母と娘をする

子どもを誉めるときに意識しておきたい「25%ルール」って?

2020/04/16

息子に夕ごはんつくってもらって助かった!アラフィフ主婦、サンキュ!STYLEライターのみい太です。

子どもの行動の見方が変わることで、親も子どももラクになる「ペアレントプログラム」で子どもの褒め方のお話をします。

子どもにポジティブな注目を与えることで「うれしい!またほめてもらいたい!」と子どもの好ましい行動を増やせます。せっかくほめたり認めたりしてあげるなら、それが子どもにしっかり伝わったほうがいいですよね。そこで今回は、ポジティブな注目をより効き目アップ!させるコツをお伝えいたします。 

ほめるときのコツ!

ポジティブな注目を与えるときに大切なのは、

「タイミング」
「親の表情や声」
「ことば」
「どんなことに注目するのか」

となります。

まず、親は子どもをほめるとき、どんなふうに言うか。たとえば、子どもが「お母さん、見て見て~!」と絵か宿題か持ってきたとき、お母さんはお料理しながらチラッと見ただけで「あ~すごいね~」と言ったとしたら、どうでしょう?

あなたがお子さんだったら、うれしくなりますか?「…ホントに見てくれてる?すごいと思ってる?」と思っちゃいますよね。

ポジティブな注目の効き目アップさせたい!というときは、

・子どもに近づく、しっかりと目を合わせる
・表情は笑顔で
・あたたかく明るい声で

言葉をかけてあげましょう。

忙しいときにわざわざ手を止めて近づくのはムリ~!と思いますよね。でも、一瞬でもいいのです!

いつもそうするのはムリだったら、「ここはほめて伸ばしたい!」というここぞというときだけでも、子どものところに行ってしっかり顔をみてほめてあげましょう。効き目抜群です!

さらに!私が学んだチャイルドフッドラボ流の究極極意!

「下から目線で、体にさわって」

先生曰く、ホスト戦法!しゃがんで、子どもを下から見上げて、そっと子どもに触ってあげてください。よりいっそう、親御さんの愛情が伝わりやすくなります。そして気分は女優!極上の笑顔を見せてあげてくださいね。

また、どんな言葉をかけるかですが…

・言葉は短く、シンプルに

ついつい親って、余計なことまで言っちゃうんですよね。「なんだやればできるんじゃん~。いつもやってくれたらいいのに~。こないだだってさ…」みたいな(笑)。

余計なことたくさん言うと、子どもはほめられたことを忘れてしまいます。シンプルに伝えてあげてください!

・子どもをほめるのではなく、「行動」をほめる

ほめるときって、「〇〇くん えらいね!」と言うことが多くないですか?子ども本人をほめる、というと良いことのように思えますが…これだと、なぜほめられたのかが子どもにしっかりと伝わらず、行動の強化につながらないかもしれません。

「~ができて、えらいね!」「~をがんばったんだね!」と、どの行動が好ましかったのかをしっかりと伝えましょう。
 
また、子どもによって喜ぶほめ方がちがいます。オーバーにほめられることを喜ぶ子もいれば、年齢が高い子だったらおおげさに言われるのを嫌がる子もいます。子どもの個性に合わせて、効果的にポジティブ注目を与えましょう。

そして…ここでしっかりとお伝えしたいのが、注目を与える「タイミング」なのです!

25%ルールとは?

ペアレントトレーニングでは、ほめるタイミングを「25%ルール」と言います。

例えば。新米主婦のみい太さん。はりきって夫に「おいしいごはんをつくるね!」と宣言しました。でも、ニガテなお料理に悪戦苦闘…。用意できた夕ごはんは「インスタントのお味噌汁」「買ってきたおかず2品」。ご飯だけは、炊飯器で炊くことができました。つまり、自分でつくれたのは、四分の一、25%です。 さて、夫はどんな反応をしたでしょう?

例えば「ご飯炊いただけじゃ、料理って言わないんだよ!料理ぐらいできないのかよ」…こういわれたら、どうでしょう?次もやる気が出ますか?なにくそ!と思う場合もあるかもしれませんが…私はもうやる気失せますね。

では、こう言われたらどうでしょう?「炊き立てのごはんっておいしいね~。がんばってくれてありがとう、うれしいな~」カンペキじゃなくても、できたところをちゃんと評価してくれました。また、がんばった、という過程も認めてくれました。

またがんばろう!と思えるのは、どっちの言葉でしょうか?これが、25%ルールです。カンペキにできたときに初めてほめるのではなく、その途中途中でがんばりを認めてほめる。

宿題だったら、まずゲームをやめたところでほめる、宿題を出したところでほめる、半分ぐらいできたところでほめる、そして最後にやり遂げてほめる!途中途中でほめてもらうことで、集中力ややる気もとぎれないし、何より最終的に失敗したとしても、途中で必ずほめてもらえているので、次もがんばろう!というやる気につながるのですね。

結果をほめるより、経過をほめよう!

私たち親は、結果が出たときにほめることが多いです。100点を取れば、そりゃあ大喜びでほめますよね。だけど、結果が出るまでは、子どもはがんばっていてもそれを認めてもらえなかったりします。ただ、結果が出たときだけほめていると…社会に出て働けば、がんばっても結果が伴わないときもあるでしょう。そんなとき、結果が出ないからもうだめだ…と、立ち直れなくなってしまうのです。

でも、結果が出ても出なくても、「がんばった!」という経過をしっかり認めてもらってきた子は、大人になってからも「失敗しても、またがんばろう!」と思えるのです。がんばった自分に自信を持てているからです。

25%ルールの大切さ、わかっていただけましたでしょうか?最初は難しいかもしれませんが、少しずつトライしてみてください!これを続けているうちに、子どもの行動の見方が確実に変わってくるのがわかりますよ。

■書いたのは…サンキュ!STYLEライターみい太
大食漢のダンナさんと中2&小5の食べ盛り男子を満足させるのに悪戦苦闘!教員と保育士の資格を活かして子育て支援の現場で働きながら、手抜き&時短をモットーに日々のごはんづくりを楽しんでいます。

元サンキュ!トップブロガー、公式サンキュグラマー、元小学校・特別支援学校教員、保育士、早期発達支援士、ペアレントプログラムリーダー

※ここでの「ペアレントプログラム」は、一般社団法人チャイルドフッドラボのペアレントプログラムに基づいてお話しています
※掲載の体験談は個人の感想です
※使用したスライドは、筆者作成の講座用スライドです。中のイラストは利用規約を遵守したうえで使用させていただいております

 
 

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