もっとラクに生きられる!大人でもできる自己肯定感を上げる3ステップ
2020/07/09
プロがアドバイスする「自分で自己肯定感を高めるメソッド」をご紹介します。繰り返し行うと自己肯定感が徐々に上がります。クヨクヨ悩みそうになったら、とりあえず試してみて。もっとラクに生きていいんです!
<教えてくれた人>
工藤紀子さん
一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会代表理事。育児をきっかけに自己肯定感を高める独自のメソッドを確立。延べ2万人以上をサポート。著書に『職場の人間関係は自己肯定感が9割』(フォレスト出版)。
日本人は体質的に自己肯定感が低くなりがち。意識して高めると心がラクに
自己肯定感が低い人は、自分を否定的にとらえがち。すると、人や物事も同じ感覚でネガティブ目線で見てしまい、モヤモヤしがちです。
実は、日本人は諸外国と比べて自己肯定感が低めです。それは元々不安になりやすい遺伝子を持つ人が多いからともいわれています。つまり、何もしないと自己肯定感が低くなる傾向があるので、意識して高めるといいですね。
自己肯定感がアップすると、自分はもちろん人や物事もポジティブ目線で見ることができて、もっとラクに心豊かに生きられます。自己肯定感は自分で高めることができるので、できることからトライしてみましょう!(工藤さん)
「自己肯定感」とは……
「自分が自分をどう思っているか」と考えたとき、「好き」「結構満足」「信頼できる」など、自分を好意的に受け止める感覚のこと。長所だけでなく欠点も含めたありのままを「それが自分」と認められるかがポイント。
1 自分の気持ちや状況をありのまま把握しよう
「私って引っ込み思案」「習い事にトライできない」など、まずは自分の思いや状況を客観的に把握。いい・悪いとジャッジせずに、ただ「今の自分はこうだ」と認識するのがコツ。
【POINT】「今どんな状況か」を理解すると心が落ち着きます
「自分の現状を理解することは、自己肯定感を上げるためにすごく大事」と工藤さん。状況がわからないと不安になる一方。今の自分を知ることが安心感につながります。
2 理由を整理して、自分の気持ちや状況にOKを出そう
自分が今の状態になっている理由を考えよう。すると、ネガティブに考えることや行動できないことも理解でき、「こんな私でもいいんだ」と思えて自分を肯定できます。
【POINT】ネガティブな感情や状況もいったん受け止めて
ダメな自分を認めるのは抵抗があるけれど、いったん受け入れることが、実は大事。心のつかえが取れて、「本当はどうしたいのか」がおのずと正確に見えてきます。
3 2でわき起こった気持ちに沿って行動しよう
今の自分にOKを出すと「〇〇すればできそう」「□□だけでもやってみよう」など思いがわき起こるので、1つでもいいから実行しよう。自分を大切にすることにつながり、自己肯定感がUP。
【POINT】「甘えでは?」と思っても一度怠けてみると前に進める!
悩みの内容によっては「休みたい。〇〇したくない。でもそれは甘えでは?」と迷うことも。そのときはぜひ希望をかなえましょう。自分の欲求を満たすほうが自己肯定感が育ちやすいのです。
<漫画・イラスト>
わたなべぽんさん
親子関係がもとで長年抱えてきた「自分が嫌い」という感情から脱するために、自ら考え試したことを描いたエッセイ漫画『自分を好きになりたい。』(幻冬舎)が多くの共感を呼ぶヒット作に。5月下旬に『やめてみた。』シリーズの第3弾を発売予定。
参照:『サンキュ!』2020年6月号「自己肯定感が低いせいかも?」より。掲載している情報は2020年4月現在のものです。構成・文/神坐陽子 編集/サンキュ!編集部
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