「国民の彼氏」パク・ボゴムの除隊後復帰作であり、「国民の妹」と称され歌手・俳優として世界的な人気を誇るIU(アイユー)との夢の共演が実現したNetflixドラマ『おつかれさま』。
済州島に生まれ育った幼馴染カップルの愛と涙に溢れる人生を、その豊かな自然や美しい四季の景色とともに紡いだ超大作です。韓ドラマニアで韓ドラライターのJUMIJUMIさんに徹底解説してもらいましょう!
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あらすじ:済州島で生まれ育ったエスンとグァンシク。幼馴染2人の波瀾万丈な人生物語が始まる…。
1960年代の韓国・済州島。海女の娘オ・エスン(IU)は、自由奔放で意志の強い文学少女。幼馴染で魚屋の息子ヤン・グァンシクは、一途で誠実で辛抱強い「鉄の男」。
早くに母親を亡くし、幼い妹・弟と取り残されてしまったエスンですが、どんなときにもエスンのそばにはグァンシクがいました。そしていつしか2人は恋仲に…。
18歳になったエスンは義父の再婚をきっかけに居場所を失くし、大学進学も諦めざるを得ない状況に。叔父に釜山の工場で住み込みで働くことを提案されたエスンは、唯一自分を歓迎してくれる存在グァンシクとともに愛の逃避行を決意します!
愛を確かめ合い、家族にバレないよう抜け出して船に乗り込んだ2人。しかし未成年である彼らの駆け落ちは一筋縄ではいかず…。
こうしてエスンとグァンシクの、波乱万丈だけど愛に溢れた人生物語がスタートします。
『おつかれさま』見どころは?
見どころ1:韓ドラ史に残る最愛カップル誕生!逆境に立ち向かうエスンに勇気をもらい、エスンを包み込むグァンシクに癒される!
古い価値観が染みついた島という閉ざされた環境で、自由のない人生を強く生き抜いた母グァンネ(ヨム・ヘラン)の教えのもと、エスンは強く逞しく、そして賢く育ちました。成績優秀で将来は詩人になることを夢見ています。
反骨精神に溢れ、嫌なことは嫌と言えるエスン。島の大人たちからすればちょっと生意気ではありますが、天真爛漫で無垢なかわいらしさもあります。
自分のすべてを知っているグァンシクに対しては素直になれず、冷たい素振りを見せますが、それは「大好き」の裏返し。天邪鬼な態度も、エスンらしくてとっても魅力的です!
そんなエスンとは正反対に寡黙な男グァンシク。幼い頃から、その目にはエスンしか映っていませんでした。貧しく暮らすエスンにこっそり魚を届けたり、エスンが育てたキャベツを魚屋で売ったり、エスンのために何かをすることが彼の喜びです。
精神的にも肉体的にも忍耐強い屈強な男。不器用ですが思いやりに溢れ、いざというときには男気を見せますが、意外に涙もろいというギャップがかわいい!
どちらかと言えば困難だらけでの人生を、ともに生き抜きながら深く強く紡がれていく2人の愛。何度も涙が流れました。「理想の夫婦」とはまさに彼らのこと。
韓ドラ史に残る愛おしいカップルの人生を、ゆっくりじっくり見届けてほしいです。
見どころ2:出る人出る人、名俳優だらけ!豪華すぎるキャスティングに歓喜!
エスンの中年期以降を演じたムン・ソリは、海外の映画祭でも受賞歴のある韓国を代表する名女優です。映画を中心に活躍し、ドラマでは『クイーンメーカー』『私たちの人生レース』などに出演。
グァンシクの中年期以降を演じたのは『夫婦の世界』で不倫夫を演じ大ブレイクしたパク・へジュン。
エスンの継父ヨム・ビョンチョル役には、『サイコだけど大丈夫』『智異山〜君へのシグナル〜』など、名脇役として活躍するオ・ジョンセ。
エスンの見合い相手プ・サンギル役には『愛の不時着』『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』などに出演し、ちょっとクセのある演技が人気のチェ・デフン。
サンギルの妻パク・ヨンナン役には、『女神降臨』『ドクタースランプ』や映画『パラサイト 半地下の家族』など、お母さん役として韓ドラに欠かせないチャン・ヘジン。
さらにさらに、エスンとグァンシクの娘クムミョン(IU)の恋人パク・ヨンボム役には、『予期せぬ相続者』『恋するムービー』など、近年の話題作に次々出演中のイ・ジュニョンが登場!
他にもまだまだ書き切れないほど主役級のすごい俳優たちが登場し、キャストの出演料が心配になってしまうほどでした!(笑)
韓ドラに詳しくなくても「この人知ってる!」という人を見つけられると思いますし、韓ドラに詳しい人なら「この人をここで使うなんて!」と驚くかもしれませんね。
見どころ3:感涙必至!優しく強く心を打つ数々の名台詞は人生の教訓に!
エスンの母グァンネは夫を亡くした後、エスンを亡夫の実家の戸籍に入れました。
自分と一緒に暮らしても貧しいだけ。お金のある実家にいれば大学にも行けて、良い家に嫁にいける。娘を想う母親心からです。
「海女になるくらいなら牛に生まれたほうがマシよ。労力に見合わない稼ぎに毎日むなしくなる。連れてきても飯炊にさせることになっちまう。なら捨てる」
エスンに自分と同じような苦労をさせたくないグァンネ。わが子を自分の手で育てたいのは母親として当然ですが、エスンの将来を考え、断腸の想いで「捨てた」のです。
「貧しいのは母さんよ。あんたじゃない。胸を張れ。お前は豊かな人生を送りな」
グァンネはいつもエスンを誇りに思い、その背中を押しました。
海のように深く大きなグァンネの愛を受けたエスンも母親になり、今度は自身の子どもたちに溢れる愛を伝えていきます。そしてその想いはエスンの娘クムミョンに引き継がれていきます…。
グァンネだけではありません。困難に立ち向かうエスンの言葉、エスンを包み込むグァンシクの言葉、エスンとグァンシクを見守る海女仲間の言葉。
強くて優しい数々の名台詞が、毎話毎話まるで波のように幾度も打ち寄せ、胸を熱くさせます。きっとあなたも、人生の教訓になるような言葉を見つけられると思います。
ちなみに筆者は、大人になったエスンの娘クムミョンが「あの貧しい幼少期は親が必死に築いた要塞だった」と悟った言葉が、なぜだか強く心に残っています。
筆者の感想:たくさんの愛に毎話泣かされた!人生ドラマがまたひとつ増えました。
『マイ・ディア・ミスター〜私のおじさん〜』『ミセン―未生―』を手掛けたキム・ウォンソク監督と、『サム、マイウェイ〜恋の一発逆転!〜』『椿の花咲く頃』のイム・サンチュン作家。
人生ドラマを得意とする2人のタッグで生まれた本作は、笑いあり、悲しい涙も嬉しい涙もありの、感情を大きく揺さぶられるヒューマンドラマ超大作と言えるでしょう。
エスンの幼少期は母親との思い出を中心に。青春時代はグァンシクとの初恋。結婚し親になった2人の幸せと苦労。中年期になると、長女クムミョンを中心に話が進んでいく親子三代の人生の物語。
日本の朝ドラに近い感覚で、時代の流れとともに、実際に起きた出来事や当時の流行歌や活躍したスポーツ選手も登場。韓国の時代の移り変わりを一緒に生きているように感じられ、とても面白かったです。
済州島の美しい四季の景色と、1960年代からのノスタルジックな雰囲気も素敵で、胸に沁みました。
筆者の母も本作を見たというので感想を聞いたところ、「<親の心、子知らず>とはまさにこういうこと!」と笑っていました。
若い頃は親が心配してかけてくれる言葉を疎ましく思ったり、素直になれずに冷たい態度をとってしまったり。きっとだれにでもそのような経験はありますよね。筆者にも身に覚えがあります…。
自分が大人になり親になってようやく、どんなに大きな愛情を受けて育ったか、どれだけ守られていたかに気づくものです。
二児の母である筆者は、ときには母親エスンの気持ちになり、ときには娘クムミョンの気持ちになりました。彼女たちの言葉を噛み締めながら、溢れてくる涙を止められないまま、見ていました。
人生において大切なことは、金持ちになることでも、何かを成し遂げることでもない。何でもないように思える人生にも、キラキラ輝くものがたくさん詰まっていることに気づかせてくれる本作。
自分の人生をもっと愛して、明日からの毎日をもっと大切にしたいと思います。筆者にとっては今後も繰り返し繰り返し見るであろう、大切な人生ドラマのひとつになりました。
『おつかれさま』は2025年4月現在、Netflixにて視聴可能です。