「気づけばもうこんなに使ってしまった…」と頭を抱えるような浪費体質でも、少しずつ行動を変えていけば資産形成はできます。特別なことをしなくても、日常の小さな積み重ねや環境づくりで流れを変えることができるのです。
そこで今回は、結婚前を含む約10年間で夫婦の総資産4,000万円を築いた節約×投資主婦おこめが、資産形成を加速させるために「やってよかった習慣」を3つ紹介します。

1. 小さくても行動に移すクセをつけた
「やろうと思っているけれど、なかなか始められない」という経験は、多くの人が持っているのではないでしょうか。大切なのは、いきなり完璧を目指すのではなく、小さな一歩を踏み出すこと。
まずは鉄板の節約法から細かな工夫まで一通り試してみることで、自分に合う方法と合わない方法が見えてきます。そのなかから、無理なく続けられるものを選ぶことで、資産形成を続けていくことができるでしょう。
やってみてはじめて気づくことが必ずあります。失敗してもOK。否定から入らず、まずは「とりあえず」やってみる。行動を起こすことが、未来の安心につながります。
2. 個別株からインデックス中心の投資へ切り替えた
「投資」と聞くと、多くの人はまず「個別株」を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし実際には、オルカンやS&P500といった「インデックスファンド」で市場全体の平均を取りにいくほうが、長期的には安定した成果につながりやすいのです。
プロの投資家ですら市場平均を上回り続けるのはむずかしく、個人投資家が継続的に勝ち続けるのはさらにハードルが高いといわれています。
筆者も投資を始めた当初は、知識が乏しいまま個別株やアクティブファンド(攻めの運用をする投資信託)を選んでいましたが、思うような成果は得られませんでした。
そこで「王道」とされているインデックスファンドに切り替えたところ、成績はむしろ安定し、資産の伸びも実感できるように。インデックスファンド中心の投資に舵を切ったことが、わが家の資産形成における大きな転換点となりました。
これから投資を始める人にも、まずはオルカンやS&P500といったインデックスファンドからスタートさせることをおすすめします。
3. 節約×投資系YouTubeを見続けた
節約や投資を積極的にしている人は、世間一般には少数派。金融庁の調査でも、投資信託や株式を保有している人は、国民のおよそ2割程度にとどまります。
しかも、友人や仕事仲間とはお金の話はしにくいもの。そんななかで頼りになるのが、節約や投資について発信しているYouTuberです。
なぜなら、動画を見続けることで「節約や投資をするのが当たり前」という環境に身を置くことができるからです。コメント欄には同じ思いの人が多く集まっていて、よい刺激を受けたり心強い存在になってくれたりします。
とくに真価を発揮するのは、株価が急落したとき。「投資は長期戦だから、今は耐えどき」「不安なのはみんな一緒」ということがわかり、不安に流されにくくなりますよ。
一人ではくじけそうになる節約×投資も、YouTubeのおかげで継続しやすくなるでしょう。
小さなことからコツコツと
資産形成に必要なのは、特別な方法やむずかしい知識ではなく、日々の選択や習慣の積み重ね。まずは自分にできることから小さく始め、無理なく続けられる環境を整えることが大切です。
そこへ投資をうまく取り入れれば、資産形成のスピードは一段と上がります。未来の安心につながる一歩を、今日から踏み出してみませんか。
■執筆/おこめ
夫婦で協力して節約×投資に励み、総資産4,000万円を達成。元小学校教諭で男の子2人の母。週5でパート勤務をしながら「自炊は最強の副業」をモットーに日々自炊に勤しむ。インスタグラムは@ocome_money_life
編集/サンキュ!編集部