共感し合える新たな友人をつくることで、40代からの幸せは広がる ~連載「はじめよう!フェムテック」vol.16

2022/03/02

2021年10月26日(火)から、ニッポン放送でスタートした番組『はじめよう!フェムテック』(毎週火曜~木曜 19時53分~57分頃)。ベネッセコーポレーションとかます東京の共同企画で、今、社会的なムーブメントになりつつある「フェムテック」を、さまざまな角度から取り上げています。パーソナリティーは、おなじみの伊久美亜紀総編集長と東島衣里アナウンサー。この連載では、毎週オンエアされた3回分の内容を、ギュッとまとめてお伝えします。

●パーソナリティー

伊久美亜紀 Aki Ikumi
大学卒業後、出版社3社の編集部を経て、1995年ベネッセコーポレーションに入社。『サンキュ!』編集長を長く務め、現在はK&Fメディア総編集長として『たまひよ』『サンキュ!』『いぬのきもち』など年間約100冊の雑誌・書籍・絵本の編集責任者を務める。バツイチ、29 歳の長女一人。

東島衣里 Eri Higashijima
長崎県出身。大学卒業後、ニッポン放送に入社。現在は「中川家 ザ・ラジオショー」(金 13:00~15:30)、「サンドウィッチマン ザ・ラジオショー」(土 13:00~15:00)などの番組を担当。最近、女性の健康、そして幸せについて友人と語り合うことが多くなった31歳。

●ゲスト

みよしようこさん Yoko Miyoshi
マルチプロデューサー。ベネッセコーポレーションに20年勤務。妊娠・出産・育児雑誌『たまごクラブ』『ひよこクラブ』、生活情報雑誌『サンキュ!』の創刊プロデューサーでもある。独立後は、新規事業の立ち上げ、出版・人・商品をプロデュース。2014年から40代、50代の心と体と暮らしの変化を応援する“オトナ思春期”をデザインするプロジェクト“オトハル”を主宰。音声配信アプリを使った『オトハルラジオ三三五五』も話題に。毎週水曜日の21時からオンエア。https://otoharu.com/

まだまだ認知度の低い「フェムテック」を推進して、女性だけでなく社会全体の幸せを目指したい!という意気込みでスタートした番組の第16週。ゲストは、マルチプロデューサーのみよしようこさんです。「今日の私があるのは、みよしさんのおかげ! 私をベネッセに採用してくださった恩人です。人それぞれの個性を温かい目で見守り、さらに、それぞれの才能が輝ける場を創り出す、懐の深いかたです。私自身もみよしさんの大らかな雰囲気に甘えて、いろんな場面で応援していただいていて、いつも感謝しています」(伊久美)

【Talk 1】

■東島アナ「みよしさんは、“オトナ思春期”をケアする、通称“オトハル”を主宰されていますが、“オトナ思春期”という言葉を初めて聞きました。詳しく教えていただけますか」

■みよし「40代、50代女性に訪れる、心・体・暮らしが大きく変化する時期を“オトナ思春期”と名付けてみました(笑)。この時期、女性ホルモンのバランスが変動することで、体が大きく変化することは、ご存知なかたも多いと思います。それ以外にも、親の介護が始まる、子どもが独立する、パートナーとの関係性、職場における自分の立場、お金の問題など、さまざまな変化が次々と起こってくるのです」

■伊久美「本当にそうですよね。いろんなことが一気にやってくる。8年前に、みよしさんご自身が“オトハル”を立ち上げたのは、ご自身の体験によるところが大きかったのですか」

■みよし「そうですね。40歳を過ぎたあたりから、“ちょっと私ヘン!?” と感じる瞬間が増えてきました。いろいろな不具合が起きて、それがどうしてなのかがわからないので、解決しようと余計に頑張ってしまう。だけど事態は改善されず、むしろ悪化する感じで。そこで、“一体、自分になにが起こっているんだろう”ということを調べ始めました。その過程で、この時期に起こる問題に関するプロで、しかも友達のように寄り添い話を聞いてくれる“プロ友”や、同じ経験をしてきた先輩に相談できるというネットワークサービスの必要性を感じたことが、“オトハル”誕生のきっかけです」

■東島アナ「私はまだ30代前半ですが、きっと戸惑いやわからないことばかりで、不安になるだろうなぁと思います。だからといって仲のいい友達に打ち明けるというのは、大切な人を困らせるかもしれない、と気をつかって話しにくいかもしれません。“プロ友“っていい距離感なので、かえって心を開いて相談ができそうですし、しかも頼りになりますよね」

【みよしVoice 1】

個人差はあれど、“オトナ思春期”の悩みはだれにでも訪れる

40歳以降の20年間は、体はもちろん、親、子ども、職場との関係、お金の問題など、大きな変化が訪れる。どれも、今までの自分の経験を通して培った知恵やテクニックでは解決しない問題ばかりで、頑張っては空回りするという悪循環が起こりがち。まず、“オトナ思春期”はだれにでも訪れる可能性があること、そして、自分だけが戸惑いを感じているわけではなく、人それぞれ同じような問題を抱えているということを、全女性に知っておいていただきたいです。

【Talk 2】

■東島アナ「40代、50代で “オトハル” を利用されているかたは、どんな悩みを抱えていらっしゃいますか」

■みよし「体の変化、親の介護、老後資金への不安などですね。いろいろな悩みがありますが、共通するのは、その背景に“今後、自分はどう生きればいいのか”を考え始めている時期だということです」

■東島アナ「この番組では『フェムテック』を推進していく上で、いろんなライフステージにおける“女性の幸せな生き方”について議論しているのですが、みよしさんはどのようにお考えですか」

■みよし「幸せって一人一人違うので、“自分がなにをしたら幸せなのか”を知っていることだと思います。例えば、“信頼できる人と、お互いを大事に思い合えればハッピー”と考えているなら、それを第一に生きていけば幸せですし」

■伊久美「私の場合は、好きな仕事をしている、好きな人がいる、好きなものを食べるなど、日常の中に“ 好き” なことが多いと、“むくむく” 幸せになっていく気がする(笑)」

■みよし「自分を幸せにするパターンというのが人それぞれにある。それを覚えていると、プラスの方向へもっていけるようになるので、いろんなことがあっても乗り切っていけると思います」

【みよしVoice 2】

40代以降の女性におすすめしたい幸せな過ごし方

40歳を過ぎると、なにをしているとハッピーなのか、自分の扱い方がわかってくる。さまざまなトラブルが起こっても、できるだけ心地よい気分でいられるように過ごせば、幸せな時間が増える。さらに、できればこの時期、従来の人間関係だけでなく、同じ悩みを抱えていたり、すでに経験してきた人など、親身になって共感してくれる新たな友人をつくることも、大きな心の助けになると思います。

合言葉は「はじめよう!フェムテック!!!」

●次週のゲストは、株式会社ハッシャダイ 代表理事の勝山恵一さんです。

【番組インフォメーション】
『はじめよう!フェムテック』は、毎週・火曜日~木曜日の19時53分~57分の番組です。火曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国19局ネット、水曜日・木曜日:ニッポン放送をキーステーションに全国27局ネットで放送中。聴き逃したかたは、お住まいのエリアのradikoでもお聴きになれます!

●記事まとめ/板倉由未子 Yumiko Itakura
トラベル&スパジャーナリスト。『25ans』などの編集者を経て独立。世界を巡り、各地に息づく心身の健康や癒やしをテーマとした旅企画を中心に、各メディアで構成&執筆。イタリア愛好家でもある。伊久美さんとは27年来の付き合い。https://www.yumikoitakura.com/

●撮影/寿 友紀 Tomoki Kotobuki

 
 

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