【インタビュー】保護猫で迎えた猫が家族の絆の中心に…

2019/11/06

一人娘の弟妹のようになってくれたらと保護猫を迎え入れた、ここゆきさん家族。保護猫がいる暮らしはどんな感じなのでしょうか。お話を聞きました。

*保護猫とは……
「元の飼い主に手放された猫や、元ノラ猫、ノラ猫が産んだ子猫など、経緯はさまざまですが、保健所や動物愛護センター、個人や団体のボランティアさんなどが保護している猫のことです。そういう猫の命を救いたいという思いから、〝猫を飼うなら保護猫〞という選択をする人が増えています」
(「ねこのきもち」編集長・真辺陽子)

<インタビューされた人>
愛知県 ここゆきさん(サンキュ!アンバサダー/ 40歳)
夫(37歳)、長女(6歳)、ななこちゃん(5歳)、ロッテちゃん(2歳)

=家族の歴史=
12年5月 ここゆきさん33歳で結婚
12年11月 楓ちゃん誕生
14年4月 ここゆきさんに緑内障と心臓の異常が見つかり2人目を断念
14年7月 ななこちゃんを迎える
19年6月 ロッテちゃんを迎える

保護猫を迎え入れるまで……

●出合いはどこで?
ななこは動物愛護センターの譲渡会、ロッテは「ペットのおうち」という飼い主募集サイト。

●たくさんいる猫のなかで、この子たちを迎えようと思った決め手は?
ななこは譲渡会でいちばん目立つくらいアピールしていて、ロッテはななこにそっくりだから。

●名前の由来は?
7月にわが家に来たから「ななこ」。6月に来たので「ロクちゃん」から「ロッテ」に。

●猫との暮らしで工夫していることは?
カウンターに猫ベッドを置いたり、猫が寝られるように棚に物を置かないようにしています。

一人娘の弟妹のようになってくれたらと迎えた猫が、家族の絆の中心に

「子どものころから犬や猫がそばにいるのが当たり前の生活だったので、結婚後もいつか動物を飼いたいと考えていました」と話すここゆきさん。その〝いつか〞がやって来たのは、娘が1歳半になったとき。「2人目が欲しいと考えていたのですが、私に緑内障と心臓の異常が見つかって。妊娠で体に影響が出る可能性もあると医師に告げられ、2人目はあきらめました。それで一人っ子になってしまう娘にきょうだいのような存在がいたら、と思うようになり、猫を家族として迎えることにしました」。

実家には保護犬と保護猫がいたので、自然とペットショップではなく、飼い主のいない猫の命を救いたい、と考えたといいます。「動物愛護センターが開催している譲渡会で出合ったのが、ななこです。ケージに子猫や成猫が何十匹もいたのですが、ななこは娘が近くに行くと 〝私はここよ〞とアピールしてきて。この子はうちの子になる、と直感しました」。

娘さんが小さいころは、まるでお母さんのように見守ってくれたというななこちゃん。そのおかげで娘さんは動物にやさしく、ななこちゃんを妹、ときには相棒としてかわいがっているのだそう。「ななこはとても感情豊かで、人間の言うこともよく理解しています。夫も最初は〝僕は無関心だから世話はしないよ〞と言い放っていたのに、今では豹変。家族でいちばん猫にメロメロです。猫1匹の存在がこんなに人の心を動かすのか、と驚いています」

そして今年6月、ななこちゃんが寂しくないようにと新たにロッテちゃんを迎え、にぎやかに。「ワイワイと猫たちの話をしていると、家族の絆が深まっている気がしますね。2匹を迎えてよかったなとつくづく思います」

保護猫と出会える場所

保護猫を迎えたい、と思い立ったら、どこへ行けばいい? 出合いのさまざまなパターンをご紹介します。

1:保護団体やボランティア
飼い主のいない猫を保護している団体や個人のボランティアが、新しい飼い主を見つけるための譲渡会を行っています。全国各地の保護団体やボランティアが定期的に開催しているので、住まいの近くの譲渡会を検索してみて。

2:保護猫カフェ
室内で暮らす保護猫を見ながら、遊ぶことができるカフェ。ふだん生活している姿が見られるので性格や相性がわかりやすく、気に入った猫は譲り受けることができます。保護団体と連携していたり、保護団体が経営している場合も。

3:保健所・動物愛護センター
各自治体の保健所や動物愛護センターには迷子の猫や飼い主に持ち込まれた猫が収容されています。そのなかで譲渡対象の猫の情報は各自治体のサイトに掲載され、譲渡会を開催していることも。譲渡には条件があるので確認を。
★お住まいの地域の保健所や動物愛護センターをチェック

4:飼い主募集サイト
猫を保護している人が情報を投稿し、飼い主になりたい人が応募できる募集サイト。個人やボランティア団体などさまざまな人が掲載しています。ネット上のやりとりのあと、個人間で直接対面して猫の譲渡となるので、トラブル防止のため譲渡の方法や条件などをよく確認しましょう。
★たとえば……「ペットのおうち」  https://www.pet-home.jp/
※保護猫を譲り受ける際には、ワクチン接種や検査などでかかった医療費を負担することが一般的です。

「わが家は保護猫を迎えられる?」チェックリスト

猫の平均寿命は15~16年。小さな命に責任を持つためにも、以下の項目に1つでも「いいえ」があるなら、今は飼わずにいることも1つの選択です。

□ 猫の習性や飼い方、寿命などについての情報収集をしていますか?
□ 猫を飼うのに必要なスペースや用品は準備できますか?
□ 猫の食費、医療費、生活用品など必要な費用を猫の生涯にわたって支払えますか?
□ 毎日欠かさず、猫の世話に時間と手間をかけられますか?
□ あなたの体力で猫の世話ができますか?
□ 猫を飼うこと、将来介護が必要なことについて、家族全員が賛成していますか?
□ 家族のなかに、動物に対するアレルギーを持つ人はいませんか?
□ ペットを飼うことができる住宅に住んでいますか?
□ 引っ越しなどにより、猫を手放すことはないですか?
□ 万が一、猫を飼えなくなったときのことを考えていますか?

参考:環境省パンフレット「捨てず増やさず飼うなら一生」

参照:『サンキュ!』11月号「保護猫が私たち家族に教えてくれたこと。」より。掲載している情報は19年9月現在のものです。

撮影/ここゆき、郡司真紀 イラスト/小泉さよ 取材・文/郡司真紀 編集/サンキュ!編集部

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