「社会とのつながり」を願った“若すぎる”ママが主婦雑誌の“顔”になるまで【サンキュ!STYLEライターインタビュー】

2019/12/13

2020年1月中旬にオープンを予定している、サンキュ!が展開するライター集団による「サンキュ!STYLEライター」。お金のこと、家事のこと、ファッション・美容のこと、100均アイテムのことなど……主婦の暮らしにまつわるあらゆる情報を、100名以上からなる精鋭ライター(STYLEライター)たちが日々発信していく、必見のコンテンツとなっています。

この記事では、そんなSTYLEライターのなかでも編集部が注目するメンバーをピックアップしてご紹介。

記念すべき第1回目に登場するのは、口コミサンキュ!のトップブロガーとして常に人気上位に位置し、『サンキュ!』本誌の表紙にもたびたび登場、“サンキュ!の顔”と言っても過言ではない、「臼井愛美」さんです。ブロガー“以前”の話から、今後の展望についても聞いてみました。

10代のママが「ブロガー臼井愛美」になるまで

▲口コミサンキュ!の臼井さんの初投稿。2009年2月10日でした。

東京都出身で、4人兄弟の長女。料理本を読むのが好きで、家族の朝食を作ったり、両親の誕生日などにパーティー料理を作るのが好きな子ども時代でした。幼少のころから水泳を習っていて、中学からは陸上部。100メートル走と砲丸投げの選手をしていたので、じつは体育会系なんです(笑)。

夫と出会ったのは高校1年の春。陸上部の1つ上の先輩の友だちと紹介してもらい、お付き合いがスタートしました。そして、高1の終わりに妊娠していることが分かり、結婚。育児に専念するために高校はやめました。

夫は高校に通いながら夜働いて出産費用を貯め、卒業後は早朝から働きながら夜間の専門学校に通い、家族3人養ってくれました。その後夫は専門学校を卒業して就職。状況が安定したころに、次男を妊娠出産(当時19歳)しました。

サンキュ!との関わりは21歳のとき、読者モデルへ応募したのが始まりです。読者モデルは2次選考で落選してしまいましたが、この応募がきっかけでダイエット企画やタイアップに呼んでいただくように。その後、22歳で長女を妊娠。妊娠中にサンキュ!ブロガーへ応募をしてブロガーになりました。

"若すぎるママ"に向けられる偏見に対してブログでメッセージを発信したかった

▲臼井さんのブログには子どもたちもたびたび登場。「長年ブログを読んでくださった方たちは、うちの子どもたちを親戚の子のように応援してくれています。感謝です」(臼井)

最初の子どもを17歳で出産した私は、当時“若すぎるママ”として周囲から偏見の目で見られることも少なくありませんでした。だから、「若くしてママになっても、家事も育児もしっかりやっているんだよ!」ということを、ブログを通じて世の中に発信しよう、と考えたんです。

あとは「社会とつながっていたかった」というのもブロガーになった理由のひとつ。16歳で家庭に入ったため、社会人経験が少なく、日々育児と家事のくり返しで、世間との距離を感じていました。そんな私にとって、社会とつながって、経験値を増やしていくためにやれることが、サンキュ!ブロガーになることだったんです。

いま振り返ってみると、あのとき「サンキュ!ブロガーになる」という選択をしたことは、本当に大正解だったと思います。

▲現在も家族で誌面に登場することも。

ブロガーにならなければ出会えなかった人たち、心から気を許せる友人やお姉さんのように頼りにしている人たち、そして多くの経験……サンキュ!ブロガーとしての活動を通じて、たくさんの宝物ができました。

また、自分だけではなく、子どもにもいい経験をさせてあげられていることもうれしいですね。将来子どもたちが自分の未来を決める時、サンキュ!での活動は彼ら・彼女の選択肢を広げることになると思っています。

サンキュ!の表紙登場15回、イベント、セミナーにも多数登壇

サンキュ!ではいままでに15回表紙に登場させてもらいましたが、最初に登場したときのことは、いまでもよく覚えています。長女を出産して2か月後にビューティ企画の撮影があり、その写真を気に入ってもらったことが表紙デビューにつながったんです。

その後もサンキュ!では、さまざまな企画に携わらせてもらいました。印象に残っているものをつらつらと挙げていくと……家を建てたり、洗剤を作ったり、洋服を作ったり、食品を作ったり、あとはイベントでトークショー、ファッションショー、料理ショー、セミナーに登壇したことも。

▲名古屋でのファッションショーの様子

また、以前はテレビの仕事も受けていたので、日本テレビ系列の情報番組「シューイチ」に出演してKAT-TUNの中丸雄一さんとしまむらで買い物するという企画に出たり、自宅に女優の新山千春さんが来たこともあります。

現在は、マルチワーカーとしてサンキュ!以外にもお仕事の幅を広げている最中。フードコーディネーターの資格を取得してスタイリングやレシピ提案、ライター活動をしているほか、2018年からはパン教室を主宰。SNSの企画運用や、海老原さん(元トップブロガー、現サンキュ!STYLEライターの海老原葉月さん)と情報動画サイト「IELifestyleTV」の運営もしています。

悩める主婦・ママたちの「橋渡し役」になりたい

さきほどお話したとおり、口コミサンキュ!は私にとって社会との橋渡しをしてくれる場でした。そして、私と同じような悩み、思いを抱える主婦、ママたちはいまもたくさんいると思います。だから、新たにスタートする「サンキュ!STYLE」では、自分がその“橋渡し役”を少しでも担えたらいいな、と考えているんです。

具体的に何をやるかは色々と検討中ですが、スキルを持っているのにそれを発揮する場がない人のお披露目の場をセッティングしたり、社会とつながりたいけど勇気が出ない人の最初の1歩になるようなイベントを開催したり、全国各地の主婦たちつながるための出張ワークショップなどができたらないいな、と思っています。

私の座右の銘のひとつは「思い立ったら即行動」。何か行動を起こしたいとき、失敗を気にするよりも、とりあえず最初の1歩を踏み出してしまう。1歩が出れば自然と次の1歩も出て、悩んでいたことが嘘のように進んでいくからです。たとえ途中で失敗しても、その時にどう修正するかを考えればよくて、起きていない失敗を想像して動けない時間がもったいない。目まぐるしく状況が変わる時代のおいて、“時間”はとても貴重なものなのです。

そしてもうひとつが「言霊」。なにかやりたいという願望は、内に秘めているだけでは実現しない。言葉にして口に出さないと願いは叶わない――と私は考えています。

出典:Amazon

分不相応な願いかもと思っていても、勇気を出して言葉にしてみる。そうするとその願望がかなえられるきっかけが生まれることもあります。私がそれを実感したのは、自身初の書籍を出したときのこと。勇気を出して「本を出版したい」といったらすぐにお話をいただけたんです。

すぐに願いが叶うのか、少し先の事になるのか、それとも叶わないままなのか…それは誰にもわかりません。でも、言葉にすることで確実に変わるものがあると思います。

STYLEライターの皆さん、そして読者の皆さん、みんなで一緒に楽しいことしましょう。常に向上心を持って、ワクワクを原動力に、アクティブに過ごしていきましょう!

 
 

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