秋に新しく買う財布のことを、「実り財布」と呼ぶのを知っていますか?
「食欲の秋」という言葉があるように、秋は食べ物がおいしくなる季節です。
その「実りの秋」にちなんでいる……とのことですが、実際のところ「実り財布」って、どうなのでしょう? お金が貯まる財布なのでしょうか?
風水の第一人者Dr.コパに、「実り財布」について教えてもらいました。

じつは、お金持ちの間では「実り財布」は常識だった!?
春に買う財布は「春(張る)財布」と呼ばれ、財布がパンパンに「張る(はる)」くらいお札が入ってくると言われる縁起のいい財布。
一方、秋に買う財布は、「秋(飽き)財布」と呼ばれて、「お金を貯めるのを飽きる」とか、「すぐに飽きて使わなくなる」と言われていました。
そのため、秋に財布を新調するのは、あまりよくないと思われていましたが、風水では、秋に買う財布のことを「実り財布」と呼び、「金運が実る」財布と考えます。
「その証拠に、ここだけの内緒の話だけど、お金持ちの人は、この時期に財布を新調することが多い。コパが推測するに、お金持ちの人たちは、“秋財布”にお金が貯まることを知っていて、そのことが知れ渡らないように、自分たちだけのヒミツにしているんじゃないかな?」とDr.コパ。
じつは、秋に買う財布は、金運がたわわに実る「実り財布」。金運が上がる「実り財布」について、さらに詳しく説明します。
いつ買ったらいいの?
農耕民族の日本人にとって、秋は収穫の季節。秋空の下、たわわに実る稲穂は、いにしえから現代まで、日本人のココロをなごませてきました。そして、新米を収穫して1年分の努力の報酬を得ます。それを入れるのが「実り財布」です。
もともとは、実り財布は9月のお彼岸すぎから購入するものでしたが、地球温暖化に伴いお米の収穫時期も早まっているようなので、9月9日の「重陽の節句」から新しい財布を買い始めてもOK。
「実り財布」とは、9月9日から10月末までに購入する財布のことです。
何色がいいの?
財布の色でおすすめなのが、まずゴールドとシルバー。全体がゴールドやシルバーでなくても、留め金やファスナーなど部分的に使われている財布も、金運に恵まれる財布です。
秋の実りをあらわす色もおすすめ。たとえば山吹色、オレンジ色などの紅葉カラー、ワインレッド、グリーンが〇。
山吹色はお金の色で、気運そのものを表します。オレンジは子宝、財産、健康の色。不動産運を上げる色でもあります。
赤い財布はNGですが、ワインレッドならOK。ワンレッドは自立の色です。
グリーンはよみがえりや復活の色なので、お金を使っても金運が枯れることがありません。
不動産運を上げたい人は、白×茶、白×ベージュ、白×クリーム色、ベージュ×茶が入った財布が吉。1つの財布に2色入っていなくても、妻が白い財布で、夫が茶の財布でもOK。マイホーム購入を検討している人は、この色の「実りの財布」を買うと不動産運が上がります。
2026年のラッキーカラーのお財布には金運が宿る⁉
また、9月に入ると、来年の運気が動き始めるので、2026年のラッキーカラーの黄色、赤、ブルー、ゴールド、シルバーの財布は、金運が宿る財布です。
通常、風水では黄色や赤、ブルーの財布は、金運には劇薬のNG財布とされています。でも、2026年のラッキーカラーを徹底的に活用するために、あえて財布に取り入れてみるという手もあります。
黄色や赤、ブルーのダメージをうまくカバーして、ラッキーカラーの金運パワーを発揮できる財布を選ぶのがポイントです。
財布は長財布でも二折り財布でも、どちらでもOK。運気に違いはありません。
なかなかお金が貯まらない人はファスナーつきの財布がおすすめ。ムダ使い防止の作用があります。
財布の値段は?
安い財布には、それなりの金運しか入ってこないので、ある程度の金額のものを購入するのが〇。財布の金運の寿命は3年、約1000日です。たとえば3万円の財布を買った場合、1日分のコストは30円。それで金運に恵まれるならコスパ◎。
金運を上げるキーワードは「華やか」「キラキラ」「光沢」の3つ。本革など質のいい素材を使用した財布が、金運に好かれます。
使い始めはどうしたらいいの?
新しい財布は使い始めが肝心です。「銭洗い」をして清めたお金を新品のお財布に入れるのが吉。財布全体が清まって、財布の金運が上がります。「銭洗い」ができない場合は、厄落としカラーのラベンダー色の紙を札入れスペースに入れておくと、お札についた厄を落とす効果があり、ムダ使いが防げます。
2025年の中秋の名月は10月6日。新品のお財布を、中秋の名月の光にかざして、月光のパワーを注入します。翌7日は満月。まん丸で黄金色に輝く満月には、金運を上げるパワーがあります。満月のパワーをチャージしてから使うのもおすすめです。
また、使い始めを近所の神社を参拝したときのお賽銭にすれば、財布の金運がググッと上がります。
もっと金運を上げるにはどうしたらいい?
ポチ袋に115円を入れて、それを財布に入れておきます。「115」は大開運する数字です。115円が「お種銭」となり、種から芽がでて成長して、金運という大きな実がなります。また「実」という文字を紙に書いて、財布に入れても吉。
どこに置いたらいいの?
バッグに入れっぱなしはNG風水。財布の金運がゆっくり休むことができず、パワーが落ちてしまいます。バッグから出して乾いた布でサッと拭き、北側の部屋か家の中心に置いて、金運を休ませましょう。
古い財布は捨ててもいいの?
特別によいことも、よい思い出もない財布は処分してもOK。夏至や冬至の日に、財布に「いままでありがとうございました」と感謝の言葉をかけ、粗塩と日本酒を少し振ってから処分します。
使い終わった財布をきちんと供養することで、その財布に宿っていた金運を引き継ぐことができます。
お尻のポケットに財布を入れると金運が逃げる
お尻のポケットに財布を入れるのは、最悪のNG風水。財布は金運のおうちです。座ったときに財布の上にお尻が乗ることになり、金運を自分のお尻で潰していることに。これでは金運が逃げてしまいます。防犯的にもよくないので、財布はカバンの中に入れて持ち歩きましょう。
まとめ
財布の金運の寿命は3年。3年使った財布は買い替えどきです。買い替えるなら、この秋がチャンス! 実りの秋に買った「実り財布」で、金運を大きく実らせましょう。
監修/Dr.コパ 文/村越克子