年間100万円というと大きな金額に感じますが、1カ月に直すと約8万円ちょっと。家計の仕組みを少し整えるだけで、実はムリなく達成できる目標です。
今回は「固定費」「食費」「先取り貯金」の3つのルールでお金が自然と貯まる暮らし方を、年間貯蓄100万円を達成した小倉つぼみがご紹介します。

固定費削減で大きな節約に!スマホ・保険・サブスク見直し
毎月自動的にかかる固定費は、一度見直すだけでその後ずっと効果が続く「節約のゴールデンゾーン」です。
我が家では、まずスマホ代を大手キャリアから格安SIMに変更。1人分だけでも数千円の削減になりますが、家のネット回線と家族3人分まとめて変更することで、「セット割」や「家族割」などの割引が適用できるプランもあり、月1万5千円以上の削減につながりました。
さらに、保険も見直し対象。必要以上の保障内容や重複した契約を外し、最低限の生活防衛資金で賄える範囲を残してシンプルに整理しました。
プランナーさんがついている場合は、毎月の予算をこのくらいに抑えたいと伝えることで、必要な補償はつけつつ、予算重視で保険内容を設計してもらえるのでオススメです。
サブスクサービスも同様で、「なんとなく入っていたもの」を徹底的に棚卸し。
複数同時契約している場合は、今月は「Netflix」来月は「Disney+」など見たい内容に合わせて契約したり、試聴時間を確保できる月のみ契約したりなど、無駄に“入りっぱなし”がないように気をつけます。
スマホ・保険・サブスクの見直しだけでも家族全員分見直せば月に数万円の削減につながります。
食費は「まとめ買い+作り置き」でムダ買いゼロ化
次に大きな支出項目である食費。我が家では「買い物は週1回」とルールを決めました。スーパーに頻繁に行くと「ついで買い」が積み重なり、月の食費が大きく膨らみます。まとめ買いをすることで、そのリスクを防げます。
スーパーによっても得意分野が異なるので、お肉を多めに買いたい時は肉が安いスーパーなど、ハシゴはしないけど、毎週行くスーパーは得意分野によって変えています。
具体的には、「生姜焼き」用の一番大容量のお得パックのお肉を購入し、帰宅後に夕飯2食分+昼(在宅勤務1人分)に小分けし、醤油・生姜・蜂蜜で味を染み込ませて冷凍保存します。
1,000円程度で4人家族2食分の夕食プラスαの量になるので、大容量パックの購入と冷凍保存の組み合わせは最強の節約です。
「カレー用の野菜カット」「冷凍用の野菜カット」「唐揚げの下味冷凍」など、すぐ調理できる作り置きを冷凍庫にスタンバイ。これで外食やコンビニに頼らず、1カ月で食費を約2万円減らせました。
「作り置き=大変そう」と思いがちですが、最初は簡単な一品からでOK。冷凍庫を味方につけると、節約と時短の両方が叶います。
「先取り貯金」で残ったお金ではなく“残すお金”を貯める
最後のルールは「先取り貯金」。お金が余ったら貯金、ではなかなか貯まりません。給料日に貯金分を先に取り分けることで、確実に貯蓄が増えていきます。
我が家では、給与が入ると同時に自動で貯蓄専用口座へ振り替え。さらに、積立NISAで毎月一定額を投資信託に積み立てています。これにより、銀行残高を見ても「使えるお金」だけが残る仕組みが完成しました。
心理的にも「これは貯金だから使えない」と意識でき、無理なく継続できるのが最大のメリット。数カ月後には自然と貯金残高が増えていくのを見て、モチベーションも高まりました。
更に上記にプラスして、給料後にお金をおろしてきて家の中の封筒に数千円〜数万円貯めていくという方法もオススメです。
この金額は絶対に貯めなくてはいけないお金ではないけど、「可能であれば貯めておく貯金」と位置付けることで、厳しくなったら使っていいお金にしておくと、精神的にも気軽な貯蓄方法として効果的です。
もし貯まったらディスニーに行く!など、気分の上がる目標を封筒に書いておくと更に貯金に力が入ります!
「固定費削減」「食費のまとめ買い」「先取り貯金」。この3つのルールを習慣にするだけで、気づけば年間100万円の貯蓄が達成できます。特別なことはせず、家計の仕組みを少し整えるだけで未来が大きく変わりますよ。
■執筆/小倉つぼみ
フリーランスのWEBデザイナー・メンタル心理カウンセラーで、娘2人のママです。日常の心のリフレッシュ方法や、無理せず楽しく貯蓄・節約する方法を発信中。
編集/サンキュ!編集部