「よし、やるぞ!」と片づけスイッチが入ると、つい「きれいにしまうこと」に意識が向きがち。でも、散らかっても簡単に元に戻せる部屋づくりに欠かせないのは、「誰が・どう使うか」という視点です。
今回は、10年以上の完全ワンオペ育児の中で「リセットしやすさ」を追求してきたKota(コタ)が、人に合わせるとうまくいく収納の考え方をご紹介。
文房具・ランドセル・おもちゃのカテゴリーごとに実例をまじえて解説します。
文房具:放りこむだけの「ワンアクション」収納
家族で使うものは、年齢や片づけスキルがいちばん低い人に合わせて収納をつくるのがコツ。ひとつの動作で出し入れできる「ワンアクション」収納なら、子どもでも簡単です。
小3・小6の娘がいるわが家の文房具の定位置は、ダイニングテーブル横のワゴン。扉やフタがないオープンタイプなので、放りこむだけでOK。開ける・引き出すといった手間は必要ありません。
さらに、座る場所が変わっても、ワゴンごと移動させれば「使って戻す」の動線を最短化できるのもポイント。使う場所の近くに収納があるだけで、ものが戻りやすくなります。
ワゴンの中は、無印良品の「ポリプロピレンデスク内整理トレー3」(190円)などを使って、用途別にゆるっと分類。
・書くもの(鉛筆・ペン・消しゴム)
・切るもの(はさみ・カッター)
・そのほか(のり・ホッチキスなど)
このとき大切なのが、文房具の数を増やしすぎないこと。赤ペンは1本、消しゴムは姉妹で同時に使えるように2個など、数を厳選。収納に余白を残して、戻しやすさをキープしています。
また、次女がよく使うお絵描き用の色ペンは、ぴったりサイズの購入時のケースから、少しゆとりのある入れ物に移し替えました。これだけで出し入れしやすくなり、戻すハードルが下がります。
ランドセル:動線に合わせた「置くだけ」収納
ランドセル置き場は、子どもの動線に合わせて設けるのがおすすめ。
わが家の娘たちの場合、帰宅してまずランドセルを下ろすのがリビング。ほかにも、宿題はダイニングテーブルで、翌日の持ち物準備はリビングで...と、リビングダイニングが生活の中心です。
そこで、ランドセルの定位置にしたのは、リビングのすぐ裏にある押入れ。幅165×高さ230×奥行き80cmの一般的なサイズですが、ここの右半分を開けっぱなしにして、中段にランドセルを直置きしています。
帰宅後はランドセルをいったんリビングに置き、宿題と持ち物の準備が終わったら押入れに戻すルール。生活の中心スペースのすぐそばだから、置きっぱなしになりにくいのが◎。
距離が近いのはもちろん、収め方も棚板に「ドン!」と置くだけでとっても簡単。中段の高さは約79cmと、身長135cmの次女でも無理なく持ち上げられる位置なので、疲れていても戻せます。
押入れに限らず、チェストなどちょうどいい高さの収納家具があれば応用できますよ。
おもちゃ:浅めの箱+ざっくりジャンル分け収納
おもちゃ収納で意識したいのは、子どもが迷わず戻せること。それを叶えてくれるのが、浅めの箱にざっくりジャンル分けする方法です。
ジャンルごとに分けてラベリングする方法は定番ですが、細かく分けすぎると、どこに戻すか考え込んでしまい、片づけの手が止まる原因に。
そこで著者が意識しているのが、分けすぎないこと。特に次女は根っからの「ざっくり派」なので、小3になった今でも、箱は「ぬいぐるみ」「リカちゃん」「マスコット&キーホルダー」「なんでも」の4つだけ。これくらいの数だと考え込まずに戻せるようです。
さらに浅めの箱に入れれば中身がひと目で分かるから、目的のものだけを取り出せます。不要なおもちゃを出すことが減って散らかりにくくなり、片づけるのもラクちんに。
“人”に合わせると片づけは続きやすい!
見た目がきれいに整った収納は気持ちがいいもの。でも、戻すのが面倒になって、出しっぱなしになっては本末転倒です。
続く片づけのコツは、「誰が・どう使うか」にフォーカスして、年齢や性格、動線に合った収納を組み立てること。人に合わせると、無理なく戻せる仕組みが見えてくるはずです。
お家の中で気になっている場所があれば、まずは一ヵ所見直してみませんか。
■執筆/Kota
元クルーズ船乗組員。狭い船室で、4カ月の乗船勤務をスーツケースひとつでこなした経験から、厳選したモノで心地よく暮らすヒントを発信。10年以上の完全ワンオペ育児で身につけた、ムリなく続けられる家事アイデアの紹介も得意としている。
編集/サンキュ!編集部