子どもにやってほしいことは「質問形」で伝える
2021/08/06
チャイルドコーチングアドバイザー(R)で、サンキュ!STYLEライターの山名美穂です。
「~しなさい!」……子どもに向かって、つい言ってしまいますよね。そして子どもが反発しやすいことばでもあります。親だって、本当は言いたくないはず。
子どもにやってほしいことを伝えるコツ、お伝えします。
命令形「〇〇しなさい」では伝わりにくい
「宿題をしなさい」「部屋を片付けなさい」……親子の日常でよく耳にすることばです。
同時に、お母さんの怒った顔と、子どものイヤそうな表情や「うるさい!」といった声も聞こえてきそう……。
ご存じのとおり「~しなさい」は、命令形。一方的に命令されて反発心が芽生えるのは、大人も子どもも同じです。
やってほしいことは、質問形で伝える
子どもへの要求を、質問形にしてみてください。
例:
■使ったら片付けなさい
↓
使ったら、元の場所に戻してもらえるかな?
■学校からのお便りは、すぐに出しなさい
↓
学校からもらったお便りは、もう出してくれた?
こんな感じです。簡単!
質問形で伝えると、柔らかい印象になる
同じことを伝えるにも「命令形」か「質問形」かで、かなり印象が変わります。
この「要求を質問形で伝える」ですが、じつはわたし達は日常的に行っています。お気づきですか?
飲食店で「お水を出しなさい」と店員さんに言う人って、そうそういないですよね。「お水をいただけますか?」「お水をもらっていいですか?」といった、柔らかい表現を使うことが多いはずです。
相手が子どもなら、命令してもいいのか?
ところが相手が子どもになると、「~しなさい」と突然命令形が頻出するようになります。
もちろん、親子という関係上、強く指示を出さなければいけないシーンもあるでしょう。
しかし、子どももひとりの人間です。親だから子どもの心境や事情を無視していい、とはなりません。
そして、命令形のことばを聞いた子どもは、どれくらい素直に従うでしょうか?さらにその子どものリアクションを見て、親が満足するケースは多いでしょうか?
お分かりいただけますよね。
ほんの少し、言い方に工夫を
親が伝え方を変えれば、子どもの反応も変わる。やってみれば分かります。
「うちの子は頑固だから、強く言わないとダメ」……そうお考えの方こそ、質問形での伝え方を実践し続けてください。少しずつでも改善していきます。
そして、ご自身の変化にも気づいてください。「~しなさい」と「~してくれる?」と言うのでは、自分の表情や声色、感情も違います。
子どものためだけじゃなく、自分のためにも「質問形で伝える」を、やってみてください。
■この記事を書いたのは…山名美穂
チャイルドコーチングアドバザー(R)、個人コーチ。ウェブライター、ストーリーライターとしても活動中。サンキュ!STYLEでは、子育てや人間関係を中心に、主婦の身近なトピックを扱って執筆しています。NLP(神経言語プログラミング)勉強中。1児の母。
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