夏は「ふきん」洗ってはいけない!?しつこい汚れは「煮洗い」で解決!
2018/07/14
子どもの食べこぼしや料理中の油はねなど、色いろな汚れを拭くのに毎日大活躍の台所用ふきん。繰り返し洗ってもなかなか汚れが落としきれず、嫌なニオイも残りがちです。そんなときに有効なのが、汚れたふきんを“お湯で煮る”という方法。とっても簡単なので、ぜひ自宅でチャレンジしてみてください!
「煮洗い」でなぜ汚れが落ちる?
ふきんに染みついた汚れやニオイの主な原因は、落としきれていない油分やたんぱく質の汚れが酸化したり、雑菌が繁殖したことによるもの。放っておくとどんどん不衛生な状態が進み、いつもの洗濯ではきれいに落としにくくなることも。
「煮洗い」はお湯の温度によってしつこい汚れがゆるむだけでなく、煮沸消毒による殺菌効果も期待できます。さらに漂白剤を使うことで、驚くほど白さが戻りますよ。
「煮洗い」をしてみよう
それではさっそく、次の手順で台所用のふきんを「煮洗い」してみましょう。
<用意するもの>
■ 大きめの鍋
■ 粉末洗剤
■ 酸素系漂白剤
1. 鍋に洗剤と漂白剤を溶かし入れる
大きめの鍋にたっぷりと水を入れ、標準量の粉末洗剤と漂白剤を溶かし入れます。
2.弱火で煮洗いする
ふきんを漬け込み、弱火で10~15分ほど沸騰させた後、冷まします。
3.洗濯機で洗う
洗剤液ごと洗濯機に入れていつも通りに洗濯すると、シミや汚れがスッキリ落ちます。
「煮洗い」できる素材、できない素材
煮洗いは、白い綿や麻についたシミや汚れを落としたいときにおすすめです。先にも書いた台所用のふきんやタオルのほか、綿素材のTシャツにも有効。ただし、布地を傷める可能性もあるので、お気に入りのTシャツの場合はやめておいたほうがいいでしょう。
ポリエステルなどの化学繊維やシルク素材は、高温に弱いため煮洗いには不向きです。
まとめ
「煮洗い」をすると、布にしつこく残った汚れはもちろん、嫌なニオイまですっきりとれて清潔感がよみがえります。とっても簡単な方法ですが、長い時間煮ると生地が傷みやすいので、注意しましょう。
また、熱々のお湯を使うので、布類を鍋に漬け込むときはトングや菜箸を使って、くれぐれもやけどには気をつけながら行ってくださいね!
教えてくれたのは・・・藤原千秋さん
家事・掃除・住宅アドバイザー。大手住宅メーカー営業職を経て、2001年よりAll About「住まいを考える」ガイド。家事にまつわる記事のライター・アドバイザー・コラムニストとして、雑誌をはじめ数多くの媒体で活躍中。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』他。
取材・文/有馬未央(KIRA KIRA)