「節約したいけれど、どこから減らせばいいか分からない…」そんな悩み、ありませんか?
実は、家計にゆとりを生む“やめてよかった出費”には共通点があります。
必要なものだけを見極めると、お金だけでなく暮らし全体もすっきり快適に。
今回は、FP2級保持・元銀行員で“頑張らない家計管理”を実践中のライターしばが、無理なく家計をラクにする「やめてよかった出費」を5つ紹介します。
無駄遣いを防ぐ!出費を見直す共通のヒント
節約したいけれど、どこから減らせばいいか分からない…。そんな悩みを抱える方も、多いのではないでしょうか?
家計にゆとりを生むポイントは、“なんとなくの出費”を見直すこと。
当たり前だと思っていた支出も、改めて振り返ってみると、無駄や代用できるものに気づくことがあります。
ちょっとした見直しで、無理なく家計をスリムにできますよ。
お金のプロが選ぶ!“やめてよかった”出費5選
節約と聞くと、我慢が必要なイメージを持つ方もいるかもしれません。
でも大切なのは、無理に削るのではなく「本当に必要なもの」を見極めること。
ここからは、無理なく家計をラクにできる「やめてよかった出費」を5つご紹介します。
日常のちょっとした工夫で、家計に余裕を作るヒントが見つかりますよ。
1. 大手キャリアのスマホ代
家計の中でも固定費にあたる通信費は、節約効果が大きい項目のひとつ。
例えば、データ容量が同じ20GB前後のプランで比較すると、
・大手キャリアは月額6,000~8,000円程度
・格安SIMは月額2,000~3,000円程度
差額は月々で4,000円ほど、年間で約48,000円以上の節約が可能です。
「大手だから安心」と思って契約している人も多いですが、普段の使用がLINEやネット中心なら、通信品質に大きな差はありません。
節約効果が高いので、家計改善の際にはまず見直しておきたい支出です。
2. 季節ごとの「新しい服」
季節が変わるたびに「新しい服を買わなきゃ」と思っていませんか?
気分転換としてのおしゃれは素敵ですが、トレンドを追いすぎると、かえって服が増えすぎてしまうことも。
クローゼットがいっぱいなのに「着る服がない」と感じるのは、“今の自分に似合う服”が選びきれていないサインです。
よく手に取る服を見直してみると、実は似た色や形が多いことに気づくはず。
それらを“自分の定番”と決めてベースにすれば、少ない服でもコーディネートがぐんとラクになります。
さらに、アクセサリーや小物で変化をつければ、同じ服でも印象は自由に変えられます。
「1枚買ったら1枚手放す」といったマイルールを決めて、ワードローブを心地よく循環させていきましょう。
3. 子どもの「洗い替え服・靴」の買いすぎ
「子どもはすぐ汚すから、服や靴は多めに必要」と思っていませんか?
でも実際に着回しているのは、ほんの数枚というご家庭も多いものです。
服は汚れたらこまめに洗えば、“普段使う枚数+1〜2枚”あれば十分。
靴も「登園用」と「普段使い用」の2足で、ほとんどのシーンに対応できます。
必要以上に買わないことで、出費を抑えられるのはもちろん、クローゼットの中がスッキリして「どこに何があるか」が一目で分かるように。
結果として、朝の支度もラクになり、子どもも自分で準備しやすくなりますよ。
4. 続けることが目的になった習い事
「子どもの可能性を広げたい」「自分を磨きたい」そんな前向きな気持ちで始めた習い事も、続けるうちに気持ちの熱が少しずつ薄れていくこと、ありますよね。
習い事は「始めたからには続けなきゃ」と思いやすい出費のひとつ。
でも、惰性で続けるより、思い切ってやめたり切り替えたりするほうが、お金にも気持ちにも余裕が生まれます。
「やめる=あきらめる」ではなく、“今の自分たちに合った形に整える”ということ。
定期的に「本当に好き?」「今の自分にとって大切?」と立ち止まってみることが、お金も時間も大切に使う第一歩になります。
5. 「〇〇専用」の収納グッズ
SNSや雑誌で見る「〇〇専用収納グッズ」。便利そうですが、暮らし方が変わると使い道が限られてしまうこともあります。
収納は“専用”にこだわりすぎず、汎用性の高いアイテムを選ぶのが賢い選択。
例えば、箱型のケースやカラーボックス、スチールラックなどは、場所を選ばず家中で使い回せるうえ、引っ越しや模様替えにも柔軟に対応できます。
ひとつのアイテムを複数の場所で使えるようにすれば、収納グッズを買い足す必要が減り、ものを増やさずスッキリとした暮らしが叶います。
また、紙袋や空き箱、牛乳パックなどを引き出しの仕切りとして活用するのもおすすめ。
「片付け=収納グッズが必要」という思い込みを手放して、お金をかけずに整う収納を楽しみましょう。
“なんとなく”を手放して、心地よいお金の使い方へ
節約は“我慢”ではなく、自分や家族にとって大切なものを“選ぶ”こと。
これまで当たり前に払ってきたお金も、あらためて見直してみると「これは必要ないかも」「ほかの方法でも代用できそう」と気づくことがあります。
「なんとなく」ではなく、自分や家族にとって必要・大切なことにお金を使うようにすれば、支出は自然と減っていくもの。
小さな「やめてよかった」を積み重ねることで、無理なく家計が整い、自分らしいお金との付き合い方が見えてきますよ。
◼︎執筆/しば
FP2級・元銀行員のライター。がんばらない家計管理と“仕組みでまわる暮らし”をテーマに、家計・子育て・暮らしの記事を執筆中。二児の母。Instagramは@shi_ba_1106。
編集/サンキュ!編集部