【連載】熟れすぎMANGO VOL.122

2017/10/05

「夫婦」を楽しむちはるのスーパーポジティブY談

家族がふえました

 この秋、我が家に新しい家族を迎えました。

 いやいや、流石にBABYを産んじゃいませんよ。猫ちゃん二匹の里親になったのです。

 ペットを飼うのは20数年振り。まだ独身で一人暮らしをしていた頃にやはり猫を飼っていたのですが、悲しいことに行方不明になってしまい、それ以来ペットを飼うことに躊躇する気持ちがありました。

 また飼ってみたいと思ったきっかけは、実家へ寄った時のこと。兄の家族と二世帯住宅で暮らす私の両親の住まいに小さな小さな子猫が居たのです。なんでも、甥っ子がダンボール箱に入れられ捨てられていたこの子を拾ってきたんだそう。でも小鳥を飼っている両親(兄夫婦)に反対され、じじばばに飼ってほしいと泣いて頼んだきたらしいのです。まだ目も良く見えていない子猫にミルクをあげ、一緒に遊んでいるうちに私の中の母性がむくむくと膨らんできました。おっぱいも張ってきたほど! いつもは母の小言に疲れて早々に退散する実家も、子猫ちゃんと過ごしたくって、お泊まりしちゃった。じじばばもすっかりこの子にメロメロ、反抗期の甥っ子も妙に素直で、子猫ちゃんを囲み久しぶりに家族でゆったり過ごせました。

 家に戻っても思い出すのはあの子猫ちゃんの仕草、感触、匂い。もともと猫好きの旦那くんも巻き込み、もし我が家に猫ちゃんが来たらという妄想を夫婦で膨らませていきました。

保護された猫ちゃんの里親募集サイトを覗いてしまったら、とても気になる子を発見。ピカピカくんという仮名がつけられたその子は正にピカピカしたお目々で「待ってる♡」とグイグイ訴えかけてくるんです。運命を感じる! 赤い糸で結ばれてるの! 旦那くんを説得し、保護主さんに熱いメールを送りました。

 保護主さんから返ってきたメールは考えていたより重い内容でした。「まだエイズやウイルスの検査も受けられない子猫です。可愛いからだけではなく、何があっても世話をして生涯共に生きて行く覚悟がありますか?」といった里親になる覚悟への問い掛け、他にも日々の生活習慣や考え方などの細かなアンケート、家の間取り図や保証人など、命を譲り受ける責任と資格をリアルに訴えかけられるものでした。命あるものの親になるんだと改めて不安になり、決意して感謝しました。私たちは2人と2匹の家族になりました。なんで2匹になったのか?また機会があれば書きたいと思います。育むっていいね!

文/ちはる

ちはる/テレビ、CF、著書の企画、 プロデュースなどで活躍中。12年、14歳年下の旦那くんと再婚。目黒でカフェ「チャム・アパートメント」を経営。

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