「また仕事かぁ」パパのつぶやきに喝を入れた8歳息子が格好いい!頼もしい言葉が1.3万人の心を熱くする
2024/12/08
安原潤 小児科医 | Jun Yasuhara, MD, PhDさん(@junyasuhara)が息子さんと”月曜の朝”に交わした会話について投稿しました。思わずつぶやいた「また仕事かぁ」という言葉に対し、返ってきた喝が素晴らしすぎると話題です。
8歳からの素晴らしい喝
楽しかった休日が終わり、学校や仕事に向かう月曜の朝。なかなかやる気が出ない人も多いのではないでしょうか。
オーストラリアのメルボルンで小児科医として働いている安原さんも、そんな中のひとりだったよう。
「はぁ、今日からまた仕事かぁ」と思わずつぶやいたところ、それを聞いていた8歳の息子さんから目からウロコの言葉が返ってきました。
「パパ、もっとやる気出しなよ。やりたくて医者になったんでしょ。パパが元気なかったら患者さんが困るよ」
なんと真っ直ぐな喝なのでしょうか!
これには安原さんも「爪の垢を煎じて飲みたいと思いました」とのこと。
スッと背筋が伸びるような言葉を放った息子さんに、「しっかりした息子さん。8歳とは思えない」「喝も入れてくれるなんて頼もしいですね」といった感動のコメントが寄せられました。
こちらの投稿について、安原さんにお話をうかがいました。
気が重かった”月曜の朝”
投稿の会話は、8歳の息子さんと10歳の娘さんを車で学校へ送り届けている最中のものだったと教えてくれた安原さん。
どんな”月曜の朝”だったのか、当時の状況をお聞かせください。
「私は週末を家族とお出かけして過ごすのが大好きなのですが、週末が楽しかった分、月曜日は仕事へのモチベーションがなかなか上がりません。
さらにメルボルンに来てから英語での診療に苦労していて、病院に行くのが気が重かったり仕事の愚痴を家族に言ってしまったりすることが多かったので、この日の朝もまた1週間始まる仕事に対して暗い気持ちになっていました」
そこから投稿の会話につながっていったんですね。
休み明けというだけではなく、さらに気が重くなってしまう理由があったんですね。
息子さんの言葉にハッとした
息子さんの言葉を聞いて、どのように感じましたか。
「ハッとしましたね。自分のやりたい仕事の都合で家族をメルボルンに連れて来て、子どもたちは元気に弱音を吐かずに学校に行っているのに、私は後ろ向きな言葉を何気なく言ってしまっていました。
そんな私の姿を息子はよく見ていたのでしょうね。
愚痴を言ったり仕事に後ろ向きだったりする父親を見て、息子は格好悪いと思ったんだろうなと反省しました。
息子のおかげで医者、そして小児科医を志した初心を思い出すことができました」
息子さんの頼もしい言葉、格好良かったです!パパを勇気づけたいという息子さんの気持ちが、投稿を通してとてもよく伝わってきました。
投稿の会話のあと
投稿のやり取りのあと、息子さんとはどんな会話をしましたか。
「私は『そうだね。パパは医者になりたくて必死に勉強して医者になったんだったし、その中でも子どもが大好きで病気の子どもたちを助けたいと思ったから小児科医になったんだ。そのときの気持ちを思い出せたよ、ありがとう。患者さんが元気になるように頑張るよ』と返しました」
息子さんはどのような様子でしたか。
「息子は『うん、パパ、もっと元気出して頑張りなよ。パパが頑張っていると僕もうれしいよ』と言ってくれました。
息子は自分が言ったことを私に分かってもらえて満足げな様子でした」
ちなみに普段の息子さんは「優しくてぼーっとしていて、マイペースな子です」とのこと。
お調子者でふざけているときもあれば、一方で家族を助けてくれる頼りになる部分も持ち合わせているのだとか。
「独自の視点や独特な発想を持っているところが面白いです」
パパに的確な言葉をくれたのも、息子さんが自分自身の視点でまわりをよく見ているからこそだったのかもしれませんね。
最近は「仕事に行くのが楽しみ」
「今日は気合いを入れて働いています。」という翌日の投稿も拝見しました。息子さんの言葉は、現在の安原さんにどのような影響を与えていますか。
「息子の言葉で、子どもたちに格好良い父親の背中を見せたいと思いましたし、初心に帰って病気の子どもたちのために、前向きな気持ちで仕事を頑張ろうと思いました」
この日以降、安原さんにはある変化があったそうですね。
「月曜日の朝は『あー今日は仕事に行くのが楽しみだなぁ!』と子どもの前でわざとらしく言っています。
子どもたちには『パパ嘘ついてる?』と言われていますが(笑)。
また、病院では意識して明るく元気に診療するようになりました」
元気な安原さんの雰囲気に接することで、ご家族や患者さんもパワーをもらっていることでしょう!
「それでもうまくいかなかったり、気持ちが落ち込んだりすることもあります。
そんなときはカフェに行ってコーヒーを飲んで休憩してパワーをためたり、普通に働けているだけですごいと自分を褒めたりしています」
最後に「そして、早く家に帰って4人の子どもたちに会うことが私にとって何よりの元気の源です」と聞かせてくれた安原さん。大切な人の存在や言葉は大きな力を与えてくれますね。
取材協力:安原潤 小児科医 | Jun Yasuhara, MD, PhDさん(@junyasuhara)