「親として、子どもの夢を心から応援できない……」この葛藤にどう向き合っていけばいいのか
2020/04/05
ライフオーガナイザー®︎ でサンキュ!STYLEライターの木村みずきです。
いよいよ春めいてきましたね。春といえば『始まり』の季節。
転職や異動、人との出会い……大人だけでなく子どもたちも新しい環境になんだかワクワク、夢がふくらみますね。
今回はその『夢』について。
子どもが目を輝かせて「〇〇になりたい!」と言ってきたけれど、内心(え〜!頼むからほかのにして〜!!)なんて胸がザワつくこと、ありませんか?
そんなとき、子どもの気持ちを否定せずに応援できるようになる、心の捉え方についてお話します。
夢がある・言えるだけで◎!
だれだって自分の子どもには幸せになってほしいし、成功もしてほしいですよね。では、子どもに突然「ユーチューバーになりたい!」なんて言われたら、どうでしょう?
(ユ、ユーチューバー?!そんなものでいつまでも食べていけないじゃない!)私たちのころにはなかった仕事、心の拒否センサーがブーブー鳴りそうですね。
じゃあいつの時代も小学生に大人気の「サッカー選手」なら?(なれる人は本当に一握りだから……)とやっぱり心から応援できない気持ちになるのも、子どもの幸せを願うからこその想い。
それでは、あなたが子どものときはどうでしたか?お父さんやお母さんはあなたの夢を応援してくれましたか?
私は小学生のとき「ピアノ」を仕事にしたいと思っていました。
でも、小学生3年生のピアノのレッスンで「将来プロになりたい?それとも趣味で弾きたい?」と先生に聞かれたとき、どうしても『プロ』という言葉が言えなかったのです。
なぜなら自信がなかったから!そんなこと自分が言うなんて恥ずかしいと思っていました。それに「仕事にするのはたいへん」と言われるのが目に見えていたので、親にも言えませんでした。でも今は言えなかったことを後悔しています。もの忘れのひどい私でもはっきり覚えています。
だから子どもが「〇〇になりたい!」と言ってくれたら、私はそれだけで素直にうれしい!それはきっと親を信頼している証拠。だからどんな夢でも、まずは否定せず受け止めてあげてほしいのです。
夢を決められるのは本人だけ
それでは、ここでイメージワークをしてみましょう!
仮に、子どもがなりたい夢をあなたは応援せず、ほかの仕事や働き方をすすめたとしましょう。子どもは素直にきいて、それに向かって勉強しました。
そしてときは経ち、子どももあっという間に社会人数年目。しかし、働きながら「何か違う!」とモヤモヤし始めました(やっぱりあれがやりたかった……あのとき、親に言われなければ……)。
そう悩んでいる我が子。そう思われているあなた。今何を感じましたか?
起こりうる不幸な未来は「やりたい夢に全力で向き合ったけど、うまくいかなかったこと」ではなく「本人がやりたかったことが親のせいでめざせなかった」と恨まれることなんじゃないかな、と思います。
親はプロセスだけ見る
でも嫌なものは嫌!我が子を大事に思う親だからこその感情ですよね。なのでここはひとつ、親であることをいったん忘れちゃいましょう!
私は『職業紹介所』になりきります。
「そうですか!ではこんなお仕事がありますよ〜。あんなお仕事もありますよ〜」希望は聞く。持っている限りの情報を提供する。そしてプロセスを見守る。
プロセスって、本人ががんばっても子どもだけでは限界があります。ネットで調べられるからこその混乱だってある。
「そもそもやりたいことが本当にその仕事になるのか?それならこういう仕事も希望に合うかもしれないよ?」と広い視野で見られるのは、大人ならでは。
そこで力になれるのなら、専属・職業紹介所として全力でプロセスだけに関わってみませんか?夢は変わるかもしれないけれど、そのプロセスは必ず次に生かせるはず。
そう信じて、我が家は今日も「お馬さんのお医者さんになりたい」娘のために面白い本を見つけ、「先生になりたい」息子のために生徒の役を演じています。
さて、お次は何がくるかな。
この記事を書いたのは・・・木村みずき
ライフオーガナイザー®︎(あたまとこころのやさしい整理術)
「家族の幸せはママの幸せから」自分を見失いがちなママが本来の自分らしさを取り戻し、夫婦と親子それぞれの幸せが見つかる生き方を応援します。現在コーチ・カウンセラーをめざして勉強中。
※ご紹介した内容は個人の感想です。