発見時の姿に3.5万人が癒やされた「こんなところにいたんか」落とした毛糸、持ち主の元へ無事に帰る
2024/07/17
120さん(@120hks)がXに投稿したのは、道ばたで落としてしまった毛糸を奇跡的に発見した際の状況を撮影した写真。拾い主の優しさを感じられる毛糸の状態に多くの人が癒やされ、3.5万件以上のいいねが集まりました。当時のお話をうかがいます。
落とした毛糸との再会
落とし物をしてしまっても、日本では海外に比べてきちんと返ってくることが多いと言いますよね。
もちろんすべてではありませんが、今回落とし物をした120さんも、幸いなことに落とし物が返ってきた人の一人です。
120さんが落としたのは毛糸。持ち主の手から離れ“野良毛糸”となってしまった毛糸でしたが、なんと道ばたで再会することができました。
「確実に私が落としたであろう野良毛糸見つけました」
そんなコメントとともに投稿された写真には、発見時の状態をそのまま撮影された毛糸が写っていました。
毛糸は紐でくくられ、その先端が道ばたの柱にガムテープで貼られています。空中にぶら下がっていて分かりやすくなっていたことが、120さんと野良毛糸の再会に一役買ったようですね。
「落とした人が毛糸を見つけられるように」という拾ってくれた人の優しい心遣いが、毛糸の状態に表れているような気がします。
その優しさには多くの人が癒やされ、コメント欄には「飼い主の元に戻れてよかった」「優しい世界ですね」「わざわざ紐とガムテープで毛糸を傷つけずに……これは大事に使い切らなくてはですね!」といった感動の声が寄せられました。
仕事帰りに発見
野良になってしまった毛糸が、120さんの元へ帰れて安心しました。こちらの毛糸を見つけるまでの状況を教えてください。
「仕事帰りに駅から歩いて家に帰る道中に電柱にぶら下がっているのを見つけました。
見つけた次の日は雨だったので、この日にたまたま前を見て歩いてよかったです!」
雨に降られていたら、せっかく保護された毛糸も濡れてしまっていたかもしれませんね。120さんが見つけたタイミングも絶妙だったんですね。
実は違う場所で落としたと思っていた
毛糸を見つけたとき、どのように思いましたか。
「落とした日は大きいカバンいっぱいに毛糸を入れて持ち歩いてたので、満員電車内に落としたと思っていました。
まさかこんな道ばたで落としていたとは……『こんなところにいたんか(笑)』と思いました」
電車で落としていたら、毛糸を見つけるのは困難を極めていたことでしょう。
120さんの通り道で、しかも優しい人に拾われるという、素晴らしい偶然の重なりで発見に至ったんですね。
拾ってくれた人に伝えたいこと
毛糸は丁寧に紐で吊るされていましたね。もしも拾ってくれた人に会えるとしたら、どのようなことを伝えたいですか。
「吊るしてくれた電柱の近くで工事をしていたので、多分警備の人が吊るしてくれたんだと思っています。
拾ってくださってありがとうございます」
毛糸のその後
その後、投稿の毛糸でどのようなものを編んだのでしょうか。
「友人とタフティングをやるために買った毛糸だったのですが、タイミングを逃してしまい、今はビニール紐がついたあの姿のまま家に吊るしてあります」
タフティングとはハンドメイドの一種で、布に毛糸を打ち付けてラグや小物を制作するもの。
毛糸から別のものへと姿を変える機会は先送りになってしまいましたが、発見時の姿のままぶら下がる毛糸を見る度に、見つけたときの嬉しさも一緒によみがえってきそうですね。
どこで落としたのか分からず、見つかる期待もあまりしていなかった毛糸の落とし物。優しい人のおかげで無事に持ち主の元へ帰ることができて、多くの人がほっこりとした気持ちになる投稿でした。
取材協力:120さん(@120hks)