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断捨離®提唱者やましたひでこ先生に聞く 「〇〇しなくちゃ」を手放す方法

2023/03/17

やましたひでこ先生、教えてください!「〇〇しなくちゃ」を手放す方法。「手放す」ことの大家といえば断捨離提唱者のひでこ先生。無意識のうちにとらわれて自分を苦しめる「〇〇しなくちゃ」という考えを手放すためのヒントを伺いました!

<教えてくれた人>
やましたひでこさん
断捨離提唱者。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学から着想を得た「断捨離」理論を構築。著書は国内外で多数発行され、累計部数は600万部超。『サンキュ!』の人気連載「断捨離トーク ひでこの部屋」は豪華ゲストが毎号話題に。

「妻だから、母だから、〇〇しなくちゃ」は他人軸の考え方。 「私はしたい?したくない?」と、自分軸で考えよう。

「頑張らなくていいとき」をつくろうよ

家庭生活を営む『サンキュ!』読者は、家事や子育て、義父母やママ友とのお付き合いなど、「家族や他人のために何かをする」という場面がたくさんありますね。かつて子育てや親の介護をしていた私もそうでした。毎日やることが山積みで、気が乗らなくてもやらなきゃならないことも多い。だからこそ私は「頑張りどきの見極めが大事」だと思います。
「〇〇しなくちゃ」と思ったら、心や時間に余裕がないときほど「私は今、頑張りどき?」と自分に問いかけてみて。「今日は散らかったまま寝てヨシ」「明日の義父母宅への訪問はパパと子どもだけで行ってもらおう」など、省ける用事は思い切って断捨離!頑張らなくていいときをつくりましょう。

頑張りどきかを自分に聞くと、真面目な人ほど「妻だから、母だから、〇〇しなくちゃ」と考えがちです。例えば夕食準備で「おかずはレトルトじゃなくて手作りしなきゃ」とかね。それは判断基準が子どもや世間体などの他人になっている状態。そうやっていつも「他人軸」で動いていると、義務感が勝ってエネルギーが湧かず疲弊します。でも「私は今日は△△が食べたい。家族も好きだから作ろう」と自分の欲求を基準にして動くと、自然とエネルギーが湧いてきます。

「私はそれをしたい?したくない?」と自分軸で考える視点は、頑張りどきを見極める際にも重要。頑張らなくていいことに気づきやすくなるから、することが減ります。人のために頑張らなきゃいけないときも「どうしたら、したいと思えるかな?」と自分軸で考えると、ちょっと楽しくなってきますよ。

親だって、妻だって、未熟でお粗末な存在

そもそも、親も妻も未熟でお粗末な部分があって当たり前。親や妻という立場になったからといって、何もかも完璧にできるはずがない。振り返れば自分の親もお粗末だったなって思い当たる人もいるでしょ?(笑)。だから完璧志向は断捨離して、自分の未熟さを許してあげましょうよ。

楽しい・心地いいという感覚を大事にしよう

妻や母の立場にいると「あれもこれもやらなきゃ」と頭で考え過ぎてしまいがち。そのため自分の中の「楽しい」「心地いい」という感覚を二の次にして、孤軍奮闘してしまいます。誰かのために頑張ることは悪いことではないし、必要なときもあるけれど、全部頑張ろうとしないで。これからは、自分の「したい・したくない気持ち」や「楽しくて心地いいこと」と、どうバランスを取っていくかを考えましょう。そうすれば「〇〇しなくちゃ」と思い詰めることが減り、ラクになりますよ。

やましたひでこ先生のムック新発売!

予価:1,045円(税込)
オールカラー/A4版/84ページ

参照:「毎号豪華ゲストと断捨離について対談する『サンキュ!』人気連載「断捨離トーク ひでこの部屋」が1冊に!『人生が面白くなる断捨離』(やましたひでこ著/ベネッセコーポレーション刊)」23年2月25日発売より。

撮影/久富健太郎(SPUTNIK) ヘア・メイク/Hachi 取材・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部

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