【専門家が回答】歯やわきが・いぼ治療など人には相談しにくいアレコレを解決！

歯やわきが治療、性のことや不眠に関するお悩みなど、人には相談しにくいアレコレ。女と男の体にまつわる気になるニュースは盛りだくさん！最新のトピックスを専門家が分かりやすくお届けします。

保険適用ですべての歯を白い歯で治療できるように！（森下さん）

以前は保険が利く歯の被せ物は銀歯が中心でしたが、2014年に一部の歯への白い被せ物が保険適用に。現在は全歯に白いハイブリッドレジンという素材の詰め物や被せ物を保険で入れられるようになりました。

予防歯科も条件付きで保険が利くようになった！（森下さん）

これまで歯の病気を防ぐための予防歯科治療は保険適用外でしたが、近年、歯に悪影響を及ぼす可能性がある場合は、PMTC（歯のクリーニング）のような予防的治療が保険適用に。特に、子どもと高齢者に手厚くなっているので相談してみては。

わきが治療が進化！原因菌のみを退治できるのでリスク減！（望月さん）

大阪公立大学の研究チームが、わきがの主要な原因菌「S.ホミニス」を特定し、この菌を死滅させる酵素の合成に成功。この酵素は有用菌は殺さず、S.ホミニスだけに働くのが利点。今後わきが治療薬の開発につながる期待大。

誰にも言えないセックスやシモの悩みをフェムゾーン美容外来で相談できる！（関口さん）

近年、セックスやシモの悩みを改善する美容医療が進化。膣のゆるみなら膣壁へのヒアルロン酸注入、軽い尿もれなら膣内に超音波を当てて引き締める膣ハイフなど多くの選択肢が。婦人科や美容皮膚科で相談を。

不眠をなんとかしたいけど、何科に行けばいいかわからない人に朗報！「睡眠科」が誕生した（白濱さん）

厚生労働省は、医療機関が掲げられる診療科名に「睡眠科」を追加する方針を発表。単独でなく、睡眠内科、睡眠精神科など組み合わせて標榜できる方式を想定しているとか。自分の悩みに合わせて受診しやすくなりそう！

ずっと気になっているいぼ。実は保険で治療できます（橘さん）

いぼは尋常性疣贅（ゆうぜい）（ウイルス性いぼ）など病名がつく場合は保険で治療可能。液体窒素で冷凍凝固するほか、内服薬での治療が保険適用になります。キレイに除去したいなら保険適用外の炭酸ガスレーザーがおすすめです。

睡眠薬は不安……と思っていた人へ！メラトニン系の体にやさしい睡眠薬が使えるように（白濱さん）

従来の睡眠薬は依存性があり、使用に不安があった人も多いと思いますが、最近、睡眠に関わるホルモンに働きかけ、依存性が低いメラトニン受容体作動薬やオレキシン受容体拮抗（きっこう）薬が登場。睡眠に悩む人の強い味方に！

日本でも経口中絶薬が承認され妊娠中絶が内服薬で行えるように

厚生労働省は昨年、国内初の人工妊娠中絶の内服薬の製造販売を承認。これまで日本の人工妊娠中絶は手術しかなく、子宮を傷つけるリスクがありましたが、内服薬は心身への負担が少ない方法として注目されています。


●適用できる条件
□ 妊娠9週まで
□ 母体保護法指定医のみ処方可
□ 入院が可能な施設限定


＜教えてくれた人＞
・歯学博士 森下真紀さん
歯科医師。歯学博士。日本歯科総合研究所代表。「日本を世界一の歯科先進国へ」をミッションに活動を行う。

・医学博士 関口由紀さん
女性医療クリニック・LUNAグループ理事長。世界標準の女性医療を目指す。近年。男性更年期の治療にも力を注ぐ。www.luna-clinic.jp

・睡眠専門医 白濱龍太郎さん
RESM新東京・新横浜理事長。一般患者からトップアスリートまで約2万人の睡眠に悩む人たちを救う。著書も多数。

・美容皮膚科医 橘澄さん
最先端の美容医療を提供するクリニック「THE ONE.」勤務。耳鼻咽喉・頭頸部外科医、美容外科医としてオペも行う。

・健康管理士 望月みどりさん
体のにおいに関する記事を数多く執筆。体臭や加齢臭に関するコメンテーターとしてテレビや雑誌などで活躍中。

参照：『サンキュ！』2024年12月号「女と男の見た目と体の悩み、解決スペシャル」より。掲載している情報は2024年10月現在のものです。イラスト／本田佳世　構成／海老澤まり子（風讃社）　取材・文／和田美穂　編集／サンキュ！編集部