「年齢的に再就職できるか不安」「子どもがいると残業できないから正社員は無理?」など、主婦の就活には悩みが尽きません。でもここ数年、求人状況はガラリと変化していて、主婦の需要が増えているのです。まずは最新の就活事情をチェック!悩む前に、一歩踏み出してみましょう。
アラフォー主婦はお悩みがいっぱい!
自分の年齢や子どもがいることにハンデを感じていたり、社会人としてのブランクを気にしている人が多数。自分が望む勤務時間帯や残業の有無など、条件に合う仕事が見つかるかどうかも気がかり!
お悩み1:主婦の就職って厳しそう
●今はアラフォー主婦が就職しやすい時代
慢性的な労働者不足にある今、主婦への求人数は12年以降、飛躍的に伸びています。特に、企業が熱い視線を送るのは、絶対数が多い団塊ジュニア世代の40代。感性も若々しく、パソコンの扱いや専門性に優れているため、即戦力として期待されています。主婦向け人材サービスの登録者も、今は40代、50代が中心層なので、「アラフォーだから」とあきらめる必要はありません!
若い労働者が減っている現代の日本で、働き手として注目されているのが高齢者、外国人、ロボット、女性。特に、コミュニケーション力を求められる仕事では、社会経験のある主婦の需要が増えています。再就職をめざすアラフォー主婦にとって、今は〝売り手市場〞ともいえる状況。子どもが成長するにつれ、働ける時間が増えていくことも考え、長期的な展望で、自信を持って就活を行いましょう。
お悩み2:家の事情で短時間しか働けない
●「時短正社員」という新しい働き方も登場
育児や親の介護でフルタイム勤務はむずかしい。でもパートではなく、正社員で働きたいという主婦に朗報!専門性の高い仕事や前職で得た知識、能力を生かし、短時間だけ、週3~4日だけ働く「時短正社員」という就労形態が登場しています。
お悩み3:年齢的に再就職できるか不安
●やる気と人間力が大事
「再就職の35歳限界説」はもはや過去の話。ブランク期間は研修期間ととらえるくらいでOK。家事や育児などを経験している主婦は、人の立場で考えたり、全体を見渡す力が優秀で、人間力そのものが評価される人が多いのです。
「もう年だし、ブランクがあるから」「特別な資格や能力もないから」など、自分自身で価値を下げてはダメ!主婦ならではのコミュニケーション能力の高さ、主婦目線の発想力や創造力は大きな武器に。
子どもがいるから無理、年齢を考えると再就職は難しそう……とはじめからあきらめず、まずはトライしてみましょう。主婦でも長く安心して働ける職場が見つかるはずですよ。
【教えてくれた人】
・上田晶美さん
ハナマルキャリア総合研究所。女性の活躍推進や主婦の再就職、社会人の転職などについて、講演や執筆などに幅広く従事。『ママも今日から働くヮ!』(日本経済新聞出版社)など著書多数。2男1女の母。
・川上敬太郎さん
ビースタイル。主婦に特化した人材サービス「しゅふJOB」の調査機関「しゅふJOB総研」所長。各種メディアで活躍中。主婦人材の活躍推進に関する厚労省管轄の検討会にも、有識者として参加。
参照:『サンキュ!』7月号「アラフォー主婦の就活事情2018」より一部抜粋。掲載している情報は18年5月現在のものです。構成/宮原元美 取材・文/鹿島由紀子
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