暖かくなると、害虫も活発化します。そうなると気になるのがあの黒い影…。「今年こそ、絶対にゴキブリを見たくない!」と思っているかたに向けて、ゴキブリに限らず、自宅でできる害虫対策法を3つご紹介します。
教えてくれたのは、アクティア株式会社が提供する家事代行サービス「カジタク」に所属し、年間約500件のお仕事依頼をこなしている家事のプロフェッショナル、西田美保さんです。
対策1:家の中を清潔に保つ
ゴキブリを始めとした害虫は、餌となる汚れやゴミを求めて家にやってきます。そのため、家の中を清潔に保ち、害虫のエサをなくすことが基本対策になります。
調理後や食事後には、洗いものをシンクに溜めず、すぐに洗いましょう。また、ゴキブリは水も好むため、シンク内の水滴もこまめに拭き取ることが大切です。浴室の水滴にも注意し、使用後は換気や拭き取りを心がけましょう。
生ゴミは密閉容器に入れ、こまめに処理することをおすすめします。この習慣は、害虫対策だけでなく、イヤな臭いの防止にもつながります。また、ゴミ箱まわりも清潔に保つようにしましょう。
家を清潔に保つことは、健康や生活環境においてとても大切なことです。日常的な掃除や整理整頓は、アレルギーや感染症などのリスク、生活ストレスの軽減にも効果があります。
さらに、清潔な空間は居心地がよく、家族や訪れるゲストも快適にすごすことができるでしょう。
対策2:食品の種類に合わせた管理を徹底する
食品の対策と聞くと、短期間で腐敗しやすい生鮮食品のことを先に考えがちですが、ゴキブリ対策においてはじつは、粉物や乾物などの食品にこそ注意したいところ。開封後の食品は、できる限り密閉できる容器に移し替えて保管しましょう。
ゴキブリは小さな隙間からでも侵入できるため、密閉容器で食品へのアクセスを防ぐことが効果的です。とくに砂糖、小麦粉、パン粉などはゴキブリの好物なので、しっかりとした対策が必要です。
また、見落としがちなのがペットフード。ペットフードもゴキブリの餌になるため、こちらも密閉容器に移し替えて保管するように気をつけましょう。
なお、ゴキブリは低温環境では活動が鈍くなるため、生鮮食品や調理済みの食品は冷蔵庫や冷凍庫に入れるのが基本です。
対策3:天然の忌避剤を使う
「ゴキブリが嫌う香りを利用して、寄せ付けない方法」があるのをご存知ですか?天然の忌避剤を使えば、殺虫剤に頼らずとも対策できます。
たとえば、ハッカ油やアロマティカスという植物が効果的です。ハッカ油には「メントール」、アロマティカスには「チモール」という、ゴキブリが嫌う成分が含まれています。
ハッカ油は、水で薄めてスプレーにしたり、コットンに染み込ませてキッチンや玄関に置いたりするだけでOK。さわやかな香りで人には心地よいですが、ゴキブリには不快なようです。
アロマティカスは鉢植えとして置いておくだけで効果が期待できます。どちらも殺虫効果はありませんが、「寄せつけない」という点で十分役立ちます。殺虫剤に抵抗のあるご家庭には、とくにおすすめの方法です。
まとめ
ゴキブリは暖かく湿った環境を好む昆虫です。気温が上がると活動が活発になり、繁殖力も一気に上がります。また、食べ物や水が豊富になる季節には、より家の中に引き寄せられやすくなります。
そのため、こまめな掃除や食品の管理、そして自然由来の忌避剤の活用が重要です。毎日のちょっとした意識と工夫で、清潔で快適な暮らしを実現しましょう。