タイプ別に解説!子どもがいる家庭におすすめな加湿・空気清浄機6選

2018/12/15

いまや、冬の必須家電とも言える加湿・空気清浄機。とくに、子どものいる家庭では乾燥や風邪予防のために有効活用している人は多いはず。今回はさまざまなタイプがある加湿・空気清浄機の中から、家庭向けにおすすめな機種を家電コーディネーターの戸井田園子さんに教えてもらいます。

おすすめの加湿・空気清浄機をタイプ別に解説!

窓を閉め切ってエアコンなどの暖房を利用する冬は、乾燥に悩まされる季節。空気が乾燥した状態は風邪のウイルスも活発になるので、風邪予防のためにも加湿器などで、適度な湿度を保つことが重要です。また、花粉のシーズンも近づいています。花粉対策としては、空気清浄機でしっかり花粉を取り除くのが効果的です。

このような理由から、冬から春にかけては「加湿と空気清浄機」が必須アイテムになっています。しかし、ひとくちに加湿・空気清浄と言っても種類はさまざま。自身の生活スタイルや性格に合わせて、適したタイプを選ぶことが大事です。今回は、タイプ別に、お子さんがいるご家庭におすすめの機種を紹介していきましょう。

空気清浄機と加湿を1台でまかなえる!おすすめ加湿空気清浄機

空気清浄機と加湿を1台でまかなえて、省スペースなのが魅力な加湿機能付き空気清浄機。空気清浄機フィルターが交換不要で、ランニングコストがかからないのもメリットとなっています。

ただし、空気清浄フィルターや加湿フィルターなどの定期的なお手入れは必要。とくに加湿部分が不衛生だと、空気清浄機本来の「空気を綺麗にする」という目的を邪魔することになるので、しっかりお手入れしましょう。また、フィルターはお手入れをしても経年劣化するので、徐々に空気清浄機能が落ちることも覚えておきましょう。手間よりコストをかけたくない人向きの商品と言えるでしょう。

リビングでおすすめ!パナソニック【F-VXR90】

床上30cmの空気を強力に吸い込む「メガキャッチャー」が特徴な、パナソニックの「F-VXR90」。小さいお子さんは、床に座って遊んだりハイハイしたりなど、床の近くで過ごすことが多いので、本機の特徴は子どもがいる家庭にピッタリ。また、そもそも日本の家庭は床に座って過ごすことか多いので、子どもの有無問わず広くおすすめできる商品でもあります。

デザインも裾広がりでスッキリとして垢抜けた印象。加湿のフィルターがスポンジ素材で、お手入れしやすいのもポイントです。花粉対策や脱臭にも効果を発揮する“ナノイーX”を搭載しているので、一年中活躍してくれるでしょう。

寝室でおすすめ!ダイキン/加湿ストリーマ空気清浄機【MCK55V】

ダイキンの加湿ストリーマ空気清浄機「MCK55V」は、本体下方から吸い込み上部から吹き出す構造で、スリムなタワー型を実現。設置面積が小さいので、寝室や子ども部屋などスペースが少ない部屋でも置きやすいのがポイントです。

静音性も寝室向けなポイントのひとつ。フィルターの下にファンを配置したことで、人が感じる運転音を低減し、寝ている時も音が気になりにくい構造になっています。

適応床面積は25畳で、8畳の空気を清掃する目安時間は11分。加湿量500ml/時のパワフル加湿なので、加湿器としても優秀です。空気清浄機単独運転でも加湿併用でも、清浄能力が落ちないのがダイキンの長所です。

本体カラーはソライロのほか、ホワイト、ディープブラウンの3色展開。インテリア性の高さも人気のひとつです。

お手入れのラクさが魅力!おすすめ空気清浄機

空気清浄機のみのタイプは、フィルター交換による利用が主流なので、ランニングコストが高いという弱点が。しかし、その分お手入れはラクで、加湿部分もないので、空気清浄機としての能力を100%発揮することができます。フィルターが新品になれば、空気清浄機能は初期性能に戻るのもメリット。コストをかけても、手間を省きたい人向きです。

リビングでおすすめ!ブルーエア【Blue Pure 231】

出典:PRWireプレスリリース

ブルーエアの「Blue Pure 231」は適用床面積が39畳で、8畳の部屋を清浄する時間は約8分。花粉やホコリ、ダニ、PM2.5などの有害物質を99.97%除去する高性能フィルターを採用し、生活臭に効果を発揮する「除臭カーボンシート」も装備しています。

本体の印象を左右するプレフィルターは全5色を用意。購入時に「Diva Blue(ディーバブルー)」と「Dark Shadow(ダークシャドウ)」各1枚が付属し、「Buff Yellow(バフイエロー)」、「Crystal Pink(クリスタルピンク)」、「Lunar Rock(ルナロック)」の3色は別売りとっています。どれもポップでカラフルなので、インテリアに合わせて付け替えしたいところ。

ちなみに、外側のプレフィルターは水洗いが可能。手で直接触れられる場所なので、つねに清潔にしておけるのは子どもがいる家庭にとってもうれしいポイントですよね。

3in1タイプ!ダイソン【Pure Hot + Cool Link ファンヒーター】

ダイソンの「Pure Hot + Cool Link ファンヒーター」は、暖房・扇風機・空気清浄機の3つが1台にまとまった3in1タイプ。冬は暖房、夏は扇風機として活躍してくれるので、1年中出したままでもOK。

PM 0.1の微粒子まで99.95%捕らえる高性能フィルター搭載し、8畳を清浄する目安は27分。決して広い部屋がカバーできるわけではありませんが、子ども部屋で使うには十分な能力です。ダイソンおなじみの羽がないデザインで、安全かつ清潔、そして設置面積が省スペースなのも子ども部屋向き。

空気の状態がひと目でわかるエアモニターとパネル表示も特徴のひとつ。何が原因で空気が汚れているのかが分かるので、対策もしやすい!スマホと連動させることもできるので、帰宅前に空気をキレイにしておくこともできます。

単機能の空気清浄機と併用したい!おすすめ加湿器

単機能の空気清浄機を使用する場合は、加湿器を併用するのがおすすめ。加湿器を選ぶ際は、清潔性と安全性、省エネ性能に注目しましょう。

フィルターに含んだ水分を蒸発させる“気化式”は、清潔性が維持しやすく省エネ性能も高いですが、立ち上がりが遅いという弱点が。なので、お子さまがいる家庭では、温風で気化蒸発を促すヒーターを搭載した、ハイブリッドタイプ=加熱気化式がおすすめです。

部屋に合わせて4サイズ展開!ダイニチ【RXシリーズ】

5年連続加湿器シェアNo.1、消費者に長く支持されている実力派が、ダイニチの「RXシリーズ」です。前述したハイブリッド式(加熱気化式)の加湿器で、気化式の立ち上がりの遅さを温風でカバーし、湿度が安定したら送風に切り替え、省エネ性を優先できるのが優秀。

稼働時は運転モードを選ぶ方式のほか、50~70%まで希望の湿度を設定した運転も可能。湿度を選びたい人には便利ですね。静音性にもこだわっており、最小の運転音が13dBと非常に静かなので、お子さまがいる家庭にもおすすめ。

加湿器では水の入れ替えやすさも、選ぶうえで見逃せないポイント。「RXシリーズ」のタンクは1アクションで取り出すことができ、広口キャツプで水も入れやすく、メンテナンス性の高さも魅力。タンク容量は6.3Lで長時間使用できるのがうれしい反面、満水時はかなり重く、タンク自体の高さがあるため、蛇口下が狭い洗面所などでは給水できないのがデメリットです。

デザインは直線的なスクエア型で、前面パネルにも直線のバイアス模様を施し、樹脂パネルでも雰囲気の良い素材感。露出しているタンクも、水の残量やタンクの着脱のしやすさなど、機能を優先しただけでなく、デザイン要素のひとつとして綺麗にまとまっています。ハンドルがついているので、片手で楽に移動できるのも◎。

2つの方法で給水可能なシャープ【HV-H75/H55】

本体上部からのダイレクト給水と、給水トレイによる給水、2つの方法に対応しているのが最大の長所。気化×ヒーターのハイブリッド式で、プラズマクラスターも搭載しています。

シャープの「HV-H75/H55」は、加湿器を利用するうえで避けられない給水の手間をラクにする工夫が随所に施されているのが特徴。給水タンクの背が低く洗面所でも給水可能なことに加えて、本体上部からのダイレクト給水と給水トレイによる給水、2つの方法が用意されています。

メンテナンス性も高く、給水タンク=給水トレイという構造のため、洗うパーツがひとつ減りお手入れがラクなのもうれしいところ。吹き出し口のルーバーや、給水カバーもすべて取り外すと、中まで手がしっかり入るので、隅々まで清潔にしやすい!ただし、フィルターは不織布なので、もみ洗いなどはできず、クエン酸などで定期的な洗浄が必要です。

丸みのある柔らかいディティールと、淡い色味で優しい印象のデザインは、どんな空間にも馴染みやすくて好印象。カラーバリエーションはホワイトと水色の2色展開となっています。

湿度表示は「高湿/適湿/低湿」の3段階。高湿が何%なのかは取扱説明書を読まないと分からないのは、やや不便かもしれません。

◆監修・執筆/戸井田 園子
性能・コスト・デザインなどを総合的に判断し、製品選びに役立つ情報を発信する家電コーディネーター。総合情報サイトAll Aboutの家電ガイドを始め、雑誌、テレビ、ラジオなど数多くのメディアで活躍中。

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