「終わらないで!この幸せな時間…。」というタイトルでTwitterに投稿された漫画に、「すっごくわかる」「幸せを再確認しますね」など共感の声が多く寄せられています。作者のなりたりえさん(@rienarita)に聞きました。
食事風景が温かい視線で描かれている
好きな食べ物を最初にさっさと食べるか、ゆっくりと最後まで残しておいて食べるか、意見が分かれるところですよね。食べ方には人それぞれ、こだわりがあるもの。自分と同じ意見の人に共感したり、違う意見の人の話に「なるほど」と思ったり。家族や友人とこの話題で盛り上がったことがある人も多いのではないでしょうか。
作者の家族も、両派に分かれています。おいしいものはすぐに食べ終わる父と、食べ終わるのが惜しくて仕方がない娘、そして娘に激しく同意をする母。そんな食事風景を漫画に描いた、なりたりえさんは4歳と6歳の娘さんのママです。
なぜかドーナツを残している娘さん。おいしいのに「もう食べたくない」その理由にママも…
娘さんを見ながら自分の子どもの頃を思い出します。一方で、まったくタイプの違うダンナさん。
漫画を描いたきっかけは?
娘さんが名残惜しそうに食べる姿が自分にそっくりで「親子で似るのかな、面白いな」と思ってこの場面を漫画にしたという、なりたりえさん。
投稿した漫画には、多くの人からコメントが寄せられ、共感してくださる方がたくさんいて、うれしかったそうです。
娘さんのその後
ドーナツをなかなか食べ終わらない娘さん。漫画はそこで終わっていますが最後の一口まで悲しそうに名残惜しそう食べてから「また食べたいから、また作ってね!」と言っていたそう。とってもおいしかった気持ちが伝わりますね。
「さっさと派」のダンナさんは……
漫画には、食べ方が正反対のダンナさんも登場しています。「さっさと派」のダンナさんについて聞いてみました。
「パパは、ゆっくり食べるのもいいよね。と言っていますが、早食いは昔からの習慣のようで、今でも早食いです。」
さっさと食べ終わるダンナさんについて、漫画の中でなりたりえさんは「いさぎよくていいな!と思います」と書いています。ご夫婦それぞれのコメントからも、お互いに違いを認め合える、素敵な関係が伝わってきます。
普段の食事で大切にしていること
漫画は温かい食事風景を描いていますが、普段の食事でも「朝はパパッとでも、時間がある夕食はゆっくりのんびり」楽しく食べる時間を大切にしているそうです。
「当たり前ではない日常」を感じるとき
「幸せな食事の時間は、決して当たり前ではない。」という言葉で始まる最後のひとコマは、心温まるものでした。他にも日常の中で「当たり前ではない時間」を感じる瞬間はあるのでしょうか。
「皆で一緒に寝ているとき、皆でトランプなどのゲームなどで遊んでいるときにもよく感じます。子供が大きくなったらできないからかもしれません。」
お子さんとの「今」を大切にしている様子が目に浮かびますね。
投稿を見てくれたみなさんへ
最後に、漫画に対するみなさんの反応をどのように感じていますか、と投げかけました。
「みなさん、食にはやはりこだわりもあるのか、共感や温かいコメントをたくさんいただけて、とてもうれしかったです。」
Twitterでは、娘さんの気持ちに共感をする人が目立ちました。そして、最後のひとこまに込められた思いに、「そうですよね、当たり前ではないのですよね、大切にしないとですね」などの声があがりました。
過ぎていく日々の中で、つい忘れてしまいがちなこと。それは日常への感謝ではないでしょうか。そんな大切なことを思い出させてくれた、作者のなりたりえさん。優しさあふれる漫画に、多くの人が共感していました。
取材協力:なりたりえさん(@rienarita)
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