ブタの貯金箱とスタックのポンドの硬貨

高級タワマン住人が断捨離の反面教師!?ザブングル加藤さんが捨てたものとは?

2024/07/20

「カッチカチやぞ!」のハイテンションギャグで知られるザブングル加藤さんは、芸能界屈指の節約家。コンビ解散やコロナ禍による収入激減など、たび重なるお金のピンチを地道な節約と意外な副業で乗り越え、今や住宅ローンも完済間近!そんな加藤さんが捨てたものは?

お笑い芸人、消防設備士、宅地建物取引士。1974年、三重県生まれ。お笑いコンビ「ザブングル」を1999年に結...

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断捨離(R)提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から...

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人生が面白くなる断捨離®

節約で浮いたお金は「副収入」

ひでこ:加藤さんはコンビ解散やコロナ禍での活動自粛で収入が激減。2020年に消防設備士の国家資格を取得し、現在はピン芸人と消防設備点検の二足のわらじで活動されています。節約家としても話題ですね。
加藤:2011年に一軒家を買ったのを機に節約生活を始めました。まずは電気のアンペアを50から30に下げました。これだけで年間6000円は浮きます。
ひでこ:え?4人家族で30アンペアじゃ足りないでしょう?
加藤:足りませんね。なので、一度に使う家電を少なくするとか、省電力の家電を買うなど工夫して。今はもう家族全員慣れたもんです。節約と副業を地道に続けて住宅ローンを繰り上げ返済。完済が見えてきました。
ひでこ:お見事。もともと節約志向だったのかしら?
加藤:子どもの頃からお金の計算をするのは好きでしたね。それに、若手時代は貧乏でしたから。僕は名古屋の吉本興業の出身なんですが、東京進出を決めたときに、愛車の原付を東京に送るには送料が1万円かかることがわかったんです。だったら、原付で東京まで行けば送料と新幹線代の両方を節約できるなと。それで約315キロの道のりを高速は使わず下道を走って10数時間かけて上京しました。
ひでこ:わぁ。なかなかの道のりを。
加藤:でも、浮いたお金をバイトで稼いだと換算すると、時給3千円になるんですよ。うれしくないですか?
ひでこ:なるほど!節約で浮いたお金を収入ととらえるとはポジティブね。
加藤:僕はそれを「副収入」と呼んでます。例えば、移動にタクシーはまず使わない。電車に乗る場合はアプリで調べていちばん安い経路にしたり、手前の駅で降りて歩く。歩けば健康にもいいから、長い目で見ればトクですしね。そんなふうに稼いだ「副収入」をiDeCoに回して老後に備えるのが僕の錬金術です。

高級タワマン住人が断捨離の反面教師!?

ひでこ:断捨離にも励んでいるんですって?
加藤:ハイ。節約と同じく、断捨離も毎日コツコツやるのが基本です。捨てられる物や誰かに譲れる物はないか、日々点検して手放すのが習慣で。だからウチは物が少ないですよ。というのも、断捨離は節約に欠かせないと思っていまして。
ひでこ:ふむふむ。詳しく聞きたいわ。
加藤:僕は消防設備点検の仕事でこれまでに1000軒くらいのお宅に伺っています。超ハイクラスなタワマンのお部屋におじゃますることも多いんですけど、2割くらいの家は物があふれていて。1億円はするマンションで4LDKのうち2部屋が使っていなさそうな物で埋まっていたりするのを見ると、もったいないな~と。不用品を持ち続けるために2部屋分のコストをかけるなんて、とてつもなくソン。僕なら全部捨てて即刻2LDKに引っ越しますよ。
ひでこ:必要のない物を持ち続けるのって不良在庫を抱えるのと一緒で、コストがかかるんです。加藤さんが言うように空間のコストや、物が多すぎてなかなか見つけ出せないという時間のコスト。それから私がいちばん重いなと感じるのは、感情のコスト。
加藤:物への執着や不快感、後ろめたさという感情でしょうか?
ひでこ:そう。トータルで考えると、捨てるための労力や費用といったコストより、持ち続けるコストのほうがはるかに大きいんですよ。それから、見栄や余計なプライドも感情のコストね。「芸能人なんだから、移動はタクシーが当たり前」とかね。
加藤:あ、僕はそういう虚栄心はとっくの昔に断捨離してます!
ひでこ:あっぱれ。つまり、物理的な断捨離だけでなく、不要な感情の断捨離も節約生活には欠かせないってことね。
加藤:おっしゃる通りです!

老後は全都道府県に住んでみたい

ひでこ:ところで、加藤さんは昨年11月に宅建(宅地建物取引士資格)の試験に合格されたそうですね。素晴らしい!
加藤:消防設備の仕事でいろんなマンションを訪ねているうちに、だんだんマンションの価値を推測できるようになってきて、不動産に興味が湧いてきたんです。今はピン芸人と消防設備士がいい感じに両立できているので、ここに不動産の仲介業が加わったら、さらに充実しそうだな、と。
ひでこ:三足のわらじへの挑戦!加藤さんは今年で50歳、人生まだまだ長いから楽しまないとね。
加藤:実は老後の夢があって。子ども2人が巣立ったら今の家を賃貸に出して、奥さんと2人で47都道府県に1年ずつ移住してみたいんです。
ひでこ:素敵な夢!これからは住む場所も働き方も自由に選ぶ時代。かく言う私も最近は、東京暮らしを限りなく断捨離して、拠点を5つに増やしたわ。
加藤:断捨離のひでこ先生はさすが身軽ですね。僕が全国移住という夢を抱けるのも、節約と断捨離で心とお金に余裕をもてているおかげです。これからも自分らしく楽しんでいきます。
ひでこ:応援していますよ!

断捨離すればお金は増えます!――加藤

要らない物を持ち続ける空間・時間・感情のコストは甚大だものね。――ひでこ


<教えてくれた人>
・やましたひでこさん
断捨離(R)提唱者。1954年、東京生まれ。子育てや介護を経験した後、ヨガの行法哲学「断行・捨行・離行」から着想を得た「断捨離」理論を構築。レギュラー出演中のBS 朝日『ウチ、“断捨離”(R)しました!』(毎週火曜夜9時)は放映200回を突破!

・ザブングル加藤さん
お笑い芸人、消防設備士、宅地建物取引士。1974年、三重県生まれ。お笑いコンビ「ザブングル」を1999年に結成し、2021年に解散しピン芸人に。ファイナンシャルプランナー2級の資格ももつ2児の父。

参照:『サンキュ!』2024年8月号「断捨離(R)トーク ひでこの部屋」より。掲載している情報は2024年6月現在のものです。撮影/久富健太郎  取材・文/志村香織 編集/サンキュ!編集部

 
 

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