【7月のアクション】今話題の「再生野菜」を育ててみよう!

2020/07/09

世界が抱えるさまざまな課題を地球に暮らす私たち皆で解決し、サステナブル(持続可能)な社会をつくろう。「SDGs(エスディージーズ)」とは、地球の明るい未来をつくるための約束。SDGsを考えるきっかけになる、今月のアクション「陸の豊かさを守ろう」をご紹介します。

今すぐできる素敵なくらしのアイデアを毎日発信中。お金の貯め方から、時短掃除、洗濯、料理作りなどの家事の知恵、...

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◎What's SDGs◎
国連が定めた、地球の明るい未来のための17の目標。
「貧困をなくそう」「不平等をなくそう」「地球温暖化など気候変動への具体的な対策をしよう」など、これからの世界が解決すべき17の目標。2030年までの達成をめざしています。

【7月のアクション】おうちのキッチンで、自然の緑を感じられる!今、話題の「再生野菜」を育ててみよう

<ナビゲーター>
深町貴子さん
園芸家。NHK「趣味の園芸 やさいの時間」講師やNHK「あさイチ」など多くのテレビ番組や雑誌で活躍。植物を育てる楽しみや生態系の不思議を語り、全国各地で講演や講座を行っている。YouTubeでは園芸動画「Horti」を配信中。
https://taka-greenfi elds.com/

世界でも森が豊かな国といわれている日本。国土の3分の2が森林で、フィンランドに次いで世界第2位の森林率となっています※。新型コロナウイルスの影響で、家で過ごす時間が増え、あらためて緑や自然とふれあうことの大切さを感じた人も多いのではないでしょうか。
そんな自然を身近に感じる方法としておすすめなのが、野菜の余った部分や切れ端から育てる「再生野菜」。「ステイホーム」で楽しむ人が増えています。野菜くずを捨てずに育て、最後には食べることができるのが「再生野菜」の魅力。野菜たちの生命力あふれる成長は、自然が身近にある暮らしの豊かさを教えてくれます。野菜が成長する様子を見守ることは、子どもにも貴重な体験。ぜひ親子で「再生野菜」を育ててみましょう。

※Global Forest Resources Assessment 2015(FAO)

1年間で消える世界の森は約330万ヘクタール

世界の森林面積は約40億ヘクタールで、陸地の約3割を占めます(15年)。世界の森林は減少し続けていて1年間で約330万ヘクタールの森林が失われました※。これは1分間に東京ドーム約1.3個分の森がなくなる計算です。

※2010~2015年の平均。Global Forest Resources Assessment 2015(FAO)

日本の植物の4種に1種が絶滅の危機

陸の豊かさを守るには、多様性を守ることがとても大切です。日本には約7000種類の植物が自生していて、そのうち約1690種が狭義の絶滅危惧植物に指定されています※。多様な植物を守り、育てる楽しみを大切にしたいですね。

※筑波実験植物園HPより http://www.tbg.kahaku.go.jp/diversity/know/

夏に育てやすい再生野菜と収穫時期

豆苗…約2週間後
ハーブ類…発根して葉が増えたら
・バジル…発根まで約7日
・タイム…発根まで約10日
・ミント…発根まで約3日
サラダ菜…2~3週間後
長ねぎ・万能ねぎ…約1週間後

How to

基本の育て方
再生野菜の育て方は2通り。豆苗のように水だけで育てるもの、ハーブやねぎ類、サラダ菜のように水で育てて土に植え替えるものがあります。

土と水で育てる〈ねぎ類、サラダ菜、ミント、タイム、バジル〉

(1)水につける

葉ネギ

根元から3~5cm上で切って、根が5mmほどつかるくらいの水に浸ける。水が多すぎると腐りやすくなる。

(2)緑の部分が伸びてくる

1~2日で緑の部分が伸びてくる。

ミント

ハーブなどは茎から根が出てから葉がでる。

(3)土に植え替える

伸びてきた緑の部分を何度か収穫できる。

水で育てる〈豆苗〉

根を水につける

根を水につける豆が水につからないように根の部分だけを水につける。水を切らさず、1日2回取り換える。芽がふさふさに育ったら収穫。2回は再生して収穫できる!

深町先生からのアドバイス

●夏は水が腐りやすいので、土に植え替える再生野菜がおすすめ。秋~冬は大根やにんじんなどの根菜の水栽培も。
●根や芽、葉っぱが出てきたら、風通しのよい明るい窓辺へ。
●枯れてもがっかりし過ぎないで。「うまくいったらラッキー!」という感覚で気軽に楽しみましょう。

サンキュ!STYLEライターがチャレンジしました

<チャレンジャー>
サンキュ!STYLEライター kaehalonさん(愛知県 41歳)
奏南ちゃん(小3) 百恵ちゃん(小3)航平くん(2歳)
小3の双子の女の子と2歳の男の子の3人を育てるママ。週5日勤務。ママ1人で頑張りすぎない収納や家事の工夫を発信。家に花を飾ったり、庭でガーデニングをするのが休日の楽しみ。

豆苗の再生は時々やっていますが、ミントとバジルは初挑戦。発根するか、ドキドキです~。

毎日、きちんと水替えを。「どれくらいそだっているかをみるのがたのしみ!」とガヤガヤ。

豆苗は8日でフッサフッサに。バジルとミントも発根したので、みんなで植え替えました。

育った野菜は家族でおいしくいただきました。豆苗は2回目を、ほかの野菜にも挑戦しています。

捨てないで、育ててみる。「再生野菜」は発見が多い

手軽に再生できる野菜が思った以上にたくさんあってびっくり。毎日の成長を見るのは楽しく、透明や白の器に入れると再生野菜がインテリアグリーンになるのも素敵!おうちで野菜が収穫できるのが便利ですね。

※ミントは繁殖力が強く生態系に影響を与える可能性があるので、地植えはしないようにしましょう。

参照:『サンキュ!』2020年8月号「地球のために、親子で今日からできること」より。掲載している情報は2020年6月現在のものです。撮影/安部まゆみ イラスト/ macco 構成・文/工藤千秋 編集/サンキュ!編集部

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