がんばっているのに食費がなかなか減らない人の「あるある」
2024/09/17
主婦が節約を思い立ったとき、手をつけやすいのが「食費」。なので、節約初心者さんは食費を減らそうとがんばりますが、がんばっている割には効果がイマイチというのはよくあること。
努力が報われないのは虚しい……。
そんな「あるある」を、全国の主婦を取材してお金に関する記事を数多く手がける村越克子さんが解説します。
あるある1:スーパーの滞在時間が長い
スーパーでの滞在時間が「2分長くなると購入品が1点増える」と言うとか。スーパー側は販売のプロ集団。あの手この手でお客さんを誘惑してきます。なので、スーパーに長居は禁物です。必要なものを買ったら、とっとと退散するに限ります。
それには買い物メモがマストアイテム。買い物前に冷蔵庫の在庫をチェックして、ざっくりでいいので買い物メモをつくりましょう。メモにあるものだけを買う心構えで、滞在時間をできるだけ短くすれば余計なものを買わずにすみます。
あるある2:大容量パックはなんでもお得だと思い込んでいる
お肉などの大容量パックは、100g当たりの単価が、通常よりも割安になっている場合がよくあります。確かに単価あたりはお得なのですが、おいしく食べ切ってこそ、本当のお得メリットが発揮されます。
大容量パックは1回では消費できなので、冷凍保存することになります。冷凍したお肉を調理するには事前に解凍する手間がかかり、また家庭で冷凍すると、どうしても味が落ちることに。
最後のひと切れまで食べ切る心構えがない場合は、100g当たりの単価は割高になっても、通常サイズのパックを買った方がお得に。
あるある3:冷蔵庫の隅っこに「謎の物体」がある
食費節約は安く買ったものを「食べ切る」ことが基本。冷蔵庫の隅っこに、いつ買ったか不明の瓶詰、中身がよくわからない保存容器、遠出したときにお土産屋さんで買った何かの漬物……などはありませんか?
お金を出して買った食材が死蔵品になっている可能性があります。庫内の掃除を兼ねて、一度チェックしてみましょう。
あるある4:半額シールを見るとテンションが上がる
特売品を買うと、お得をゲットしたような気分になり楽しいものです。とくに「半額シール」が貼ってあるとお宝を見つけたようなハイテンションになることも。が、「1個分の金額で2個買える」と短絡的に考えるのは要注意。
そもそも半額シールが貼られているのは、消費期限や賞味期限が迫っているから。ムダなくおいしく食べ切ることができるかを考えるのが賢明です。食べ切れず食品ロスになっては元も子もありません。
あるある5:外出と外食がセットになっている
外食費を食費に入れるか、レジャー費としてカウントするかによっても異なりますが、休日、家族と出かけるとランチはスーパーのフードコートかファストフード、あるいは最近ではテイクアウトと、外出と外食がセットになっている場合は、食費(またはレジャー費)がかさむものです。ランチだけならまだしも、夕飯も外食となると出費がさらに増加。
休日の外食が家族のお楽しみになっている場合は、1回分や1カ月分の外食費の予算を決めて、予算内に収まるように。行き当たりばったりの外食は、食費はもちろん家計全般を圧迫します。
まとめ
思い当たることが「あるある」と思ったら、ぜひ見直してみてください。食費節約を頑張っている努力がきっと報われるようになるはずです。
■執筆/村越克子さん
『サンキュ!』を中心に雑誌・ムック・webなどで全国の主婦を取材し、家計のやりくりなどお金に関する記事を数多く手がける。『貯められない人の家計管理』(朝日新聞出版)の編集・執筆など。