【2018夏】今知りたい!危険な虫といきもの

2018/08/07

夏は暑さだけでなく「虫」に関するお悩みもたくさん出てきます。さらにここ数年は、スズメバチやヒアリ、デング熱を媒介する蚊など、「危険生物」に関するニュースも。虫の被害に遭わないためには、まずどんな虫が危険か知ることが大事!ということで、専門家に話を聞きました。

今夏話題の危険生物TOP3

●ヒアリ
2017年夏、日本列島を恐怖に陥れた、猛毒を持つ外来種。兵庫県で発見されて以降日本各地で確認された。攻撃性が高く、刺されると火を当てられたような痛みを伴う。漢字で書くと〝火蟻〞。激しいアレルギー反応を起こすことも。

●アカカミアリ
2018年の春 、長野で見つかり話題に。外来種ヒアリと同種の毒を持つ。ヒアリよりも毒性は低いが、かまれると鋭い痛みが走る。硫黄島、沖縄本島などに生息するとみられてきたが、本州に本格上陸したもよう。

●ヒトスジシマカ
デング熱やジカ熱、マラリアを運ぶおなじみの蚊。通称・ヤブ蚊。通常は刺されても問題ないが、ウイルスを持った蚊に刺されると厄介。デング熱流行地(主に海外)で刺されないよう注意。

危険生物が毎年続々と日本に上陸する背景には、地球温暖化の進行や、海外からの人や荷物の行き来の増加が挙げられます。刺されたり、食われたりした場合、アレルギー症状が重度になると命の危険もありますが、軽度ですむケースもあるので、必要以上に怖がらず、冷静な対応を!

虫被害を防ぐ3大ルール

1.肌を露出しない
肌を出していると、直接刺されたり、噛まれたりの被害を受けます。薄手のTシャツ1枚でも、被害を小さくできます。

2.さわらない
危険なものに、わざわざ近づく必要なし。また、馴染みのないものには安易に触れないようにしましょう。

3.脅かさない
危険ないきもののなかには、気の小さいタイプもいます。彼らは、脅かされたことで気が動転し、攻撃に転じます。

虫から家族の身を守るためには、事前にどんな虫が危険なのか知ることも大事。また、肌の露出を控えるなどの対策もお忘れなく!

●教えてくれた人……
・渡辺優一さん
アース製薬の研究室で約8年間、虫の生態を学びながら商品開発を担当。その後園芸部門でガーデニング関連の商品企画を担当し、現在は虫ケア用品のブランドマネージャー。

・阿部 練さん
大学で薬学を専攻したのちアース製薬に入社。約100種類の虫といきものを飼育する研究室で商品開発のための生態研究や実験に携わる。休日の楽しみは昆虫採集。

参照:『サンキュ!』8月号「危険な虫といきもの図鑑」より。掲載している情報は18年6月15日現在のものです。イラスト/クー 取材・文/福山雅美 編集/サンキュ!編集部

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