最近よく耳にする「スマートホーム」。住まいの家電や設備をインターネットにつなげて、まとめて管理できる仕組みのことです。
暮らしが便利になるのは魅力的だけれど、「お金がかかりそう」「設定が難しそう」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。でも、それだけで導入をあきらめるのはもったいない...!
今回は、自宅は築10年、家電もほぼ10年前のままのサンキュ!STYLEライター・Kota(コタ)が、スマートホーム技術のひとつ、スマートリモコンを実際に取り入れて感じたメリットをご紹介します。
AI搭載の最新家電を持っていなくても、約5,000円のスマートリモコンひとつで暮らしの快適度がぐんとアップ。「一体どんなことができるの?」と気になった方は、ぜひチェックしてみてくださいね。

スマートホームって?
スマートホームとは、AI(人工知能)やIoT(さまざまな「モノ」をインターネットにつなげる技術)を活用して、家をより便利で快適にすること。
たとえば、家中の家電をスマホ1台でまとめて操作したり、外出先からスマホでエアコンのオン・オフをしたり。ほかにも、室温が28℃を超えると自動で冷房が起動したり、顔認証で玄関ドアを開けたり等々、その使い方は無限大。
しかも、大がかりな工事や高価な家電への買い替えをせず、後付けのスマートホームデバイスを購入するだけで手軽に始められるものもたくさんあります。
ライフスタイルに合わせて必要な部分だけをスマート化すれば、初期費用がおさえられるのもうれしいですよね。
スマートリモコンを取り入れると何ができる?
今回購入したのは、SwitchBot(スイッチボット)のスマートリモコン「ハブミニ(Matter対応)」(公式サイト販売価格・税込み 5,980円)。家中の赤外線リモコンを、スマホアプリでまとめて操作できるようにするアイテムです。
わが家のように
・今持っている家電をそのまま活かして、手軽にスマートホームを体験したい。
・Amazon Echo(アマゾン エコー)などのスマートスピーカーと連携させて、声でも家電を操作できるようにしたい。
という方は、スマートリモコンから始めてみては。
使うのに必要な作業は、アプリのダウンロードとWi-Fi設定、操作したい家電の登録のみでOK。複雑だと思っていた登録作業も、ハブミニに向けて各リモコンのボタンを押すだけのシンプルステップ。予想以上に簡単で、15分もあればリビングのテレビ、照明、エアコンの登録が完了しましたよ。
どんなシーンで役立つ?
10年前の家電が「声」で操作できる
わが家のテレビ、照明、エアコンはすべて約10年前のモデル。インターネットに接続して、ほかのデバイスと連携する機能は一切ありません。
それがハブミニを取り入れたことで、スマホアプリでまとめて操作できるように。それぞれのリモコンを取りに行く手間が省けて、使い勝手が格段にアップしました。
スマートスピーカーと連携させると、リモコン操作が声でもできるようになり、さらに便利。「アレクサ、テレビの〇チャンネルをつけて」と声をかけるだけで、家電が指示通りに動いてくれます。10年前の家電が一気に最新型になった気分...!
わが家では、朝食のタイミングでリビングのライトとニュース番組をつけるのが毎朝のルーティーンですが、忙しい時間帯にキッチンに立ったまま、声で家電を操作できるのは大助かり。ひとつずつ操作する手間がなくなるだけで、ちょっとした心の余裕が生まれます。
また、「シーン」機能を使えば、複数の操作をひとまとめにすることも可能。たとえば、「アレクサ、いってきますのシーンをオン」と言うだけで、リビングのエアコンと照明をまとめてオフにする、なんていう高レベルな技もできるんです。さまざまな操作を組み合わせてカスタムできるので、より自分たちの暮らしにフィットした使い方を探す楽しみも。
夏は涼しい部屋、冬は暖かい部屋に帰って来られる
帰宅前に部屋を快適な温度にしておくのに便利なエアコンのタイマー機能。ただ、設定した時間と実際の帰宅がズレたり、そもそも設定し忘れて家を出てしまったり...。使いこなすのが意外と難しくありませんか。
ハブミニを使い始めてからは、外出先からスマホアプリで冷房の電源を入れられるようになったので、猛暑日でも涼しい部屋が迎えてくれるように。ムダな電気を使わなくて済むうえ、エアコンが効くまでのストレスも手放せてとっても快適です。
手動で電源を入れるだけでなく、自宅に近づいたタイミングで自動でエアコンがオンになる、「オートメーション」機能も設定できます。つけ忘れを防いで、確実に部屋を快適な温度にしてくれますよ。寒い季節には、部屋を暖めておくのに大活躍してくれるはず。
スマートリモコンひとつで家がもっと便利に
古い家電ばかりのわが家でも、「ハブミニ」のおかげで、家電の遠隔操作や声でのコントロールが実現!操作方法のバリエーションが増えたことで家電が使いやすくなり、暮らしがより快適になりました。
「スマートホーム化」はハードルが高そうに感じるかもしれませんが、ちょっとしたスマート化なら意外とカンタン。気になる方は、まずはご自身のライフスタイルに合う部分から試してみては。その便利さにきっと驚くはずです。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4ヶ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部