年々支出が増えるうえに、まわりの人の暮らしぶりと比べては落ち込む…そんな悩みやモヤモヤを抱えていませんか。しかし、少しずつ日々の選択を変えることで、お金が貯まりやすくなり、気持ちも落ち着いていくんです。
そこで今回は、FIREを目指して資産形成まっただなかの節約×投資夫婦おこめが「あえて手放した」ことで貯まるようになった3つの習慣を紹介します。
1.固定費・サブスクを放置するのをやめた
家計を立て直すときは、まず「固定費」から見直すのが効果的です。
どれだけがんばって稼いだり節約したりしても、毎月の支出にむだが潜んだままではお金は貯まりにくいもの。まずは通信費・保険・サブスクなど「なんとなくそのままにしている支出」を洗い出してみましょう。
使っていない、もしくは使用頻度の低いサブスクや定期購入品は一度解約を検討するのも1つの方法です。なかには無料サービスで代用できるケースもあります。
筆者も、日本の社会保障制度を調べたうえで「貯蓄でカバーできる」と判断し、医療保険を解約しました。また、入会しているだけで満足していたジムも退会し、年間で数万円の固定費の削減に成功。
はじめの一歩は腰が重いものですが、一度見直すとその効果は長きにわたって続きます。年に一度、家計の「定期点検」をすることで、暮らしのゆとりは確実に変わっていくでしょう。
2.人と比べるお金遣いをやめた
SNSや周りの人を見ていると、つい隣の芝が青く感じるものです。
しかし、「もっとリッチに暮らしたい」と背伸びを続けるほど、家計は苦しくなりがち。人と比べるお金の使い方は、満足感が続きにくく、支出がふくらむ原因にもなります。
大切なのは、ブランド品や高級車といった「見せるための買い物」より、自分が本当に価値を感じるものを選ぶこと。上を見ればきりがありませんし、他人基準の選択では心の満たされ方も長続きしません。「よく見られたい」に引っ張られるより、自分が心から「良い」と思えるかを軸にすると、後悔も減ります。
人をうらやむより、自分の暮らしに目を向けるほうが、お金も心も整いやすくなります。誰とも比べずに、あなたらしい基準で選ぶことが、長期的なお金のゆとりにつながるでしょう。
3.昇給に合わせて生活水準を上げるのをやめた
収入が増えると「少しくらい良いものを買ってもいいかな」と思いがちですが、支出も同じペースで増やしてしまうと、家計はいつまでたっても安定しません。逆に、収入が増えても生活水準をむやみに上げなければ、その差額をそのまま貯蓄に回すことができ、将来の安心につながります。
重要なのは、「収入の多さ」ではなく「お金の使いどころ」。昇給の有無に関わらず、心から価値を感じるものにだけお金を使い、その他は今まで通りの水準を保つ。「選択と集中」で支出の総額は抑えつつも、暮らしの満足度を上げる方法が効果的です。
もちろん、物価上昇で「必要な支出」が増えている今は、すべてを据え置くのは現実的ではありません。だからこそ「これ以上は上げない」の線引きを自分で決めておくことも重要になってきます。
実際、むやみに支出を増やさなくても、貯蓄が積み上がることで心の余裕は大きく変わります。収入の伸びに安心せず、必要なところにだけお金を使う姿勢が、資産形成を成功させる秘訣です。
無理なく続けられるものから試してみて
FIREを目指す人は決して多くありませんが、その実践の数々には家計を整えるヒントが詰まっています。もちろん、すべてを真似する必要はありません。
お金との向き合い方を見直したいかたは、ぜひ無理なく続けられるものから取り入れてみてください。きっと、未来の安心につながっていくはずです。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。Instagramは「@ocome_money_life」。
編集/サンキュ!編集部