初めてでも安心!ファミリーで楽しめるキャンプ場選びをプロが解説

2018/05/22

子どもに自然体験をさせたい、子どもといっしょにキャンプをしてみたい、とは思うものの、虫は苦手だし、いきなりテントを買うのはちょっと……。そんなパパ・ママも安心してキャンプを楽しめる、ファミリーキャンプに最適なキャンプ場の選びかたを、アウトドアナビゲーターの渡部郁子さんに教えてもらいました。

楽しみが広がる子どもとのキャンプ体験

アウトドアナビゲーターの渡部郁子です。気の合う仲間と一緒に大人同士のキャンプも楽しいですが、子どもがいると、また違ったキャンプの楽しみが広がります。子どもはテントが大好き。自然と親しむ遊びは様々ありますが、大自然の中でテントに宿泊するという経験を、感受性豊かな子どもの頃に体験させてあげたいと思うパパ、ママは多いことでしょう。

数年前から続く「グランピング」ブームにより、テント常設、料理は器材も食材も手ぶらでOK、さらにはシェフが料理してくれるという贅沢なプランを提供する施設も増えてきました。設備が充実しているキャンプ場なら、アウトドア初心者でも手軽に安心してキャンプを楽しめます。ファミリーで楽しむキャンプ場の選び方についてお伝えします。

車と電車、交通手段に合わせたキャンプ場選びのコツ

キャンプ場を選ぶポイントのひとつが、現地までのアクセス方法。基本的に車で訪れる人が多いので、電車などの公共交通機関を使ってアクセスできるキャンプ場となると、かなり選択肢が限られてきます。駅近のキャンプ場のほか、大型公園、テーマパークなどのバスが利用できるキャンプ場、送迎付きのキャンプ場などがあります。

また、電車で行く場合は食材やキャンプ道具などを多く運ぶことができないので、なるべく少ない荷物で済むよう、食材や機材のレンタルが充実しているところを選ぶのがポイントです。

一方で、車があれば選択の幅が大きく広がります。最近は、通常のレンタカーに加えて、キャンピングカーのレンタルも充実しています。運転に不安がなければ試してみてはいかがでしょうか?

キャンプ場の設備でチェックすべきポイントは?

キャンプ場の設備をチェックする際は、調理場の水場の確認のほか、お手洗いの設備、水遊びスポット、お風呂の有無などもチェックしましょう。せっかくのアウトドアですから、子どもはどろんこになって遊びたいもの。川遊びなどもキャンプ場の醍醐味のひとつです。どろんこになっても、川や海で思いっきり遊んでも、お風呂があれば身体を清潔に保てます。場内にお風呂がある、または近くに温泉があるキャンプ場を探してみましょう。

また、最近はキャンプ場のトイレにも、暖房便座、温水便座などを備えているところや、おむつ替えシートが設置されているところが増えてきました。トイレが心配というかたは、事前にお手洗いについて施設側に確認することをおすすめします。

キッズフレンドリーな設備があると大人も助かる!

キャンプ場の中や近くに、子どもが遊べるような設備があると、満足度が高まります。何もない広い芝生もいいですが、そういう場所で子どもと遊ぶとなると、フリスビーやシャボン玉、ストライダーなどの遊具を用意したり、追いかけっこで走り回る体力が必要になったりします。アスレチック遊具や、場内を流れる小川、じゃぶじゃぶ池や釣りぼりなど、ちょっとした設備があると、大人の体力を温存できます。子どもの年齢や好みに合わせて、楽しめそうな設備があるかどうかも、注目してみましょう。

ファミリーキャンプにおすすめなキャンプ場5選

上記のような設備の整ったキャンプ場は、人気が高く、混雑期は予約が取りにくいこともあるので、計画はなるべく早めにたてて、事前準備の期間も楽しみましょう。

以下、ファミリーキャンプにおすすめのキャンプ場をご紹介します。どうぞ参考にしてみてください。

北軽井沢スウィートグラス(群馬県・北軽井沢)

浅間山北麓の自然豊かなキャンプ場。広いテントサイトのほか、ツリーハウスやキャビン、コテージなどが充実しています。レンタル品も充実しているので、手ぶらで利用可能。場内にトランポリンや手作りアスレチックがあり、子どもたちが遊べる仕掛けも満載。ネイチャーツアーやキャンプファイヤーなどのイベントのほか、樹上冒険施設「スウィートグラス・アドベンチャー」などが人気です。コイン式シャワーに加え、貸切のセルフ風呂(要予約)が完成し、さらに快適になりました。

ツインリンクもてぎ 森と星空のキャンプヴィレッジ(栃木県・茂木町)

モータースポーツの競技場近くにあるキャンプ場。通常のキャンプサイト、コテージに加え、「グランピング」仕様の常設テントサイトが人気のキャンプ場。グランピングプランは夕食BBQとホテルの朝食付きで、大きなテントにふかふかのベッドとソファで、テントとは思えない快適な滞在が可能です。夕食はシェフが目の前で調理する、一組限定のスぺシャルプランもあり。キャンプ宿泊者は、敷地内にあるホテルの大浴場が利用できます。ツインリンクもてぎのアスレチックやモビリティパークなど、アクティビティも多彩。

PICA富士西湖(山梨県・富士河口湖町)

富士五湖の一つ、西湖の湖畔にあるキャンプ場。駅からの送迎があるので、車がない人にも利用しやすい。レンタル品が充実しているので、手ぶらでも快適キャンプが可能。施設内にある釣り堀や西湖でフィッシングを楽しんだり、レンタルカヌーヤカヤックで湖へ漕ぎ出したり、レンタルMTBで駆けめぐるなどのアクティビティがあります。施設内に男女別のお風呂があるほか、近隣の温泉施設も利用可。富士急ハイランド入場無料特典あり。

休暇村能登千里浜(石川県・羽咋市)

全国に37(2018年5月現在)ある休暇村の中で、キャンプ場が併設されているのは29か所。なかでも「休暇村能登千里浜」は、海まで徒歩3分という好立地と、敷地内にある天然のかけ流し温泉が魅力。GWと夏休み期間限定で、キャンプ初心者でも安心の常設テントを利用した手ぶらプランが用意されています。夕食はカレーとBBQから選び、朝食はホテルのバイキングを利用。温泉利用券もついて手ごろな料金です。

伊勢志摩エバーグレイス(三重県・志摩市)

アメリカンスタイルのキャンプ場。早くから「グランピング」を取り入れ、非日常を体験できるキャンプ場として人気があります。全天候型キッズの遊び場がついている「キンダーガーデン」や、カヌー付きのテントサイト「クリーク」など、個性的なサイトがあり、初心者から上級者まで、様々なニーズに対応できる施設です。プライベートラグーンでカヌーを楽しむほか、夏のプールも人気です。レンタル充実、フリーWi-Fiも完備。

◆監修・執筆/渡部郁子
アウトドアナビゲーター、温泉ソムリエ。JFNラジオ「JOYFUL LIFE」ほか、山と温泉と音楽をテーマに「人生を豊かにする情報」を様々なメディアで発信中。子どもにやさしい温泉や山、フェス情報など、子どもといっしょに楽しむアウトドアスタイルを提案しています。

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