安物買いの銭失い!?40代、美容のお金のかけどころ
2019/12/11
基礎化粧品、メイクアイテム、美容家電…と、さまざまな美容アイテムがあるなか、40代が本当にお金をかけるべきところとは?教えてくれたのは、ヘアメイクアップアーティストの榊美奈子さんです。
監修: ヘアメイクアップアーティスト 榊美奈子
ヘアメイクアップアーティスト。1967年東京生まれ。4年半の美容室勤務の後、沢田哲哉氏に師事。30歳で独立し...
結果が欲しくなる40代
40代になると子育てなどもあり、自分のためにお金をかけられなくなってきますよね。同時にその限られたなかで、ブランドよりも質、自分に本当に合っている良いものを使うことで、結果が欲しくなるお年頃でもあります。最近は安くても良い商品がたくさん出てきているので、できる範囲でケアしていきたいところですね。
“基礎化粧品”のお金をかけるべきポイントはココ!
基礎化粧品は続けないと意味がありません。1回使っただけではあまり意味がないので、継続して買えるものを選びましょう。成分をきちんと見て、セラミド、コラーゲン、ヒアルロン酸など保湿成分が高いもの、アルコールフリーなどの低刺激なもの、そして悩みに応じたエイジングケアのできる商品などから選ぶと良いですね。ブースター的なものを使うのもオススメです。
基礎化粧品でオススメの商品は…
ブースターなら、コスメデコルテの「モイスチュア リポソーム」、セラムならイヴ・サンローランのフォーエバーシリーズ、ポーラのホワイトショットシリーズ、アイクリームならドクターズコスメでもあるフィロルガの「オプティム アイズ」などがオススメです。本当に悩んでいるんだったら、悩みに応じたアイテムにはお金を使って良いと思いますよ。
選ぶ際には口コミに惑わされず、自分に合ったものを使うのが大事です。1回使ったくらいでは効果はわかりませんが、肌に合うかどうかはすぐにわかるので、サンプルをもらってパッチテストをしてみてくださいね。ピリッとしたり赤みが出たら、いくら口コミが良いものでも止めてね。
“メイクアイテム”のお金をかけるべきポイントはココ!
ポイントメイクはプチプラでも良い商品がたくさんありますが、ブラシだけは良い商品を使ってください。プロとの違いは、まずは道具にあるといって良いほど道具は大事です!何より安いブラシだと、チクチクして肌に刺激を与えてしまいます。いまはナイロンでも品質の良い商品がありますし、動物毛も昔より安く手に入りますよ。
そしてブラシは使ったらティッシュのうえで一方向に払い、反対にしてもう一度払って常に清潔にしておきましょう。洗うのは週1回でも、メイク直後に払うだけで品質は保てますよ。汚れてくるとチクチクしてくるはず。道具は触り心地が重要です!良い道具を清潔に使いましょう!
ブラシでオススメの商品は…
私はシュウウエムラのブラシをかれこれ20年は使っているけど、未だにキレイです。買うときは高いと感じるかもしれませんが、長く使えるので決してコスパは悪くないと思います。
日本のブラシは優秀なので、熊野筆やカネボウの鉄舟などもオススメですよ。ダイソーの「春姫ファンデーションブラシ」も200円という値段のわりには良いです。
“美容グッズ”のお金をかけるべきポイントはココ!
美容グッズとしては、ヘアブラシ、ドライヤー、ムダ毛シェーバーは持っていると便利です。とくにドライヤーは、昔はプロ用と家庭用とでは品質に大きな開きがあったけど、最近は一般向けの商品も改良されていますし、美容問屋さんがネットショップを開いていたりして、プロ用のものも手に入れやすくなっています。良い品質のものを手に入れやすい環境にあるので、ぜひ使ってみて!
美容グッズでオススメの商品は…
ヘアブラシなら、タングルティーザーやクレイツイオンのパドルブラシ、MARKS&WEBのウッドヘアブラシ、サンビー工業のロールブラシなどオススメです。タングルティーザーは髪が細くて絡まりやすい方にもオススメですよ。ブラッシングをして血行を良くしましょう。
ドライヤーは、いまは風量で乾かすタイプが主流ですよね。熱で髪が傷まないので良いと思います。パナソニックやダイソンのもの、あるいは昔はプロ専用メーカーだったテスコムなどからも家庭用の良い商品を手に入れることができますよ。
そして、毛を抜くと肌に負担がかかってしまうので、ムダ毛シェーバーもひとつ持っておくと便利ですね。アルファP株式会社の「ソルスティック ミニ」は顔剃りに便利ですし、ロゼンスターの「フェイスシェーバー」は、持ちやすい形状で刃の長さも変えられるため眉毛を剃りたいときに重宝します。剃り過ぎないように気をつけてね!
美容にお金をかけることがなかなか難しい40代ではあるものの、諦めてしまわずに、かけるべきポイントを絞って投資していきたいものですね。
取材・文/岸沙織