【歯科医が教える事実】実は〇〇の隣の歯が虫歯になることが非常に多い!
2020/12/14
サンキュ!STYLEライターの野尻真里です。お口からのトラブルを予防するための歯医者さんとして、健康な歯を保つための情報をお届けしています。
虫歯になると歯が痛くなるだけではなく、最悪の場合抜かなければいけない原因となることもあります。
歯にも虫歯になりやすい状態のものがあるのを知っていましたか?
自分に当てはまるかどうかチェックしてみてください。
1.1度治療した歯はまた悪くなる可能性が高い
虫歯を削って詰めた歯やかぶせものをした歯には、肉眼では見えない隙間があり、隙間にはどうしても菌が繁殖しやすいです。
きちんとケアをしていれば大丈夫ですが、治療してない歯よりリスクが高くなったと思って、より大切にケアをしてあげてください。
2.歯茎が下がってきたら、か弱い部分が出てきたと思うべき
今まで歯茎に埋もれて見えなかった歯根部分が、歯茎が下がったことにより見えてきたら要注意です。
歯の頭の部分は“エナメル質”という硬い表面をもっているのですが、根面にはそれがありません。
根面は本来お口の中には出てくることがない弱い部分のため、ここも汚れや菌を溜めないようにケアをしてあげてください。
3.親知らずの隣の歯は要注意
前歯はキレイだけど奥歯は銀歯やなくなってしまう人が患者さんでも多くみられます。
奥に行くほど磨きにくく汚れがたまりやすいため、虫歯にもなりやすいです。
そのなかでもとくに注意なのが、“親知らずの隣の歯”。
親知らずは、歯のなかでも1番歯ブラシが届きにくく、ケアが思うようにされません。
親知らずは抜いたらよいかもしれませんが、親知らずの手前の歯はそうはいきません。
しかし、親知らずの虫歯菌によって手前の歯もやられてしまい虫歯になるケースは非常に多いです。
番外編 乳歯や生えたての歯は柔らかい
お子さんの歯は大人より柔らかく虫歯菌によって溶けやすいため注意してください。
乳歯は虫歯になりやすいイメージがあるかたも多いと思うのですが、生えたての大人の歯も虫歯になりやすいです。そして進行も早いです。
なぜかというと、歯は生えてからフッ素やカルシウムを取り込んで徐々に成熟していきます。成熟途中ではまだ歯は柔らかく、歯の形も大人のようにスムーズではないため、虫歯リスクが高くなっているのです。
虫歯の1番の原因は生活習慣とオーラルケアの不徹底
ここまでで虫歯になりやすい歯について紹介してきました。
しかしこれは、より注意するべきポイントのひとつでしかありません。
虫歯になる最も大きな原因は、生活習慣やオーラルケアの不徹底です。
自分の歯に当てはまるかリスクを知ったうえで、歯科医院で歯磨きのアドバイスをもらい、オーラルケアや生活習慣を見直してみてくださいね。
※ご紹介した内容は個人の感想です。