韓国版『彼女はキレイだった』感想/あらすじは!?パク・ソジュン主演のラブコメを徹底解説!
2024/11/05
2021年夏ドラマ、中島健人&小芝風花主演で大ヒットした『彼女はキレイだった』。中島健人のツンとデレの落差に胸キュンした人も多かったことでしょう!じつはこの作品、2015年に韓国で制作・放送された同名ドラマを日本向けにリメイクしたものだったんです。そしてその主演を務めたのは『梨泰院クラス』でお馴染みのパク・ソジュンです。
その爽やかで親しみやすい雰囲気から「国民の男友達」と呼ばれていたパク・ソジュン。顔も小さく身長は185㎝とスタイルも抜群です。
そんな彼が出演するラブコメ作品はハズレなし!その中でも『かのキレ』は名作として韓ドラファンの中でも語られています。
それでは、韓流マニアで韓国ドラマライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
※本コンテンツはサンキュ!が制作した独自コンテンツです。記事内のリンクにはアフィリエイトタグが含まれており、購入実績や会員成約などに基づいて収益を得る場合があります。
笑いも涙もトキメキも!恋も仕事も友情も!忘れられない初恋から生まれる珠玉のラブコメディ!
子どもの頃は美少女で勉強もでき人気者だったキム・へジン(ファン・ジョンウム)。しかし大人になった今は無職で見た目も残念。何をやっても上手くいかない毎日を過ごしていました。
そんなある日、初恋の相手であるチ・ソンジュン(パク・ソジュン)から一通のメールが!太っちょでいじめられっ子だけど心の優しかったソンジュンと、15年ぶりに再会の約束をします。
待ち合わせ場所に現れたソンジュンは、昔の面影が1ミリもないほどスタイル抜群の超イケメンに!その姿に気後れし「残念になってしまった」と思われるのを恐れたヘジンは、オシャレで美人な大親友ハリに自分の代役を頼みます。
どうにかその場を乗り切り、ソンジュンとの初恋を綺麗な思い出のままで終わらせようと心に決めたヘジン。しかしようやく就職した雑誌の編集部にソンジュンが副編集長として現れ大パニック!
完璧主義で仕事の鬼となっていたソンジュンは、失敗ばかりのヘジンに冷たく当たります。そんなヘジンを優しく励ます先輩編集部員のシニョクも加わり、綺麗な思い出で終わるはずだった初恋は、4人の男女によって複雑に絡み合っていくのでした……。
見どころ1:女性ファンがバタバタ倒れる!パク・ソジュンの見事すぎるツンとデレの二刀流!
副編集長として現れたソンジュンは、超効率主義でとにかく無駄が嫌い。部下にも笑顔ひとつ見せず、特に自分の初恋と同姓同名なのに仕事ができないヘジンに対してキツく当たります。
しかしソンジュンが仕事に厳しいのには、編集部を守るための重大な秘密を抱えていたからでした。そんなソンジュンもヘジンの一生懸命な姿や懐かしさを感じる優しさに触れるうち、少しずつ変わっていきます。
超ドSなツンの最高潮からデレの底無し沼まで落ちていく過程がお見事!どちらの姿も魅力的!またそのスタイリッシュな外見とコミカルな演技のギャップが、視聴者の胸を鷲掴みにする訳です。
日本版でもそうでしたが、移動中も常にタブレットを見ているソンジュンは、よく物にぶつかり派手に転びます。お酒も弱く1杯で失神!ツンのなかで見せてくれるお茶目な場面も必見ですね。
パク・ソジュンはこの作品の頃から「ラブコメの神」と呼ばれるようになりました!
見どころ2:女性からの共感度抜群!ヒロイン・ヘジンが、自分に自信のない女の子に勇気をくれる!
就職先もできず、親友ハリの家で居候しながら必死にアルバイトをする日々。お金もなく、綺麗だった顔も今ではそばかすだらけ、髪もボサボサなまま。ヘジンはいつしか自分に自信をなくしていました。
しかし編集部で働き始め、ミスをしながらも自分が必要とされていることに喜びを感じ、人として女性として輝きを放ち始めます。与えられた仕事に誠心誠意取り組み、昔から変わらない直向きさや心の優しさで、ソンジュンをはじめ編集部の仲間たちの心を徐々に動かしていくのです。
そんなヘジンを応援したくなるのはもちろん、少しずつ変わっていく姿にこちらが勇気と元気を与えられます。
大事なのは外見ではなく、何かに一生懸命向き合い、努力し、楽しみ、自分を偽らずに正直でいること。そのような内面が本当の美しさを生み出してくれるのではないでしょうか。この作品を通してヘジンが体現してくれているように感じます。
ヘジンを演じたファン・ジョンウムは、日本でも活動していた女性アイドルグループSugarの初期メンバーです。2004年に女優に転身し様々なジャンルに積極的に出演。その中で『フルハウスTAKE2』や『キルミー・ヒールミー』などラブコメ作品での演技が人気を受け、さらに『かのキレ』も大ヒットしたことで「ラブコメ女王」の地位を築きました。
『キルミー・ヒールミー』ではパク・ソジュンと双子の兄妹を演じていたので、『かのキレ』での息もピッタリです!
見どころ3:ソンジュンかシニョクか!?恋か友情か!?複雑に絡む4人が迎える結末は?
この作品のもう1人の重要人物はヘジンの先輩シニョク!男性アイドルSUPER JUNIORのメンバーであるチェ・シウォンが演じています。
どこか掴みどころのない雰囲気で、ヘジンにちょっかいを出してはふざけてばかり。でもさり気なく仕事のアドバイスをしてくれたり、落ち込んでいれば元気付けてくる、ユニークで頼れる先輩です。ヘジンとソンジュンが初恋同士であるという秘密を唯一知っていて、徐々にヘジンへの興味が恋心に変わっていきます…。
そしてヘジンの代役としてソンジュンに会ったハリも、その後も偶然が重なり何度かソンジュンと顔を合わせるうちに心惹かれていきます。
初恋を大事にしているソンジュンの温かい愛情は、今まで本当の恋愛をしてこなかったハリの胸に響くものがありました。その愛情は自分ではなくヘジンに向けられていると知りながら。そしてヘジンを裏切る行為であることも知りながら。
複雑に絡まっていく4人の恋愛事情!仕事に恋に友情に!全ての展開から目が離せません!
日本版と韓国版を見比べるのもおすすめ!
日本版は全10話ですが韓国版は全16話。話数が多い分、それぞれの関係性や家族背景などもより深く描かれていて見応えがあります!日本版をご覧になった方は、韓国版と見比べても面白いと思います!
■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間30作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。