トラウマコード予告Netflix

【韓国ドラマ】『トラウマコード』チュ・ジフン演じる天才外科医が大暴れ!名ばかりの重症外傷チームを再建していく痛快医療ドラマを徹底解説!

2025/02/12

2024年末には主演作品『愛は一本橋で』『照明店の客人たち』が立て続けに配信され、目まぐるしい活躍を見せるチュ・ジフン。2025年に入ってもその勢いは止まりません!

主演最新作となるNetflixの医療ドラマ『トラウマコード』が1月24日に配信開始されると、3日後には非英語部門で3位に。その後、世界26カ国で10位圏内に入る大ヒットを記録しています。

大ヒットの理由はどこにあるのでしょうか?韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!


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韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極...

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あらすじ:命を救うことが最優先!逆境の中、天才外科医は重症外傷チームを再建できるのか⁉︎

韓国大学病院の重症外傷チームは、その過酷さから志願する医師がおらず、専門外の医師たちでどうにか当直を回している状態。チームとしては全く機能していません。

この日は肛門科フェローのヤン・ジェウォン(チュ・ヨンウ)が当直でしたが、ナイフが刺さった状態の患者が運び込まれて大パニック!しかしそこに新しい重症外傷チームの責任者ペク・ガンヒョク教授(チュ・ジフン)が現れ、優れた判断力と見事な手腕で、あっという間に患者を救い出しました。

ガンヒョクは国境なき医師団の元メンバーで、紛争地の最前線でも多くの命を救ってきた外傷専門の天才外科医。

誰に対しても歯に衣着せずに物を言う気性の荒い性格ですが、どんな時も「患者の命を救うこと」が最優先。危険な現場にもいち早く駆けつけ、患者を救える可能性が少しでもある限り、どんなに難しい処置であっても手を尽くします。

そんなガンヒョクに心を動かされ、一番弟子になる決意をしたジェウォン。

しかし愛弟子ジェウォンを奪われた肛門外科教授ハン・ユリム(ユン・ギョンホ)や、患者を救えば救うだけ赤字を生み出す外傷チームに反感を持つ者たちが彼らの邪魔をし始め…。

ところで『トラウマコード』ってなに??

出典:Amazon

まずは日本版タイトル『トラウマコード』について説明します(韓国版ドラマタイトルは『重症外傷センター』です)。

「トラウマ」は「心の傷」と言う意味でよく使いますが、英語で「(身体的)外傷」の意味もあります。「トラウマコード」とは重症外傷患者への迅速な対応を目的にしたシステムで、救急医のみならず外科医・整形外科医・麻酔医や手術部・輸血部などが連携を取り、患者が搬送され次第すぐに治療が始められる体制を言うそうです。

ちなみに本作の原作は耳鼻咽喉科専門医イ・ナクジュン(筆名ハンサニガ)が手掛けたウェブ小説『重症外傷センター:ゴールデンアワー』で、コミック化もされています。

現役医師によって描かれた医療ドラマという点も興味深いですね。

韓国医療ドラマに新風を巻き起こす!『トラウマコード』の見どころは?

見どころ1:カリスマ性があってお茶目でアクションもこなす天才外科医⁉︎韓国医療ドラマのニューヒーロー誕生!

医療設備や器具が揃っていない紛争地で活躍していたガンヒョクの経験値は、一般的な医師とは比べ物になりません。常識からは逸脱したようなアイデアで患者を救います。

普通なら何時間もかかる難しい手術でも、ガンヒョクの手にかかれば驚くべき短時間で完了。さらに銃撃戦を潜り抜けてきた戦闘力も兼ね備え、ヘリの操縦までしてしまう強者です。

ビジュアルはクールで色気のある洗練された紳士ですが、ひとたび口を開くと暴言や汚い言葉を連発!上司にもタメ口を使い、平気で歯向かったりおちょくったり…子供のように素直に感情を出してしまうところは、見かけに反してお茶目です。

しかしそんなガンヒョクの言動の根本にあるのは「患者の命を救うこと」だけ。それを邪魔しようものなら、相手が誰であっても真っ向から戦います。

医師としての確かな技術と熱い使命感・責任感を持ち、さらに「あれ?これ医療ドラマだったよね?」と途中でわからなくなるような本格アクションもこなしてしまうガンヒョクは、韓国医療ドラマに突如現れたニューヒーローです!

見どころ2:師弟愛・チーム愛が熱い!外傷チームの成長に感涙!

たまたま当直だったジェウォンは、いきなりドクターヘリに乗せられ救助現場に連れて行かれたり、「肛門」とあだ名をつけられたり、破天荒なガンヒョクに振り回されます。しかしその魔法のような技術と医師としての強い使命感を目の当たりにし、一番弟子になることを決意します。

ジェウォンの素質を見抜いていたガンヒョクは「おい、肛門!早くしろ!」と叱りながらも、ジェウォン1人に大変な思いはさせません。共に走り、共に戦い始めた師弟には、自ずとお互いへの熱い信頼が生まれていきます。

気が強く男勝りな性格のシニア看護師チョン・ジャンミ(ハヨン)は、ガンヒョクからは「暴力団」と呼ばれてしまいますが、患者思いで責任感も強く、常に冷静的確に医師のサポートができる優秀な人材です。

人命救助より自分が楽することばかり優先する上司に嫌気がさしていた麻酔科研修医パク・ギョンウォン(チョン・ジェグォン)も、ガンヒョクを慕い彼らに協力するように。

こうして出来上がった韓国大学病院重症外傷チームですが、その前途は多難!彼らを邪魔する者や様々な壁にぶつかりながら、彼らはどこまで成長できるのでしょうか?

見どころ3:映画のようなスケールと迫力に没入させられる!

第1話冒頭、爆撃を受ける紛争地で逃げ惑う人々。混乱する現場をバイクで駆け抜けるガンヒョクの姿から物語は始まります。

その他にもドクターヘリによる患者の移送や、事故現場・火災現場での人命救助など、病院を飛び出した緊迫感と臨場感のあるシーンもたっぷり!さらに重症外傷チームは韓国を飛び出し、国を背負った任務にも挑むことに…⁉︎

「医療ドラマ」という枠をはみ出したスケールと迫力、そして登場人物たちの息の合った掛け合いやテンポの良さが抜群!気付くと没入させられていて、筆者は全8話、あっという間に見終わっていました!

筆者の感想:適役すぎるキャスティングに脱帽!シーズン2を熱望します!

ガンヒョクは乱暴な言葉遣いで威圧的ではありますが、外傷外科科長として部下を守る盾となり、妨害しようとする者を実力と結果で黙らせる人格者。破天荒なのにどこか憎めない可愛らしさやユーモアがあり、オーラがあるのに近寄り難さはあまり感じません。

チュ・ジフンならではの特別な表現力のおかげで、そんな複雑な魅力が詰まったガンヒョクというキャラクターが生み出されたと思います。

さらにチュ・ジフンは韓国を代表するアクション俳優と言っても過言ではありませんから、銃撃戦もバイクもヘリもお手の物!筆者としては「これ以上のキャスティングはない」と断言できるほど、チュ・ジフンが適役だと思いました。

そして若手俳優チュ・ヨンウが見事な演技を見せてくれました。真面目で一生懸命な、誰もが応援したくなるキャラクターであり、視聴者を笑わせ癒してくれる重要な役柄を魅力たっぷりに演じています。

明朗快活で男前な看護師ジャンミを演じたハヨンも、これまで秘めてきた魅力を爆発させたような印象を受けました。人気や注目度だけではなく、確かな演技力で選ばれたことがわかるキャスティングに脱帽です。


医療ドラマはこれまでにもたくさん生み出されてきました。それに医療ドラマの大まかなストーリーはどれも大差がありません。天才医師がいて、敵対する者に邪魔されて、弟子ができてチームができて…というのはよくある話です。

そんな中で『トラウマコード』が世界中でヒットしている理由は、まずはそれぞれのキャラクターの良さと、それを体現する俳優の演技力が確かであること。

さらに視聴者を飽きさせないテンポの良さとスケールの大きさに、アクションまで融合した新しさがあること。そして「やっぱり正義が勝つ!」という痛快さが守られていることだと分析します。

唯一残念なのは、面白すぎて全8話では足りないということです。もっとチームの成長や師弟愛ブロマンスを見せてほしいのです!チュ・ジフンは「もしシーズン2が制作されるなら断る理由はない」と語っているので、その言葉に期待してシーズン2制作を待ちたいと思います!

■執筆/JUMIJUMIさん…韓国留学を機に韓国の文化に魅了される。年間50作品以上の韓国ドラマを視聴し、またライターとして情報発信も積極的に行う。ただ作品の内容を説明をするだけでなく、食や生活様式など文化面から掘り下げた解説を得意としている。インスタグラムはjumistyle99。

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