かぶ

あなたも間違えているかも!?やってはいけないカブの保存方法

2025/04/16

例年3月から5月は、春カブと呼ばれるカブの出荷量が増える時季です。冬を終えて価格が上がり始める大根の代わりにスーパーの店頭にも登場する機会が増え、サラダや煮物などさまざま料理に使えますよね。

カブは土の中で育つ野菜なので、なんとなく日持ちしやすいのかな?と思われるかもしれませんが、保存方法を間違えると早々に味が落ちてしまうことも…。今回は、野菜ソムリエ・食育インストラクター・気象予報士として活躍する植松愛実さんに、やりがちなカブのNG保存方法とおすすめの解決策を教えてもらいます。

サンキュ!STYLE 取材班メンバー。気象予報士として講演・執筆を行うかたわら、野菜たっぷりの作り置き料理を...

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葉を切り取るのは大事だけど…

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出典:AC写真

カブは、白い丸い部分(根)と葉を別々に保存する必要があるのはわりと知られているので、カブを買ってきたら根と葉を切り離す人も多いのでは。ただ、このとき単純に切り離すだけではNG。

というのも、葉と根をつなぐ茎の根元部分を根の側(白い部分の側)に残してしまうと、白い部分が傷むのが早くなってしまいます。茎の根元が残らないよう、しっかり切り取っておきましょう。

ちなみに、じつはこの根元部分、しっかり洗えば食べられます。細かい泥が入りやすいため、野菜を洗う用のブラシなどでしっかり洗う必要がありますが、保存せずすぐに食べる場合は切り取らずにそのまま調理するのもおすすめです。

保湿は忘れずに!

春に出荷されるカブは秋のカブよりもみずみずしく、水分が多いのが特徴。逆に言えば、その水分が失われてしまうと、春カブならではのおいしさも損なわれてしまうことになります。

カブとよく似た大根の場合、新聞紙などにつつんでおけば問題ないのですが、カブの場合はもう少ししっかり保湿を。茎の根元部分を切り取ったらキッチンペーパーかラップにつつみ、ポリ袋に入れて冷蔵庫へ。また、葉の部分はぬらしたキッチンペーパーでつつんでからポリ袋に入れましょう。ちょっと過保護かな?と思うくらいでちょうどいいです。

同じくらい日持ちするわけではない

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出典:AC写真

ここまで、カブの根(白い部分)と葉の保存方法をそれぞれ解説してきましたが、じつは両者は同じくらい日持ちするわけではありません。同じペースで消費するのはNGです。

買ってきた時点での状態にもよりますが、根の部分が1週間ほど持つのに対して、葉の部分はせいぜい2~3日しか持ちません。葉のほうが圧倒的に劣化が早いので、できれば保存するよりも、その日のうちに味噌汁に入れたり塩もみして浅漬けにしたりと、簡単な方法で消費してしまうのがおすすめです。

春のみずみずしいカブを楽しもう

カブは年2回、春と秋に旬を迎え、春のカブは秋よりもみずみずしくやわらかいのが特徴です。ただそのぶん、傷みやすいという側面もあるため、今回ご紹介したポイントをおさえて上手に保存し、春ならではのカブのおいしさを存分に楽しんでくださいね。

■執筆/植松愛実さん
気象予報士と出張料理人の両面で活動中。気象・防災に関するヒントのほか、野菜ソムリエ・食育インストラクターとしておいしい食材のおいしい食べ方を発信中。
編集/サンキュ!編集部

 
 

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