「お茶」でコロナ禍の健康課題や自粛ストレスが緩和できる?! 「第4回 伊藤園健康フォーラム」~コロナ禍における“茶の効用”~レポート

2021/09/21

お茶を通じて社会課題の解決に貢献し、人生100年時代を豊かに健康に生きる社会の実現を目指している伊藤園は、「第4回 伊藤園健康フォーラム」をオンラインにて開催しました。

今回のテーマはズバリ「感染症時代における“茶”の効用」。
お茶を飲むことで、今のコロナ禍ならではの健康の悩みは解決できるのか?!
フォーラムに参加してきたので、レポートいたします!

お茶の効果・効能について科学の目で研究している「伊藤園 中央研究所」

このフォーラムを主催した「伊藤園 中央研究所」は、“お茶を科学の目でとらえ、「健康・安心・おいしさ・楽しさ」をお客さまに届け、世界に広める”をビジョンに活動。

例えば、お茶を飲むことで感染症予防の効果はあるのか? 生活習慣病を改善できるのか? などを研究しています。

今回は「コロナ禍における“茶の効用”」について、専門の先生方を交えてディスカッションが行われました。

各方面の専門家が語る、“今” コロナ禍における心と体の健康課題とは?

今回パネルディスカッションに集まったのは、免疫学、歯と口腔ケア、生活習慣病などの専門家4名に加え、モデレーターと「伊藤園 中央研究所」の衣笠所長。

まず、長引く自粛生活の疲れや、コロナの感染拡大に不安がつのる今のこの状況は、私たちの心身の健康にどんな影響を与えているのでしょう? 
各専門家それぞれの視点から、今のコロナ禍における健康課題について話し合いがスタートすると……

「長時間マスクをつけていることで口呼吸になり、口内環境が悪化。すると虫歯や歯周病になりやすく、インフルエンザにもかかりやすくなる。口の健康はコロナの重症化にもかかわっていることがわかってきている」

「自粛生活で生活習慣が悪化することで、体内時計が狂う。コロナ禍の肥満や糖尿病の原因は運動不足だけでなく、生活習慣が乱れてホルモンコントロールができなくなることも原因」

といった問題点が挙げられました。

今「お茶」ができることとは? コロナ禍に期待できる「お茶」の効用5

では、そうしたコロナ禍の健康課題に対して、「お茶」はどんなことができるのでしょう? 「お茶」に期待できる5つの効用が示されました。

【期待できるお茶の効用1】インフルエンザ予防に効果があるとの研究結果 免疫機能の活性化も

静岡県立大学薬学部の山田教授の研究によると、お茶(緑茶)を1週間のうち6日以上飲んでいる小学生は、3日未満の小学生と比べてインフルエンザの発症率が少ないことがわかりました。

ちなみに、飲む方が効果は高いけれど、お茶でうがいするだけでもインフルエンザの発症率は減少するという研究結果もでているそうです。また、茶に含まれる「カテキン」による免疫機能の活性化といった効果も非常に注目です。

【期待できるお茶の効用2】新型コロナウイルス感染拡大抑制に期待

茶カテキン類には抗菌・抗ウイルス作用があり、“公衆衛生的な活用”として、新型コロナウイルスの感染拡大抑制効果が期待できるという研究結果が出ているそう。

京都府立大学の免疫学の松田教授によると、唾液の中の新型コロナウイルスをお茶が不活化させる研究結果から、多くの人々が、食事などマスクを外す前にお茶を飲むことは、飛沫感染拡大を防ぐという点で、お互いの為にできる公衆衛生として、感染拡大抑制効果が期待できるのではとの見解を示しました。

【期待できるお茶の効用3】口腔ケア、口内環境の改善は感染予防に効果あり!

茶カテキンには虫歯菌や歯周病菌を抑制する研究結果もあります。
静岡県立大学短期大学部歯学衛生学科の仲井教授によると、昔のおばあちゃん達は子どもや孫の歯の仕上げ磨きにお茶を使っていて、実際そうした乳幼児は虫歯が少なかったそう。

虫歯があると感染症にかかりやすくなります。「昔の人たちの知恵が今、学術レベルで検証されてきている」と話されていました。

【期待できるお茶の効用4】体内リズムを整える。「レモン緑茶」もおすすめ!

糖尿病や高血圧など生活習慣病が専門のみやま市工藤内科の工藤院長によると、コロナ禍における心身の不調の原因は、体内リズムの乱れ。
そんな乱れた心身を整えるために、今、おすすめしているのが、緑茶にレモンを入れた「レモン緑茶」だそう。

自粛生活の不調の原因の一つは“マンネリ感”。
お茶に含まれるカテキンは脂肪を燃焼させ、テアニンは心の疲労をとる働きがあり、レモンのクエン酸は身体の疲労をとり、香り成分はマンネリ解消に役立つため、レモン+緑茶はベストな組み合わせなんだそう。

【期待できるお茶の効用5】コミュニケーションツールとしての使い方

「伊藤園 中央研究所」の衣笠所長曰く、「お茶する」という言葉があるように、お茶はただ飲むだけでなく、お茶を飲みながらコミュニケーションをする役割を持っています。

直接会えなくても、オンラインで会ったりメールを書いたり、誰かを想うとき、お茶を飲むきっかけの一つとし、生活の中でお茶を飲む機会を増やしていけたらいいですね。

お茶を飲むときには「含み飲み」! 飛沫感染リスクの高いタイミングで飲むと効果的

感染予防や口腔内の環境改善に期待しながらお茶を飲むなら、ただ飲むだけでなく「含み飲み」がおすすめです。
飲み込む前に口の中で10秒程度かけて2~3回転がし、口全体に行き渡らせればOK。

外出時や帰宅時、食事中や誰かと会って話すときなど、飛沫感染リスクの高いタイミングで飲むと効果的だそうです。

「お茶」の持つ効果・効用についてはまだまだ研究中ですが、お茶を飲むことで自粛生活の不調が改善されたり、感染予防に役立つ可能性が研究結果からわかってきているとのことで期待が高まりますね!おいしく楽しくお茶を飲んで、元気にコロナ禍を乗り切りましょう♪

協力/株式会社伊藤園

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