「老後のお金不安」をなくすために今すぐやるべきこと5選

2025/09/05

老後の生活費はいくらかかるの?
年金は当てになるの?
老後資金はいくら貯めておいたらいいの?

……など、老後のお金不安を抱えている人は少なくありません。

全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手掛ける村越克子さんが、老後のお金不安をなくすために、やるべきことについて解説します。

『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多...

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1.「ねんきん定期便」で年金の見込み額を知る

出典:写真AC

年に1回、誕生月に日本年金機構から送られてくる「ねんきん定期便」をチェックすることで、将来、受け取る年金額を予測することができます。

50歳未満の人は、これまでの加入実績に応じた年金額が記載されています。50歳未満の人は、加入期間が30年間に満たないケースが多いので、記載されている年金額も少なめになります。

50歳以上60歳未満の人は、このまま60歳まで継続加入した場合、65歳から受け取れる年金見込み額が記載さているので、よりリアルな年金額を知ることができます。

年金は、老後の生活費の要です。まずは、その金額を知ることから始めましょう。

2.NISAで積み立て投資を始める

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通常、年金の受け取りは65歳からです。今、40代の人は、今から積み立て投資を始めたら、年金受給開始まで約20年間、運用することができます。

NISA(少額投資非課税制度)はその名前の通り、少額の投資で得た利益が非課税になるという制度です。NISAを利用して、毎月コツコツ投資することが、老後資金の助けになる可能性は大きいです。

3.定年退職までに住宅ローンの完済を目指す

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会社員の場合、定年退職すると、その後継続雇用になった場合でも、一般的には収入が減ります。住宅ローンは毎月、決まった金額が出ていく固定費で、金額も多め。定年退職後、大きな固定費は家計の負担になります。

定年までにローン期間が終了しない場合は、繰り上げ返済をするなどで、定年までに完済しておくことが老後の家計をラクにします。

4.1カ月にかかる生活費を把握する

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「老後の家計」というと、漠然としていてイメージがつかみにくいかもしれません。でも、老後の家計は、今の家計の延長線上にあります。

まずは、今の家計を把握しましょう。1カ月にかかる水道光熱費、食費、日用品費、レジャー費、通信費……などを、ざっくりでもいいのでチェックします。そこから、住宅ローンの月返済金、教育費、個人年金の保険料など、老後にはなくなる支出を除いて、老後の家計のイメージをつかみましょう。

5.現在のわが家の総貯蓄額を確認する

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わが家の貯蓄額が、全部でいくらあるのか、意外と把握できていないことが多いものです。老後=未来のことは「予測」することしかできませんが、現在のことは「確認」することができます。

預貯金、証券会社で運用しているお金の現時点での評価額、個人年金保険や終身保険など貯蓄性のある保険の満期保険金額や現時点での解約返戻金など、わが家の総資産を確認しましょう。その金額を把握することが、老後資金がいくら不足しているのか、あといくら準備すればいいのかの目安になります。

まとめ

老後の生活は、今の生活につながっています。老後のお金が不安な人は、まずは、自分が置かれている現状を把握することから。漠然とした不安を解消する助けになるはずです。

■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。FP1級技能士。

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