花粉症の若い女性

今さら聞けない!?お悩み解決!花粉対策Q&A

2022/03/17

春とともにやって来る花粉症。多くの人を悩ませる花粉症について今さら聞けない基本から、すぐに実践できる対策までQ&A方式でお答えします!少しでも快適に過ごすために、備えましょう!

<教えてくれた人>
清益 功浩先生
小児科医・アレルギー専門医。京都大学医学部卒業後、専門医として診療に従事。診察室外で多くの人に正確な医療情報を届けたいと、インターネットやテレビ、書籍などで情報発信を行っている。

Q1 花粉症にかかる人とかからない人はどこが違うの?

花粉症の若い女性
karinsasaki/gettyimages

A アレルギーに対応する容量が違います。

例えると人は体内にアレルギーに対応するコップのような物を持っています。このコップが幼いころからの積み重ねでいっぱいになり、中身があふれ出すのがアレルギー症状。ポイントはこのコップの容量が人によって違うということ。容量が小さい人がアレルギー体質であり、花粉症にかかりやすい人なのです。同じ環境で育っても差が出るのにはそんな理由があります。

Q2 花粉症にかからないようにするにはどうしたらいい?

女性コンセプトの美しさ。
metamorworks/gettyimages

A いちばんは花粉を体内に取り込まないこと!スキンケアも大切。

常に花粉を体内に取り込まなければ、花粉症を発症する確率は低くなります。マスクでしっかり防御したり、外出をなるべく控えるなど、花粉を取り込まないように心がけましょう。また、注目したいのがスキンケア。肌荒れをしていると、異物の侵入を防ぐ皮膚のバリアが弱まり、皮膚からもアレルゲンを受け取るため、アレルギー症状が起こりやすくなります。

Q3 花粉を家に持ち込まない工夫は?

空気清浄器
MileA/gettyimages

A 注意したいのは衣類への付着。素材や形状を選んで。

家の中に花粉を持ち込む原因の1つが衣類への付着。帰宅時には玄関で花粉を払って落とすことが大切ですが、服の素材や形状もポイントです。ウール素材のニットは付着しやすく落としにくいのでNG。毛足の短いすべすべした素材でシンプルな形状の服を選びましょう。衣類への付着を防ぐスプレーを利用したり、玄関に空気清浄機を置くのも効果的です。

Q4 マスクはどんな物をつけたらいいの?

マスクを着用した若い女性
maroke/gettyimages

A 素材よりもサイズとフィット感を重視して。

花粉は30~40㎛と、ウイルス(約0.1㎛)やPM2.5(約4.0㎛)よりも大きいので、素材によって防御率に差が出ることはありません。気をつけたいのはサイズとフィット感。マスクが小さくて鼻が出てしまったり、大きすぎて鼻のまわりや頬の部分に隙間ができては台無し。鼻から顎まですっぽり収まるのが理想。鼻のまわりや頬などが浮かないようにフィットさせましょう。

Q5 花粉症の時期に効果的な掃除方法を教えて!

ラミネートウッドフロアスマートクリーニング技術上のロボット掃除機
OlgaMiltsova/gettyimages

A 掃除は人の動きが少ない時間に行いましょう。

花粉は軽いので、人の動きがあるとたちまち舞い上がります。 せっかく掃除をしても舞い上がった花粉が再び落ちてきては無駄になってしまいます。掃除は、朝イチや家族が外出している時間など、人の動きの少ない時間に行いましょう。また、出かけている間にお掃除ロボットに任せるのも手です。

Q6 部屋の換気はどうしたらいいの?

A 時間を選び、カーテン越しに換気を。

健康のためにも定期的に部屋の換気は行いたいもの。とはいえ、花粉が部屋に入ってきてしまうのは考えものです。そんなときは、カーテン越しの換気がおすすめ。窓を開けたときにレースのカーテンを閉めておけば、花粉の侵入をいくらか抑えることができます。また、花粉の飛散量が少ない早朝や深夜などに換気するのもいいでしょう。

Q7 洗濯物を干すときの注意点は?

部屋に洗濯ぶら下がって
ahirao_photo/gettyimages

A 部屋干しが常識。ただし通気性を考えて。

花粉の飛散時期は、洗濯物は部屋に干すのが常識。ただし、気をつけたいのが通気性です。通気性の悪い部屋の中でぎゅうぎゅうに干したのでは、乾きにくいだけではなく、カビなどの原因にも。アレルギーの人はカビにも反応することもあるので要注意。衣類は間隔を空けて干し、なるべく空気が流れる場所に干すなど、工夫しましょう。

Q8 食事で積極的に取り入れたほうがいい物はある?

スプーンでヨーグルトをすくい
kaorinne/gettyimages

A 乳酸菌やカテキンでアレルギー症状を緩和しましょう。

外側だけではなく、体の内側からの対策も心がけたいもの。花粉症の症状緩和が期待できる成分として注目されているのが乳酸菌。腸内環境を整えるほか、免疫の過剰反応を抑える働きもあります。また、カテキン、ポリフェノールなどもおすすめ。日々の食生活や生活習慣によっても効果は異なり、個人差もありますが、取り入れてみてもよいかもしれません。

春を快適に過ごす!編集部おすすめアイテム

気流の吹き出し口を3方向にすることで、部屋中の花粉を立体的に吸引。空気を速やかに清浄し、快適な空間づくりに役立ちます。スマホアプリとの連携で好みに合わせた設定ができるのもポイント。「加湿空気清浄機」F-VXU90(ホワイト)オープン価格/パナソニックTEL0120・878・698

植物由来の乳酸菌B240が配合された飲料。体液の組成に近いこだわりの電解質バランスだから、飲み続けることで体を潤し、体調維持をサポートしてくれます。さわやかなグリーンシトラス風味。「ボディメンテ ドリンク」(500ml)¥154 /大塚製薬TEL0120・550・708

砂糖を一切使わず、こうじのでんぷんを糖化させることで引き出したやさしい甘さと雑味のないすっきりとした味わいが魅力。こうじには、腸内環境を改善する働きがあるといわれており、不安定になりやすい春先の体調をサポートしてくれます。「麹だけでつくったあまさけ」(825g)¥864 /八海醸造TEL0800・800・3865

衣類を着る前にシュッとスプレーすることで静電気の発生を抑え、花粉の付着から衣類をガード。また、抗ウイルス効果が24時間持続するので、ウイルス対策にもおすすめです。外出前の衣類や、外干し前の洗濯物、寝具などに。「リセッシュ除菌EX プロテクトガード」(350ml)オープン価格/花王TEL0120・165・693

参照:『サンキュ!』2022年4月号「花粉対策Q&A」より。掲載している情報は2022年2月現在のものです。監修/清益功浩 構成・文/田久晶子 編集/サンキュ!編集部

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