値上げラッシュが当たり前となった昨今。少しでも支出を抑えたいと、節約を意識するようになった人が増えたのではないでしょうか。そこでおすすめなのが、「地味だけど続けやすい」節約法。
今回は、節約×投資主婦おこめが資産4,000万円を超えてもなおずっと続けている「ジワジワ効く節約習慣」を3つ紹介します。
1.日用品の定番化
収入や資産額が増えても、それに合わせて生活水準をむやみに上げないことが、家計を安定させる一番の近道です。とくに毎日使う日用品は、気づかないうちに支出へ影響します。そのため、今使っている製品に不満がないのであれば、あえて値段・質ともに高いものへ買い替える必要はありません。
筆者が続けているのは、複数本入りの歯ブラシやシングルロールのトイレットペーパー、粉洗剤といった「コスパと実用性の両立」を意識した選び方。複数入っている商品を買うことで単価が下がるだけでなく、買い足しの手間や時間も減らせます。
とくに粉洗剤は、容器代や輸送コストがかさみにくく、1回の洗濯に使う量も少なくてすむため、結果的に液体洗剤よりお財布にやさしいのがポイントです。
日用品は「ずっと買い続けるもの」。だからこそ単価の積み重ねがジワジワ家計に効いてきます。「変えなくていいものは変えない」。これが、無理なく続く節約の土台になります。
2.エコクッキング
調理中の「加熱時間」をむだにしないことは、日々の光熱費を抑える助けになります。とくにIHクッキングヒーターは、家庭で使う家電のなかでも消費電力量が大きいため、加熱の工夫がしやすいポイントです。
たとえば根菜の下ゆでや、もやし・葉物野菜をゆでる際に電子レンジを先に使えば、たくさんの湯を沸かしたり、長時間煮込んだりする必要がなくなるため、調理がぐっとスムーズになります。
コンロだけに頼らず、電子レンジと併用することで、時短につながり、結果としてエネルギーの使いすぎも防げるという「暮らしの効率化」が叶います。大きな節約ではなくても、日々の小さな工夫が家事の負担を軽くしてくれる。その結果、自炊もラクに続きやすくなるでしょう。
3.買い足さない
基本は「買い替え」で対応し、むやみに「買い足さない」ことが貯まる暮らしの秘訣です。
新しく欲しいものが出てきたときこそ、本当に必要か、今の暮らしで使いこなせるか、すぐに飽きないかを立ち止まって考える時間が大切です。代用品があれば十分に回る場面も多く、結果としてものが増えにくい環境になります。
とくにSNSでは最新の調理家電やガジェットが目に入りやすく、気持ちが揺れがちに。一方で、食洗機や乾燥機つき洗濯機といった「時間を生む家電」など、生活の負担を明らかに減らしてくれるものには、投資する価値があります。判断するうえで大切にしたいのは、流行ではなく「自分の暮らしに合うかどうか」。
一呼吸おいて見直す習慣を続けると、余計な出費が減るだけでなく、家の中も気持ちもスッキリと保てます。「必要なものだけが残る心地よさ」が、自然と貯まるサイクルをもたらしてくれるでしょう。
小さな習慣の積み重ねで「貯め体質」に
節約は、気分に左右されない仕組みをつくることで長続きします。日用品を定番化し、エコに料理し、むやみに買い足さない。こういった習慣を淡々と続けることで、「節約しよう!」と意気込まなくても支出を抑えられます。
小さな積み重ねが、未来の貯蓄を押し上げてくれるはず。まずは、できそうなものから取り入れてみてくださいね。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部