気象庁の予報によると「今年の夏は、去年を上回る暑さ」だそう。あの記録的な酷暑よりも暑い⁉ と、思うだけで干上がりそうですが、そんな暑さを吹き飛ばそうと「アツいまちサミット」が今年も開催されました。過去に国内最高気温を記録した5都市が、“水分補給”をテーマに、地域に密着したユニークでアイデアあふれる暑さ対策やイベントを発表しました。
暑さ対策先進都市による「アツいまちサミット」とは?
今年で11回目を迎える「アツいまちサミット」(環境省後援)は、1993年に40.8度(山形市)、2007年に40.9度(多治見市)、2013年に41.0度(四万十市)、そして2018年(熊谷市)、2020年(浜松市)に41.1度と、いずれも当時の国内最高気温を記録した5都市が参加して、地域の資源をいかした暑さ対策(水分補給)を発表するサミットです。
暑さ対策先進都市として、今年は“水分補給”をテーマに、地域に密着したユニークでアイデアあふれる取り組みとイベント開催が発表されました。まずは2016年より共催している伊藤園よりSDGsの取り組みについての発表です。
「伊藤園」は、夏を快適に住みよいまちづくりに貢献
日本の夏の飲み物と言えば麦茶です。
“汗をかいたらミネラルゴクゴク”の「健康ミネラルむぎ茶」は、“暑さ対策飲料”の優良アイテムとして、2017年に「アツいまちサミット公式飲料」に認定されました。以来、伊藤園は「健康ミネラルむぎ茶」を通して、各地域と協力して、暑さ対策を考えるさまざまな取り組みを続けています。
製造過程で出る大量のむぎ茶殻を再利用して緩衝材を作ったり、熊谷市民と共にグリーンカーテン活動を行ったり、全国の小学生を対象に「わたしのあつさたいさく」コンテストなどを開催(今年も実施予定)。
今年はあらたな環境への取り組みとして、使用済ラベルを新しいラベルへ生まれ変わらせる「ラベルtoラベル」を発表。熊谷市にラベル回収ボックスを設置して、新しいラベルとして再生する地域資源循環を実験的に行います。
地域のキャラをいかしたイベントも盛りだくさん! 楽しくもユニークな暑さ対策は注目!
各都市の代表が、“水分補給”をキーワードに、次代を担う若者と連携して、日本の酷暑を楽しく乗り切る計画を発表しました。
実はコロナ禍での「アツいまちサミット」はリモートでの開催でした。今年は約5年ぶりに各都市が一堂に会したこともあり、例年以上に熱く盛り上がりました。
【浜松市】地場産業を活かしたイベントで暑さ対策をPR
昨年はNHKの大河ドラマ『どうする家康』で盛り上がったこともあり、水鉄砲を使った水遊びイベントなどで「水分補給」をPRした浜松市。
今年は地場産業の染め物に注目。夏休みイベントとして、遠州織物や注染染め体験を屋外で開催する計画を発表しました。
実は浜松市は「アツいまちサミット」への参加は4年目。ずっとリモートでの参加でしたが、初のリアルな現場での意見交換にアイデアがどんどん沸き上がったようで「イベントでは、むぎ茶をもっと深くPRして熱中症対策のプロモーションを行いたい!」と、熱く語ってくれました。
【四万十市】特産品の米ナスをアピールして美味しく暑さ対策
四万十市は米ナスの露地作付け面積は日本一。そして米ナスには身体を冷やす効果があることから、昨年に続いて「いろいろアツいぜ!夏の四万十大作戦」と題し、特産品の米ナスとともに暑さ対策を発信します。
西土佐地域の飲食店11店舗で「アツさに負けるな!ガブッと米ナスキャンペーン」として四万十市名物の美味しい米ナス料理を提供し、8月にはナスを使った様々な体験ができる「ナスフェス」を開催。むぎ茶などを配布し、暑さ対策と水分補給の大切さをPRする予定です。
【多治見市】「あっつうドリル」でめざせアツさたいさくの神!
昨年は市内の小学校約5000人にプリントを配布。暑さ対策を30問のクエスト方式にし、達成した小学生には抽選で表彰しむぎ茶1ケースを贈りました。
今年はさらにブラッシュアップ。クエスト形式をリニューアルして「あっつうドリル」とし、夏の自由研究のような要素、さらに検定要素を盛り込み、より多くの人に日常的に暑さ対策に関心をもってもらえるよう、工夫します。
自由研究枠では、より優秀な子どもには「暑さ対策神の中の神」として称号を与えて、表彰する予定です。
【山形市】イベントやゲームで楽しく正しい熱中症対策を学ぶ
山形市は今年も山形大学と連携。昨年好評だった「遊んで! 楽しく! 水分補給」お水ゴクゴクパークを、今年も8月5日山形駅前で開催予定です。子どもをターゲットに、ペットボトルを使ったゲームで1日に摂るべき水分量をわかりやすく体感したり、さまざまな企画を予定しています。
すごろく、カルタ、謎ときなど、暑さ対策を学ぶゲーム作りでは、マスやカードに熱中症対策の正しい知識や山形県内のクールスポットを入れる予定。さらに涼しい場所や涼しく感じる食べものを探す「クールスポット探索」ではマップ化して発信したり、昨年に続いて企業と協力して「暑さから考えるSDGsワークショップ」を開催します。
【熊谷市】クーリングシェルターの拡充で外出しやすい環境に
今年の目標は「高齢者や子ども達に対して重点的な暑さ対策を伝える」です。
そこで買い物や学校、病院などの動線に「民間クーリングシェルター」の拡充をします。クーリングシェルターとは、外出時に「涼みたい」と思った時にクールダウンのため気軽に立ち寄れる場所のこと。今年、星川エリアに複数の民間クーリングシェルターが設置されました。
子どもたちと共に夏野菜でグリーンカーテンを栽培する「星川グリーンカーテン事業」では、活動に参加した子どもたちが登壇し、キュウリやメロンの栽培を報告。微笑ましい一幕もありました。
さらに熊谷駅ビル「アズ熊谷」では、伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」がもらえる「暑さ対策スタンプラリー」(7月14日~8月12日)、「光る! デコうちわワークショップ」(7月14日、先着100名)などのキャンペーンを開催します。
注目は8月の「熊谷水かけまつり&納涼大盆踊り大会」です。例年、水鉄砲バトルを実施していますが今年はパワーアップ。水鉄砲だけでなく、バケツなどで水を自由にかけあう「水かけ祭り」を開催予定で、多くの人でにぎわいそうな予感です。
熱中症は防げる病気。「点滴飲み」で正しく水分補給を
環境省(大臣官房環境保健部企画課)の熱中症対策室室長の永田翔さんは
「熱中症は亡くなる病気です。でも防げる病気でもあります」として、
「『熱中症警戒アラート』に注目していただき、適切にエアコンを使う、こまめな水分・塩分を補給することが大切であり、高齢者を中心に見守りや声かけが重要です」
と、言います。さらに熊谷市出身の上尾中央総合病院の黒沢哲生医師からは
「暑さ対策としての水分補給ではミネラルを意識し、点滴のようにこまめに飲む『点滴飲み』を心がけましょう。一気に補給しても体内に吸収されないので、1時間にコップ1杯を目安に飲みます。
カフェインゼロ、カロリーゼロの伊藤園の『健康ミネラルむぎ茶』は、乳幼児から高齢者まで幅広い世代におすすめです。正しい水分補給で、暑い夏を乗り越えましょう」
というお話も。
最後は全員で伊藤園の「健康ミネラルむぎ茶」をゴクゴク飲んでしっかり“水分補給”
最後は5都市の参加者全員が「健康ミネラルむぎ茶」を手に集合。
「汗をかいたら」「ミネラルゴクゴク」という掛け声とともに、水分を補給しました。
暑さ対策とともに地域の活性化を目指す「アツいまちサミット2024」は、大盛り上がりで閉幕を迎えました。
協力/株式会社伊藤園