【着付け師が解説】七五三の髪飾りの選び方|定番からおすすめまで紹介
2018/11/04
子どもの七五三では、衣装だけでなく髪型にもこだわりたいですよね。かわいい髪型を作るうえで欠かせないのが髪飾り。女の子の髪飾りは種類もたくさんあって、どれを合わせるべきか悩むママも多いと思います。そこで着付け&ヘアメイクのなかくらみつこさんに、定番からおすすめまで、女の子の髪飾りを教えてもらいました。
伝統的な日本髪に定番の髪飾りは?
ここ数年とても人気が高い日本髪。子どもの美しい黒髪で結うと、まるで昔のお姫さまのようでとてもかわいらしいですよね。日本髪で使われる髪飾りには、いくつか定番があります。七五三を迎える前にぜひ知っておきましょう!
前櫛(まえぐし)
正統派の日本髪で使われることが多い前櫛。ふんわりと盛った前髪を留めるためのもので、顔まわりを華やかな印象にしてくれます。
玉かんざし
写真のようにころんとした玉飾りがついたものを玉かんざしといいます。まとめ髪の後ろに挿すタイプの飾りで、後ろ姿にパッと華を添えてくれますよ。
ちんころ
ちんころとは、日本髪でよく使われる和風のリボン。前髪を束ねた部分に結びつけると、子どものかわいらしさがいっそう引き立ちます。
鹿の子
ボリュームのある鹿の子(かのこ)絞りが特徴の髪飾り。日本髪でアップにした後ろ髪につけると、後ろから見た姿もかわいらしくなります。
髪飾りがセットになっているものも
写真のように、ちんころや花飾りがセットになっているものもたくさんあります。かのこをつけるとより本格的に。日本髪を結うなら、着物に合う色の髪飾りセットを準備しておくといいかもしれませんね。
現代風の髪型につけられる髪飾り
衣装が着物であっても、髪型は現代風のアップスタイルにする女の子も多いですよね。髪飾りを選ぶときは、着物や髪型との相性・バランスが大切です。現代風ヘアスタイルにも使いやすい和の髪飾りはこれ!
つまみ細工
つまみ細工は、着物の端切れをピンセットでつまむなどして作られる伝統の手芸品です。お子さんのために手作りするママも多いとか。ヘアピンやコームがついているものが多く、髪に挿し込むと一気に明るい雰囲気に!
大きめの花飾り
椿の花をモチーフにした大きめの髪飾りを1つ付けるのもオシャレです。着物と色を合わせると全体的にまとまりが出ますよ。
造花の髪飾り
椿やダリア、バラなどの造花を髪にあしらうと、着物姿がモダンな雰囲気に。 アクセントとして1つつけるのもいいですし、複数つけるととても華やかになりますよ!
3歳児にはパッチンピン形式がおすすめ
3歳児は動き回ることが多く、髪質がまだ柔らかいこともあり、かんざしやヘアピンタイプの髪飾りだと落ちてしまうことも。写真のような下がり藤飾りのついたつまみ細工のパッチンピンやコームなら、小さな子どもにもつけやすく、見た目もかわいらしくなりますよ。
髪飾りを付けるときのポイント
髪飾りをつけるときは、髪に沿うようにつけるのが基本。飾りの向きを確認しながら美しい位置にくるように、飾りワイヤーの向きを調整します。髪飾りが落ちてこないようにピンでしっかり固定して。
髪型全体を見たときに、左右どちらか一方が寂しくならないように気を配るのもポイントです。
洋装におすすめの髪飾り
洋装の場合は、ドレスと髪飾りがセットになっていることがほとんど。ドレスを選ぶときに、どんな髪飾りがついているのかを確認しましょう。
ティアラ
ふんわりとすそが広がるようなドレス姿には、キラキラとしたティアラがぴったり。髪につけると女の子らしさがアップして、お子さんもプリンセス気分になれるはず! コーム状で簡単に挿し込むタイプがたくさんありますよ。
カチューシャ
少しクラシックな雰囲気にまとまるリボンつきのカチューシャ。清そで可憐(かれん)なドレススタイルに仕上げたい人におすすめです。
花モチーフ
カラードレスなどでは、同じ色合いの花をモチーフとした髪飾りも。髪の毛につけると全身華やかな雰囲気にまとまりますよ。
髪飾りは、使うものしだいで見た目全体の印象が大きく変わるので、実はとても大切なアイテムです。衣装や髪型とのバランスを確認しながら、お子さんに似合う素敵な髪飾りを選んでみてくださいね!
教えてくれた人・・・・・・なかくらみつこさん
出張着付けヘアメイクdrops代表。七五三・成人式・ブライダルなどの着付け&ヘアメイクを行う。また、和装ヘアセット講習・キッズヘアアレンジ講座の講師を務めるなど幅広く活動中。プライベートでは2児のママ。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)