サメ…いや、これはもはや犬!?手のひらに甘えにくる姿が「かわいすぎる」「すごい」と8.4万いいね
2024/12/25
くもさんこうさん(@san_koh_kumo)が投稿したのは、飼育するサメの水槽を掃除していた際のひとコマです。水中に落としてしまったスポンジを拾おうとしたくもさんこうさん。伸ばした手に近づいてきたサメの行動に、多くの人が癒やされました。
スポンジの代わりに飛び込んできたものは
サメといえば、気性が荒く獰猛なイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。しかし、それはあくまでもただのイメージ。さまざまなほかの動物と同じように、種類や環境などによって性格は異なるのだそう。
自宅の水槽で複数のサメを飼育しているくもさんこうさんのXには、サメの意外でかわいい姿がたくさん投稿されています。なかでも今回ご紹介するのは”まるでワンコ”だと話題になったハッセルツバンブーシャークの「シマちゃん」、6歳のオスです。
「コケ取りスポンジ落として拾おうとしたらこれ」というコメントとともに投稿された写真には、なんとくもさんこうさんの手のひらに顔を押し当てているシマちゃんの姿が。
手のひらにちょうどよく収まり、まるで撫でてほしいとねだっているかのようです。
この光景を見た人たちからは「甘えに来てるなんてかわいい」「すごい!魚も懐くんだ!」「手に吸いついてきているみたい」「シンデレラフィットしてやがる……かわいいなぁ」といった声が寄せられ、愛嬌のあるシマちゃんにみんなメロメロの様子。
くもさんこうさんにお話をうかがいました。
スポンジを落として
シマちゃんのとても人懐っこい様子にびっくりしました。写真を撮影された際の状況をあらためて教えてください。
「コケ掃除に使うメラミンスポンジを落としたので拾おうとしたら、手に寄ってきたシマちゃんが手のひらにすっぽり収まってしまいました」
まさに”すっぽり”という言葉がぴったりな収まり具合でした。シマちゃんは自分の意思でくもさんこうさんの元にやって来たんですね。
シマちゃんはどうして人懐っこいの?
シマちゃんがどのようにして懐くようになったのかを尋ねると、「餌やりのときに手を水槽に入れる」ことがそのカギを握っているのでは、ということでした。
「手の匂いを餌と関連づけているのかもしれません。その証拠に、掃除や設備メンテナンスで手が水槽に入るとサメたちが騒がしくなり、匂いの元を探し始めます」
サメはとても優れた嗅覚を持つといいますよね。シマちゃんをはじめとする、くもさんこうさんのおうちのサメちゃんたちは、くもさんこうさんの手の匂いを覚えているんですね。
「サメが近寄ってきた隙に、軽く撫でたりおなかやほっぺをぷにぷにしたりしています(笑)」
人懐っこいサメちゃんたちとの和やかなふれあいの時間。とても楽しそうでうらやましくなります。
サメちゃんのかわいいポイント
くもさんこうさんから見た、サメの「ここがかわいい!」というポイントをお聞かせください。
「私が好きなサメは、あまり泳がない底生(ていせい)のサメです。底生のサメは他の種類と比べて特に表情豊かでかわいらしいと思っています」
水底で暮らすサメには、おとなしい性格のものが多いと聞きます。おとなしく、表情も豊かとなると、とても親しみを感じますね。
「正面から見た顔が、特にユーモラスでありながら愛らしさがあると思います。よく見ているとあくびやくしゃみなどもします。また、海のハンターと呼ばれている獰猛な生き物とは思えぬほどに、丸いヒレやポテポテしたおなか、鈍臭い泳ぎ方や不器用な餌の食べ方もかわいくてたまりません」
サメには、実はかわいくてキュンキュンするポイントがたくさんあるんですね。
反響を受けて
最後に、くもさんこうさんに投稿への大きな反響について聞くと「サメの中でも変わった形をしている種類にもかかわらず、それがサメだとわかった上で多くの方の目に止まって反響を生んでいることが予想外でした」と語ってくれました。
今回話題となったシマちゃんは「ハッセルツバンブーシャーク」という種類。なかなか目にする機会は多くありません。
「サメの意外な魅力が、広がりを見せつつあることに感動しています」
「普段はサメ界隈の内輪でサメのかわいさを楽しんでいる」というくもさんこうさんですが、投稿をきっかけに、サメへの新たな興味や関心が湧いた人もいたことでしょう。
くもさんこうさんがスポンジを落としたタイミングで、「今がチャンス!」とばかりに手のひらの中へ飛び込んできたシマちゃん。持ち前の魅力で、たくさんの人に癒やしを届けてくれました。
取材協力:くもさんこうさん(@san_koh_kumo)