『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』感想/あらすじは!?世界中で愛と感動の嵐を巻き起こした歴史に残る名作を徹底解説!

2024/10/01

2007年の『コーヒープリンス1号店』、2012年の『ビッグ〜愛は奇跡〜』と主演ドラマが大ヒットし、アジアだけでなく世界中の韓ドラファンを虜にしたコン・ユ。

その後は『男と女』、『新感染 ファイナル・エクスプレス』など立て続けに映画に出演し、演技者として止まることのない成長を見せつけてくれました。

そんなコン・ユが4年ぶりにドラマ復帰を果たしたのが『トッケビ〜君がくれた愛しい日々〜』です。ファンが待ち望んだその作品は悲しく美しく愛おしい、壮大なスケールのファンタジーラブロマンス!

韓流マニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!

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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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不滅の命を持つトッケビとその花嫁という運命を背負った少女が織りなす、感涙必至のファンタジー!

出典:PR TIMES

高麗の時代。王に仕えていた武臣のキム・シン(コン・ユ)は、どんな困難な戦場からも勇ましく帰還し、国民から英雄と崇められていました。しかしその強さを恐れた若き王により、シンは逆賊として処刑されてしまいます。

その後シンは神の悪戯で「不滅の命を持つトッケビ」となり、処刑に使われた剣を胸に刺したまま900年以上も生き続けていました。不滅の命を終わらせる事ができるのは、この剣を抜く事ができる唯一の人物「トッケビの花嫁」だけです。

一方、幼い頃に母親を亡くし天涯孤独の少女ウンタク(キム・ゴウン)。引き取られた叔母の家では召使いのように虐げられ、幼い頃からの霊が見える体質のせいで友人もいません。

そんなウンタクはある日、偶然すれ違ったシンを一瞬でトッケビだと見破り「昔から幽霊達にそう言われてきた、私がトッケビの花嫁だ」と主張するのでした。

天真爛漫なウンタクに振り回されるシン。ですがその真っ直ぐな明るさに次第に惹かれていき、「不滅の命の終わり」を望んでいたはずの心は大きく揺さぶられます。

そしてウンタクも孤独だった人生に突然訪れた奇跡のような運命に、生きてゆく希望を見出すのでした。

「トッケビを無の存在にするために必要な花嫁」という設定から、ハッピーなだけのロマンスではない事が想像できます。

ウンタクは「トッケビの剣を抜き不滅の命を終わらせる」という花嫁だけに与えられた役割を果たすことができるのでしょうか?シンは不滅の命を終わらせ、無に帰る事ができるのでしょうか?

見どころ1:そもそもトッケビとは?コン・ユ演じるトッケビにトキメキが止まらない!

出典:PR TIMES

トッケビ(도깨비)とは韓国で昔から親しまれている妖怪や精霊のようなもので、昔話の絵本などにもよく登場します。日本語では「鬼」と訳されることが多いですが、赤や青の肌で角や牙があり村人を恐怖に陥れるイメージの日本の鬼とは全く別物です。

トッケビは角があるとも言われていますが、姿は人間によく似ています。瞬間移動や念力などの特殊な能力を使って悪戯するのが大好きですが、困っている人を助けたり福をもたらしたりもします。私のイメージでは福の神や座敷童子に近いのではと思います。

この作品のトッケビは演じているのがコン・ユですから、スタイル抜群の超絶なイケメンですね!さらにファッショナブルで大人の色気が漂っています。元々武臣だったこともあり仕草や佇まいが奥ゆかしく、強い者だけが醸し出す大きな包容力を感じます。

ですがウンタクが初恋の人に再会すれば嫉妬心剥き出し!能力を使って嫌がらせをしたり、ウンタクの言葉ひとつに一喜一憂したり、とてもキュートな一面も持ち合わせています。

そして運命に翻弄されながら何百年も生きてきた彼の笑顔には、どこか寂しさや憂いが染み付いています。そんな悲しい笑顔を見せられたら…ハートを鷲掴みにされること間違いなしです!

トッケビが憂鬱だと雨が降り、嬉しいと桜の花が咲きます。ドアを使って瞬間移動をしたり、時間を止めたり、人の未来が見えたり。不思議な力で世界を少しだけ明るく素敵なものにしてくれます。

見どころ2:「トッケビの花嫁」運命に立ち向かうヒロイン、ウンタク!

出典:PR TIMES

母親のお腹の中にいる時に死ぬ運命だったウンタクですが、我が子を生かして欲しいという母親の願いがトッケビに届き救われました。それがきっかけでトッケビの花嫁という運命を背負うことになります。

シンと出会いたくさんの奇跡に救われると同時に、数々の死の危険もウンタクを襲います。しかしその運命から逃げようとはせずに、逞しく立ち向かう心の強いヒロインです!

飾らない言葉や仕草、そして純真無垢な笑顔がとっても魅力的で可愛らしい!ですが涙のシーンではこちらの胸まで抉られるような、強く深く訴えてくる演技を見せてくれるます。

それもそのはず。ウンタクを演じるキム・ゴウンは2012年に映画『ウンギョ 青い蜜』で、官能的なシーンを体当たりで演じ鮮烈なデビューを果たしました。その年の新人賞を総なめにし、韓国映画界を驚かせた超実力派です。見ていて引き込まれるような不思議な魅力があり、今までの人気女優とは違うものを感じます。

見どころ3:トッケビの親友・死神が魅せる!もう1つのラブストーリー!

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ひょんなことからシンと同居することになったのは、イ・ドンウク演じる死神です。死神は死者の名簿を受け取るとその人を迎えに行き、今世での記憶を消すお茶を飲ませて死の世界へ導く、ということを仕事としています。

前世で大罪を犯した者がその罰として死神の仕事をさせられているのですが、前世の記憶は消されているので、自分がなぜ死んだのか、どんな大罪を犯したのか、自分の名前すらも覚えていません。

シンと死神は最初は敵対していました。それぞれ能力を使って、どちらが優れているかという子どものような喧嘩をしたり、2人の掛け合いはクスッと笑えて微笑ましくなります。

しかし時間を共にするうちに、「生きても死んでもいない存在」という共通点からお互いが良き理解者となっていくのです。いつしか生まれた友情と強い絆が、胸を熱くさせる重要なポイントとなります。

死神はウンタクがアルバイトをしているチキン屋の女社長サニーに恋をします。死神と人間の恋がうまくいくはずがありません。それでも一歩一歩距離を縮めていく2人のもどかしい恋に、心が温まると同時に切なくさせられます。

さらに2人の前世はシンとも深く重く関わっていました。前世の記憶が明らかになった時、シンと死神の友情は、死神とサニーの恋は、どのように展開するのでしょうか?

見どころ4:前世・今世・来世…悲しく美しい運命が紡ぐ結末とは!?

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作品の中で「人は4回生まれ変わる」という話が出てきます。種をまく人生・種に水をやる人生・収穫する人生・収穫物を食べる人生があるという設定です。

彼らは今何度目の人生を生きているのか…前世・今世・来世までをも盛り込んだ、韓ドラ史に残る壮大なスペクタクルで綴られるストーリーとなっています。

登場人物がトッケビ・トッケビの花嫁・死神・神という時点で、この作品の展開を予想できる訳がありませんが、その結末は未来が見えるトッケビも神ですらも予想できないものでした。

最終話はハンカチを用意して、号泣を覚悟してご覧ください!

出典:PR TIMES

この作品の良さを語るときに、美しい情景と心に染みる音楽を外すことは出来ません。

シンがウンタクに呼び出される防波堤、2人で旅をするカナダ、シンの大切な場所であるソバ畑など、絵画のように美しい一瞬一瞬が視覚的にも感動を与えてくれます。

そしてそんな印象的なシーンをさらに盛り上げる楽曲。EXO(エクソ)のチャニョルが参加した「Stay with me」や、シンとウンタクが共に過ごした美しく温かい日々をそのまま歌ったような「Beautiful」など数々の名曲が生まれました。ぜひサウンドトラックにもご注目ください!

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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