「なんだか満たされない」「となりの芝が青く見える」…そんな気持ちが浮かんでくることはありませんか。もしかすると、慌ただしい日々の中で、お金も幸せも逃げていく悪習慣を繰り返しているのかもしれません。
そこで今回は、節約×投資主婦ライターのおこめが、口を開けば不満ばかり、他人がうらやましくて仕方なかった浪費家時代にやっていた「悪習慣」を実体験ベースに紹介します。

1.知識だけ集めて満足する
節約や貯蓄の記事って、つい気になって読んでしまいますよね。情報を集めるだけで「わかった気」になってしまうことはありませんか。
「これ前に読んだ」「そんなこと知ってるし」と頭では理解しているつもりでも、行動が伴わなければお金は増えません。娯楽として読む分にはもちろん問題ありませんが、「貯めたい」と思うのなら、知識を1つでも実践することが大切です。
筆者も「お金が貯まらない」と嘆いていた頃は、記事を読みながら「貯金できる人は、いいよなぁ」とため息をついてばかりでした。しかし「このままでは何も変わらない」と気づき、書かれていることを1つずつ試してみることに。
たとえば、ダラダラとネット検索していた時間を「自炊」に置き換えることで、数千円浮かすことに成功。小さな「できた」を積み重ねるうちに、少しずつ暮らしが前向きに変わっていきました。
2.買い物でストレス発散する
「特に欲しいものがあるわけじゃないけど、買い物すると気分が晴れる」そんな経験はありませんか。ストレスが溜まると、ついお店に行きたくなりますよね。
お金を使うことで一時的な満足感や快楽が得られますが、後になって「なんで買ったんだろう」と後悔し、お金も減って落ち込む…そんな悪循環にハマりやすいのです。
こういった状況で大切なのが、「ストレスとどう付き合うか」。原因を避けられない場合も多いですが、買い物以外の方法を見つけると、気持ちも家計も整いやすくなります。
筆者は強いストレスにさらされ、メンタルが不安定だった時期にカウンセリングを受けました。そこでは、気持ちを切り替える方法をいくつか教わりました。
それ以来は、
・家族や友人に話を聞いてもらう
・料理やお菓子作りに打ち込む
・ひたすら歩く
・本を読む
・爆発してしまう前に一人きりになる時間を持つ
といった方法を取り入れるように。買い物以外の「自分に合った方法」でストレスを解消できると、お金の使い方も気持ちも安定しやすくなると実感しています。
3.見栄にお金を使う
「みんな持っているから」「いいなと思われたいから」…そんな理由でお金を使った経験はありませんか。
他人の目を意識して買ったものは、使うたびに得られる「幸福感」が長続きするとは限りません。数えられるほどしか使っていないのに、「まだ使えるけど、もういいや」心の中で役目を終えてしまうことも。
もちろん、お金を使うこと自体は悪いことではありません。ただし、「周りからどう見られるか」を優先しすぎると、いくらお金があっても足りなくなってしまいます。
大切なのは、「このお金の使い方は、自分の暮らしや心を本当に豊かにしてくれるか」と立ち止まって考えること。
筆者もかつては、ブランドものの服やバッグを購入するなど「見栄消費」に流されがちでしたが、今は「自分が心から価値を感じるもの」にお金を集中させています。その結果、買い物での後悔が減り、お金も貯まりやすく、心も満たされるという好循環が生まれました。
「私は私」で、心地よいお金の使い方を
振り返ってみると、浪費していた頃は「知識を集めるだけで満足する」「ストレスのはけ口を買い物に求める」「人の目を気にして見栄でお金を使う」と、どれも自分の心をごまかしていました。浪費家時代を手放した今、実感しているのは、「お金を大事にすることは、自分を大事にすることにつながる」ということです。
誰かと比べて落ち込むときや、つい見栄に流されそうになるときこそ、自分の心に正直になってみましょう。「私は私」と思える自分らしいお金の使い方が、未来の豊かさに繋がっていきますよ。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。Instagramは「@ocome_money_life」。
編集/サンキュ!編集部