリ対策がモノを言う!

来年の春に出遭わないために…秋のゴキブリ対策がモノを言う!

2025/09/07

夏はゴキブリが出やすい季節です。でも、夏の間だけ気をつけていればいいわけではありません。実は、夏の終わりから秋にかけての対策が翌年からのゴキブリの遭遇率を下げることも…!

そこで今回は、暮らしスタイリストとして料理をはじめ家事全般の情報を日々発信されている河野真希さんに、夏の終わりから始めるゴキブリ対策についてお伺いしました。

暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、は...

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さすがのゴキブリも猛暑は苦手

ゴキブリといえば、「水が一滴あれば三日は生き延びる」といわれるほど、生命力の強い虫です。いわゆる人間の残飯やゴミだけでなく、埃や髪の毛、油汚れなど、なんでも食べます。しかも、その繁殖力は「1匹いれば、100匹はいる」といわれるほど。100匹は大げさにしても、家の中に1匹いたら卵や幼虫が産み付けられている可能性が高いと考えて、対策をしておいた方がいいでしょう。

ただし、そんなゴキブリも、猛暑は苦手。35℃を越えると活動が鈍くなり、40℃以上になると死んでしまうこともあるといわれています。

2025年の夏はことさらに暑かったですが、そろそろ気温の下がってくる頃。つまり、夏の終わりから秋にかけてゴキブリにとって過ごしやすい気候となり、繁殖活動も活発化します。ここでしっかりと叩いておくことが、翌年ゴキブリを見かける確率を下げることにつながるのです。

秋はゴキブリが侵入しやすい季節

来年の春に出遭わないために…秋のゴキブリ対策がモノを言う!
出典:Adobe Stock ※画像はイメージです

ゴキブリは家の中だけで生息しているわけでなく、屋外にいたものが室内に入り込んで、そこで繁殖を始めることもよくあります。ゴキブリにとって最も活発に活動するのが20~30℃前後で、地域によりますが、9~10月がまさにその気温にあたります。繁殖期にもあたるこの時期に室内に入り込まれるのは危険!

ゴキブリの室内への侵入経路はさまざまですが、暑さが和らいできた頃に気をつけたいのが窓や玄関です。夏の間は窓を閉め切ったままでエアコンを使うことが多いですが、気温が下がってくると、窓を開けて過ごすことも多くなり、開け閉めのタイミングや網戸の隙間などから入り込むことが少なくありません。

ちょっとした隙に室内に入り込まれないように、長時間窓や玄関は開けっぱなしにしないこと。また、網戸に穴や隙間を作らないよう注意しましょう。

秋はゴキブリ駆除のチャンス

種類にもよりますが、ゴキブリは初夏から秋の終わりにかけて産卵をし、幼虫もしくは卵のままで冬を越します。気温が下がってくると、ゴキブリの姿を見かけなくなりますが、温かい場所に身を潜めているだけで、決して室内からいなくなったわけではありません。

秋のうちに幼虫をしっかりと駆除し、成虫にしないことがゴキブリ対策のポイントです。

部屋全体のゴキブリ駆除を行うなら、くん煙剤タイプの殺虫剤が便利です。成虫と幼虫、ゴキブリ以外の害虫にも効果があります。

ただし、卵に殺虫剤は効きません。卵からふ化するのは2週間から1カ月程度。卵からふ化した幼虫が生き残るのを止めるために、その時期を目安に再度くん煙剤を使用しておくと、より効果的です。

ゴキブリ対策、冬も油断しないで!

秋の対策が春のゴキブリ出現率に大きく影響しますが、そこで油断は大敵。卵のままで、冬を越したゴキブリが姿を現す可能性もあります。

絶対にゴキブリに遭いたくないなら、秋にくん煙剤を使用したあとに、殺虫効果が一定期間持続する毒餌剤もしくはワンプッシュ駆除剤を使っておくと安心です。生き残ったゴキブリや卵からふ化した幼虫もしっかり駆除できます。

また、ゴキブリは暖かく湿った場所を好みます。電化製品の下や裏、収納ケースの下、浴室やキッチンなどの水回りは、春を迎えるまでに一度しっかり掃除をしておくといいでしょう。ちなみに、ゴキブリの卵は黒っぽい小豆のような形状をしています。万が一見つけてしまったら、ビニール袋などに入れて潰し、捨ててください。


◆監修・執筆/河野 真希
暮らしスタイリスト・一人暮らしアドバイザー・料理家。料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを作る、はじめるためのライフスタイル提案を行う。流行や思い込みにとらわれずに、無理なく持続可能で快適な自分らしい暮らしづくりを応援。 『料理教室つづくらす食堂』主宰。

 
 

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