暑さが本格化すると、どうしても気になってくるのが「電気代」。
子どもたちが夏休みに入り、家にいる時間が増えると、エアコンはフル稼働。日中も夜間もエアコンが欠かせなくなり、電気代が一気に跳ね上がる…そんなご家庭も多いのではないでしょうか。
とはいえ、「節電しなきゃ!」と無理をして体調を崩してしまっては本末転倒。
今回は、無理なく・快適に・しかも気持ちよく続けられる「夏の節電アイデア」を整理収納アドバイザーでもあり、ライフオーガナイザーでもあるおだけみよがご紹介します。
日々の暮らしのなかでちょっと意識するだけで、電気代の不安も、暑さのストレスもグッと軽くしましょう。

1.エアコンは「つけっぱなし」と「アナログの力」が鍵
エアコンを使うときに意識しているのは、“こまめに消す”よりも“メリハリ”をつけること。
我が家では、日中の暑さがピークの時間帯はエアコンをつけっぱなしにしています。設定温度は27度前後。冷えすぎを防ぎつつ、体にも優しい温度を心がけています。
朝や夕方など、外気が涼しくなる時間帯は、エアコンをオフにして網戸に切り替え。自然の風を取り入れると、空気が入れ替わって気分転換にもなります。
目と耳で“涼”を感じる工夫も
リビングの窓辺には、南部鉄器の風鈴を飾っています。澄んだ音色が風に揺れて鳴るたびに、気持ちまでスーッと涼しく。視覚や聴覚から感じる涼しさも、体感温度を下げる効果があるんです。エアコンだけに頼らず、アナログなアイテムもうまく取り入れるのが、我が家流の節電術です。
2.冷蔵庫は「詰めすぎない」が節電の鉄則!
冷蔵庫は、家電の中でも特に電力を消費しやすい存在。だからこそ、小さな工夫が大きな節電につながります。
まず意識したいのが、冷蔵室の“詰めすぎ”を防ぐこと。冷気の通り道を確保するためにも、収納は7〜8割を目安にすると◎。
中身が一目でわかるようにすると、探す時間も短縮でき、ドアの開閉も少なくてすみます。
一方で、冷凍庫はぎっしり詰めてOK! 食品同士が冷やし合うため、冷却効率が高まります。
さらに、温かい料理をすぐに入れず、粗熱をしっかり取ってから収納するのも忘れずに。
冷蔵庫の中が見やすくなることで、食材の使い忘れや重複買いが減り、食品ロスの削減にも。
結果的に、電気代+食費のダブル節約が叶います。
3.暮らしに合わせて“家電の使い方”を見直してみる
筆者は現在一人暮らしということもあり、テレビや洗濯機は手放しています。
もちろんご家庭によって必要な家電は違いますが、「使い方を見直すだけ」でも節電は可能です。
たとえば、テレビはつけっぱなしにせず、“見る時間を決める”だけで電力消費がかなり減らせます。
また、洗濯機は“まとめ洗い”を意識して、夜間の節電タイムに稼働するのも◎。
最新の家電の中には、省エネモードやタイマー機能がついているものも多いので、使いこなすことでより効果的に電気代を抑えられます。
小さな意識の積み重ねで、暮らし全体が整っていくのを感じられるはずです。
我慢しすぎない、でも工夫はしっかり。
節電というと、どうしても「我慢する」「不便になる」イメージを持ちがちですが、
本当に大切なのは、ムリせず・ラクに・自分らしく工夫を続けること。
1.エアコンの使い方にメリハリをつける
2.冷蔵庫の中をすっきり保つ
3. 家電の使い方を“自分仕様”に整える
どれも少しの意識で始められることばかり。
今年の夏は、そんな「暮らしの知恵」で、電気代のストレスを減らしてみませんか?
暑い日が続くからこそ、自分も家族も心地よく過ごせる工夫を。
無理のない節電で、夏を軽やかに乗り切りましょう。
■執筆/おだけみよ
サンキュ!STYLEライター。介護士として、認知症の方が共同生活をおくる介護施設に勤務しながらライフオーガナイザー、整理収納アドバイザーとして活動している。
編集/サンキュ!編集部